ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

人は動かなければただの~~?&ペットボトル温灸&自分を豊かにする節約レッスン

2023-09-17 11:34:22 | きものと身体

太陽ギラギラが治まったと思ったら、
すごい蒸し暑さが~~。
こっちもきついですね。
今年の夏は
サイワイ、体調も崩れることなかったけど、
これから夏バテくるかも?
コロナもだんだん勢いを増してきて、
心配です。
免疫力付けましょう。

ハルメク続きですが、
若林理砂さんの
「温灸講座」が面白くて~~、
講座で、
面白いことを言っていました。
「動物は動かなければ
ただの物」 

動物が動くためには
二つの動機があるそうで、
一つは食べ物の獲得、
もうひとつは「遊び」

動物園の動物は
たいがい寝そべっていますが、
あれは食べ物を獲得する必要がないから。


人も、同じですね。
獲得しなくていいどころか、
作る必要もなくなっている~~?

人のモノ化が進んでいる、ような

残る「動き」は遊び。
人間をホモ・ルーデンスとも言いますが、
これは「遊ぶ動物である」という意味。
でも猫も犬も遊ぶ~。
遊ぶのは人間だけではなく、
遊ぶ時がいちばんイキイキしている。

どんどん遊びましょう。
どんなことも遊びに入れてしまうと、
途端に面白くなります。

はい、節約も同じです。
目くじら立てて、
貯金しなきゃ、と懸命にやるより、
遊びながらやる方が
効果は大きく、 
かつ面白いから続く、 
ついでに自分まで変わる。

「5万円」しかなくても
それで遊べる。
で、今回は、
同じ食材のバラエティを集める。
人には収集癖があるから~~?

いろんな料理本を
ぱらぱらと捲り、
自分好みのレシピをチョイス、
その中から
たとえば人参なら人参レシピを
集めていきます。
これはもういい加減でいいと思うよ。
メモなんか取らない、
脳に一応インプットしておく。

少量余った人参は
ガレット、
しりしり、
粉チーズをかけて焼く、
カットして少し茹でてサラダに~~。

ひとり暮らし、
一本買っても使いきれないことありますね。

節約にも
情報の収集と更新は必要です。 
日々の暮らしを
新しくするために温故知新。

もう一つ、
若林さんの「ペットボトル温灸」
これはペットボトルを使っての温灸。
先にタオルを当てる方法を
紹介しましたが、
あれはすぐに冷めるなあ、と。

誰でも簡単、
すぐにできそうだけど、
いろいろ注意事項があるので、
興味のある方は、 
彼女の書籍が出ているので、
図書館ででも借りてくださいね。


「ペットボトル温灸」(若林理砂著)

わが家には
ペットボトルないなあ、
それにお湯を入れるから
どんな素材でもいいということではない、
と申し上げておきます。

ということで、
日々元気になっていく~~・
最後まで
ありがとうございます。
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女の一生のシアワセに呼吸法~シモネタか?・下半身にも効く

2018-12-14 11:51:05 | きものと身体

 

拙ブログではやたらと呼吸法、

つまり「吐いて、吸って」を推奨しておりますが、

この呼吸法、女の一生にとってとても大事。

下半身、下ネタです。

 

この呼吸法を実行するとしないでは

年重ねるにつれて大きくシアワセ度

大きく変わってくるといっても過言ではないと

思います。

シニアになっても楽しく暮らしましょ!

 


子供を産むときに痛みを逃す

ラマーズ法。

「ヒッ、ヒッ、フー」という

鼻から吸って口から吐くというあの呼吸ですね。

私、これで出産して痛みというより

むしろ快感を感じた、

というと皆からブーイング

されるんですけどね。

ただし、なぜか最初の子だけ。

 

オギャーと生まれた赤ん坊も

最初に肺に息を入れて、

この世界に生まれ始める。


そして母親のほうはいえば、

膣が緩む、

そこで再度の呼吸法。

骨盤底筋を鍛えるわけですね。

吐くときも吸うときも、

とにかく膣から肛門から

引き締めるように

下半身に力を入れる。

電車で家事の合間に、

思い出したときに実行する。

 

三砂ちづる先生の

「オニババ化する女たち」にもね。


パートナーとの秘事

ことにあたるときにも、

下半身引き締めながら吐く。

緩めながら吸う、で行うと

お互いにより深い快感得られるそうな。

エッチしながら下半身引き締めも?

 

 

お茶も下半身に効くのよ。

きものとお茶と身体」

 

便秘にも呼吸法。

こちらはドッグプレストいって、

「フッ、フッ、フッ」と

息を短く吐きながら、

腹部を強く膨らましたり、

へこませると繰り返す。


そして脂肪で膨らんできた下半身には、

膣から肛門、腹部を意識して

やはり深く吐いて、深く吸う。

というか、若いときから

これ実行していれば脂肪あまり

付かないいんですけどね。

 

そして女の晩年、

尿漏れしないためにも

膣から下半身引き締めの呼吸法で防ぐ。


 

というわけで、

この「下半身引き締め呼吸法

思い出したときに実行しておけば、

怒りに哀しみになどの心にも効く。

呼吸法しながらスルー。


いろんなシーンで役立つのになあ。

パートナーともより親密になれると

いうわけ。

ついでに、

「こんな私だけど、嫌いじゃないなあ~~」

なんて暗示をかければ

自尊感情までアップし

引き寄せ効果もある。

女のシアワセな一生に呼吸法、ね。


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きものと身体

「いいとわかっているけど瞑想は難しい、だから」


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自分メンテに少しの時間とお金をかける

2018-11-25 11:27:09 | きものと身体

 

連休で家族といる時間が少し増えましたが、

カオスを避けるためにも、

こういった時を使って

自分メンテナンスをしました。

といっても、たいしたことではなく、

テレビをパソコンも開かず、

ひたすら自分の身体をほぐす。

マッサージに行ったり、

ストレッチに行ったり~~。

もうこのボディマッサージ、最高!

何もいらないくらい気持ちいい。


ヨガ。

私の姿はお見苦しいので~~。

 

何かやり始めると、その方面ばかりに

身体も心もひたすら向かってしまうクセがあります。

一人だと、余計にその傾向が強くなり、

腰痛になったり、体調崩したり、

歯を悪くしたり~~。

 

旅行よりおうち好きなので、

なるべく近くの広々したところに。

外の空気を思い切り吸って深呼吸。

落ち着かない連休こそ、逆に自分メンテを。



 

とてもカンタンなこと。

いつもよりゆっくりお風呂に入る。

バスタブにはアロマオイルを。

いつもはあまりしないボディにオイルを。

もうこれだけで次の日には身体も顔も(?)

つるつるぴかぴか。

歯もいつもより丁寧に磨く。

腰や腕など硬くなっているなと感じる箇所を

ゆっくりストレッチ。

いや、身体全部かい。

まあ、そんなこんなでブログ少し

マがあきましたね。

それもまたよし。


本当は若いときから、

月に一度くらいは

自分メンテというか

自分チェックをしたほうが

よかったのですが。

これからはできるだけ余裕をもって、

月一くらいは

念入り自分メンテの時間を取りましょうか。

読みたい本を溜まっています。

これもまた楽しみ。

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きものと身体」

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乳がんときもの

2018-08-03 09:41:14 | きものと身体

 

先にアップした

病気になった時の先進医療と新薬」で

乳がんに罹っている方の切実なコメントを

いただきました。

それで思い出したのは、

「そうだ、乳がんの手術終わってから

きもの着るようになったのだなあ

ということ。


乳がんで片方をなくし、

再建手術受けたのですが、

左右で乳房の大きさが違う。

わかります?

片方だけ下がってます。



洋服のスタイルは胸がポイントになるので、

両方の大きさを揃えるため、

ブラとかいろいろ苦労していました。

でも痛くて、、苦しい~~。

そこでブラ外して~~、

すると、片側だけ下がって~^。

誰も気にしないよと、言うかもしれないけど、

女心としては~~ね。

そんなとき出会った出会った着物


 

ある人によると、

きものを着ても、胸の形はわかる」

そうです。


ま、わかりますよね。

でもだから~~?

って感じです。


着るときとて、襦袢合わせるときなど、

胸の形が不揃いだと

下襟と上衿ちゃんと合わない。

それでも、まだ洋服より楽だし、

目立ちません。

ブラしなくていいし。

 

 

5年前です。

こんな風に雰囲気変わるのも魅力です。

 

着物は着るというより

纏う」(まとう)という表現がぴったり。

「纏う」には、身体を優しく包む、守ってくれる

いう響きがあります。


そう、きものは病気のあとの身体を

そっといたわり、美しく見せてくれる。


病気になり、女性の象徴ともいえる乳房を

失い、自分では認めたくなかったけど、

どこかで自信を失い、意気消沈していた私に

=生きを吹き込んでくれたのかな?


着始めの頃。

袖から堂々と?襦袢見せていてイタイ。

50代なのにね。

着方メチャメチャ、これでもマシな方かな。

それでも嬉しかった~。

 

この頃の私はきもの買いまくって家族にも

迷惑かけて、はたからみると

イタかったと思います。

 

「あの人イタい」ってよく言うけど、

 イタいって、その奥にその人だけの

 事情=物語があるんだと思う。


 私は色っぽい着物や女らしさは

苦手ですが、それでもどこかで

女である自分を認めて欲しかったのかな。

きもの着ると

誉めてもらえること増えるからね。

きものは「気」もの

って言います。

少しずつ助けられたこと綴っていきます。

 

ということで

きもの推進委員会の紫苑でした。

「きものと身体」

 

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きものお出かけは、結構な運動量だなあ

2017-11-18 08:47:45 | きものと身体

 

この頃感じることの一つに

着物を着てのお出かけは、

結構な運動量だなあ、と実感することです。

まず着付け。

腕を上げたり下げたりの一連の動き。

帯を結んで開いて♬


そしてお出かけ。

これが結構歩く。


洋服のときには、効率重視で、

できるだけ最短距離での動きをしているのですが、

これが着物となると、

寄り道をしたりとあっちこっち

アッ、あそこに面白そうなところが~。


美術館にしても、

駅から距離のあるところが多く、

また内部でも結構歩く~~。



きもの仲間とのお出かけにしても、

あっちにいったり、こっちに行ったり。


 

 

先日故あって、三階までの階段を何度も

上り下り。

「次の日には足腰が痛くなっているかも」

と心配したのですが、

なんと、これがまったく平気。

前の日に上り下りしたことも忘れていた。


いや、物忘れが激しくなったからじゃない、

との意見も~~。

身体の痛みも忘れるほどのもの忘れ??



むしろ、きものお出かけの次の日のほうが

身体動かしたことよのう」と実感することが。

引っ越ししてからは、

ジム通いもやめてしまったのですが、

その分、一週間に一度くらいは着物お出かけ

するようにしている。


着物お出かけ、ジム以上の効果ある~~??

第一楽しいし。


美術館のなかにも階段結構あるよね。


というわけで、

着物お出かけ、どんどんいたしましょう


関連記事

見せる着付け、動く着付け」


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草刈民代さんの「姿勢と気力」の関係

2017-08-19 08:59:31 | きものと身体

 

あることに興味を持っていると、

関係したことが自然に集まってきます。

眼や耳の感度がそちら方向に敏感に

なるからでしょうね。

今回は「姿勢」です。

 

きもののページを見ようと広げた

雑誌「クロワッサン」(マガジンハウス)。


パッと開くと、草刈民代さんの

いい姿勢が目に飛び込んできました。



フリーアナウンサーの

中井美穂さんとの対談です。

「草刈さんにはうだうだと迷っている印象がない」

との言葉に、

姿勢がいいからじゃないですかね」と

草刈さん、きっぱり。


そう、「姿勢」とは、身体だけではなく、

物事に対する「態度や構え」という

意味もありますものね。


「クロワッサン」より


このかた、バレエをやってらしたので、

姿勢がいいのはもちろんですが、

バレエをやるようになってから

身体だけではなく「性格も変わった」

そうです。

いろんな意味で

「身体の軸がしっかりしてきた」とか。



悩んでいる暇があったら、

自分軸で考える」、つまり

一番大切なことは何かを考える、

ということでしょうかね。


「身体の軸」がしっかりする、とは

身体だけのことだけではないのですね。


女優業に転身してからは、身体の使い方が

変わってきたと言い、

「~~そもそも声を出すか出さないかでも

身体が使い方違うし、呼吸の仕方から違う」

それに対して中井さん、

「身体と考えることは密接に関係しているから

身体の使い方が変われば、

思考やらすべてが変わりそうですね」


確かに、体調悪いときには、

悲観的になるし、体調いいときには、

「よし!やるぞ」という気持ちになる。


この「よし!やるぞ」という気持ちが継続すれば、

いろいろ変わってきますよね。

健康でいることが一番、とはよく聞く言葉ですが、

こんな風に具体的に言われると

説得力あります。


代表作のShall we ダンス?』(1996年)

この映画の成功、彼女が主役だったからこそ。


「疲れを感じない身体作りは、やる気に

つながる」と仰り、

「その人なりの疲れない身体作りを実践して

いけば、活路は見いだせる」とか。


なるほど、落ち込んだときこそ、

身体を動かす、ですね。

ちょっとシンドイ~けど。

プロのように厳しくやるのではなく、

自分のペースでやるだけでも違ってくる

ように思います。


引退してすぐに出演なさった

「龍馬伝」(NHK)でのきもの。

借り写真です。


「龍馬伝」では、

キモノの動きはあまり拝見できなかったのですが、

きもの雑誌では何度かきもの姿を拝見。


きものでの動きも見せてほしい~~。

この人のことだから、和服での

動きもすぐにマスターなさったんでしょうね。


身体の姿勢やいい動きは

毎日を変える力がある、

とのお話でした。


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日本女性、顔も姿も観世音?

2017-08-15 10:09:23 | きものと身体

 

先に紹介した矢田部氏の「たたずまいの美」。

着付けだけじゃなかった、たたずまいの美」


そのなかに、日本では肉体そのものより

身体と仕草などのあわい、

「たたずまい」に美しさを見る、

とありました。


同じような文を読んだことがあるなあ、

と考えたところ、

そう、かの「陰翳礼賛」(谷崎潤一郎著)。


何度か読んではいるのですが、

若い頃には実感わかず、

きもの着る前にも、モ一つ理解できず、

覚えているのは

「羊羹、暗闇」説くらいです。

そう、羊羹のあの色は、

「室内の暗黒が一個の甘い塊になっている」と

いうもの、

つまり「暗闇の煮凝り」というわけですね。


お茶を習う前は、あの甘さが苦手だったのですが、

あの甘さは、抹茶の苦さと融合して初めて

「暗闇」を体感できるのですね。


で、改めて「陰影礼賛」をめくってみると、

そこに面白い一節を見つけました。

日本女性の身体は、「文楽の人形」説


文楽の人形は顔と手と衣装だけが見えていて、

身体や足は衣装に包まれている。

借り写真です。


かつて日本女性は、

「襟から上と袖口から先だけの存在」、

つまり「顔と手)だけの存在」だった。

と谷崎先生。

衣装に身体が隠されている、

肉体を意識させないための

衣装だった?


まあ、そのくらい「暗闇のなかにひっそり」

と存在していた~~。


そのくらい身体の主張がなかった、

と考えるのは、

勝手に「女性崇拝」をなさる谷崎先生らしくは

あります。

これは身体、というより

「肉体の形態」にそれほど重きを置かなかった、

いうことかも。


そこからの連想で

「中宮寺の観世音こそは

昔の女の典型的な裸像ではないか」と仰る。


で、調べてみました。

中宮寺の観世音。

借り写真です。

おお、美しい。


「真直ぐな背筋と腰と臀の線。

胴の全体が顔や手足に比べると~~、厚みがなく、

肉体というよりもずんどうの棒のような」。

まさに文楽の「棒」と仰る。

ずんどうの棒」というと、

今では決して誉め言葉に聞こえませんが、


先生、誉めているのですよね?



お顔だって、細く切れ長の目、

おちょぼ口、胸くらいまである顔!

美しい~~。


私、この一節と観世音さまのお顔を見て、

道行く人々の顔をつらつら眺めてみると、

多くの日本女性の多く?はこんな顔。

神々しい、そして美しい!と感じるように

なりました。


ただ、残念なことは「たたずまい」が~~。

おい、人のこと言えないぞ、はい。


で、ついでにもう一冊。

休んでる間にたくさん本を読んだのよ。


「霊的人間」(鎌田東二著・角川文庫)


この本は、著者が「霊的」、

「目に見えない精神」とでもいいましょうか、

そんなモノと交信した人たち、

宮沢賢治、空海などを紹介。

そのなかの一人小泉八雲、はい、

「雪女」「耳なし芳一」などの「怪談」を

書いた人ですね。


彼は日本が好きで、

「日本のものはすべて、繊細で巧緻な芸術品

と述べ、

「不思議な魅力を持つ樹木、光みなぎる大気、

~~加えて全世界でもっとも愛すべき国民のすべてを

ひっくるめた、日本全部が欲しい」とまで。


ほんとにきれいな樹木。

日本全部を買い取りたい、とはすごいですね。


もちろん、彼は日本女性と結婚。


こんな意見が、テレビや雑誌など巷に

もっともっと流布すると、

日本女性は、もっともっと、

本来の「美しさ」に気づき、

自信を持つのではないでしょうか。


「美」の規準は変わりますね。


無理に痩せたり、あの体型に近づけようと

身体を痛めつけなくても

持っている美を意識すればいい、

と思えてくる。

日本を偏愛した男性二人の

「日本礼賛」でした。


谷崎の愛した美人たち

谷崎邸と芦屋界隈」

関連記事です。

 

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美しさの基準を取り戻そうか

2017-08-08 18:00:57 | きものと身体

 

人が感じる「美」というのは様々で、

それでも私たちが西洋!の美の感覚に

傾いていることは、

残念ながら事実ではないでしょうか。


テレビである人に、わあ、顔小さい!」

って言ってた。

これって、誉め言葉ですよね。

かつて舞台俳優は「顔は大きいほうが舞台映えする」

と言われていた時代もあったのに。

いつの時代だあ。

歌舞伎役者、これからはどんどん顔小さく

なるのかなあ。


細い、足が長い、細いウエスト~~、

ボンキュッボンのBWHライン~~。

その結果、自分の身体に引け目を

感じるようになって。


 

 先にアップした矢田部さんの

「たたずまいの美学」。

その実践編ともいえる

「からだのメソッド~立ち居振る舞いの技術」

(ちくま文庫)

を読んでみました。


 

この方、身体技法の研究に携わると同時に、

 ご自身、椅子を作る作業をするときには、

帯で身体を安定させると作業がすごく楽」と、

先の著書に記してありました。

 

だからといって、キモノだけの身体の使い方を

提示するだけではなく、

洋服のときの立ち方、歩き方も指南。


もはや、キモノだけの生活はありえませんからね。

要は、洋服とキモノでは「立つ」「歩く」といった

技術を使い分ける。


そうすれば、どちらでも無理なくきれいな姿になる、

ということですね。


「立つ」「歩く」「座る」

こういった基本技術を、私たちは、

「背筋を伸ばす」「胸を張る」といった言葉に

よって、ほら、朝礼!とかで、

教えこまれてきたわけですが、

基本になっているのは、やはり西洋式。


反り腰はNG。


しかし、本来、日本人には日本人の立ち方、

座り方、歩き方があったわけで。

たとえば「歩き方」。

洋服とキモノの違いは、

洋服で歩くときには、膝を曲げず脚真直ぐ伸ばし、

つま先から着地。

膝を曲げず真直ぐが基本。


 西洋の身体技法はバレエが基本。

 ターンアウトとかね。



キモノのときにはすり足を基本に、

歩くときには少しつま先を内側に。


これは作法というより、

理にかない、かつ無理なく、美しい」



キモノと洋服だけではなく、

歩き方や立ち方は日本舞踊、武術など、

それぞれに理にかなったメソッドがあるそうです。

 

この本のいいところは、

自然に沿った身体の使い方を

自分の身体に覚えさせることによって、

疲れない身体を得ると同時に、

自分の身体に備わった美に目覚める

ことでしょうか。

 

「これが美しい」「こうしなければ」

と決めつけるのではなく、

自分の身体に添った

正しい身体感覚を身に着けることで、

それぞれ違った身体に備わった美、

を再認識する。

すなわち自分の美に気づく。


本には、お茶碗とお箸の持ち方、

といった基本中の基本まで、

なぜそうなったかが記してあります。

 

着付けについては笹島寿美先生の

 「骨格を考えた着付け」を参考例に。

 コツをつかむの「コツ」は骨のこと。

 なるほど、面白いですね。

 

本書のなかにある、学生の言葉。

 同じ型を学びながら、

そこから滲み出てくる違い、

 そのたずまいが個性ではないのか


美の基準を「これっ」と一つに決めるのではなく、

理にかなったノウハウを身に着けることで、

一人ひとり身体が違うように、

その人に合った美をみつける。

 

お茶の動きも美しい~~。


戦後、向こうの訓えをいろいろ

叩き込まれてきた身としては、

はい、私のことです。

 

ようやく、これらの本によって、

日本人本来の持つ、身体の美に気づいたよ。

もっと早くに、若い頃に知りたかったな。

 

ということで、あとは

実践あるのみ。

 

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着付けだけじゃなかった、たたずまいの美

2017-07-29 08:24:19 | きものと身体

 

先に紹介した三原佳子さんの

「シンプルきもの」(文藝春秋刊)、

何度見ても飽きない。

細部のディティールが

充実、しっかりしているんですね。


何度も見ているうちに、この方の着姿、

雑誌などで見るモデルさんと違うなあと思った。


身体の芯がしっかりしている。

お茶のときの立ち姿です。



裏千家茶道教授・五藤禮子さんも同じ。

「クロワッサン・着物の時間」より

少し膝を曲げ立つ。歩くときにはすり足。

 


で、彼女の愛読書だという本を読んでみました。


矢田部英正さんの「たたずまいの美学」(中公叢書)と

「美しい日本の身体」(ちくま書房)です。


本は日本人の身体の使い方が

いかに西洋とは違うかを丁寧に考証、

実践部門まであるお役立ち本なのです。

まっ、一言でいうと、

きものは美しさからも健康からも、

どれほど優れた衣服であるかを解いた本。


西洋の方々と日本人とは、

美しさを感じるところが違う、

というのですね。

まず我田引水的に並べてみます。


1 私たちの伝統には

人が美しく年を重ねていくための

文化的な基盤が生活レベルまで

しっかり整備されていたことがわかる。


2 日本人は、美しさを肉体そのものより、

立ち居振る舞いや仕草による、

「たたずまい」によって表してきた。

つまり、より洗練された美、と申しましょうか。

そのため、西洋女性のように身体を

痛めつけることがない。

コルセットとか靴とかね。


 「美しい日本の身体」より。

洋装の竹原はんさんの

自然で美しい立ち姿。

丹田に力が入っている。



3 そのためには、どんな着付けがいいのか。

腰を中心に、みぞおちを締め付けないなど、

具体的に提示。



戦後の着付けは、みぞおちを締め付けるので

苦しい。胃や自律神経にもよくない、そうな。

 

きもの着るとウエスト太くなる、というけど

本当か? 

昔から日本女性、ウエストちゃんとあって、

きものの上からも

流れるようなラインを作っていた。



たたずまい」っていい言葉です。

そこには、「小手先」ではない、

姿勢のなかに、その人自身の、

生活に向き合う気持ちや態度などを

連想させます。

ああ、この人、ちゃんと生活しているなあと

言おうか。


もはや日本人の多くがきものライフに

後戻りすることはないけど、

キモノブームが起きているのも確かとしながら、

せっかく着るなら、

健康にもよく、美しくもある「たたずまい」を提唱。

そのノウハウを紹介しています。



クロワッサン・着物の時間」より。

着付けの大久保先生も、少し膝を

曲げて~~。


そして、その身体の使い方を生活に生かす。

そうすることで、「年を重ねる」ことが、

より美しい「たたずまい」を作る~~。

う~~ん、。

理想的だよね。


そうそう、よく議論?になる着物にブーツ。

これって邪道ではなく、むしろ伝統。

昔の日本人ってブーツっぽいもの

履いていたんだって。



着物と身体、そして着付けとたたずまい。

この課題、もう少しゆっくり追及してみます。

能でいうところの老いてこその

「まことの花」目指せるものなら

目指したいよ、ね~~。


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足袋の普段使いはグッド!

2015-08-31 09:11:50 | きものと身体

 

 

夏でも靴下が欠かせない冷え性です。

猛暑続きの今年の夏ですら、しっかり履いていました。

でも、靴下というヤツ、履き心地のいいものが

あまりないんですね。

足首がきつすぎたり、緩すぎたり、

肌触りがよくなかったり、

暑すぎたり、寒すぎたり~~。

今年の夏なんか、気温に合わせて

木綿、絹としょっちゅう履き替えていました。

そんなとき、見たNHKの番組

「足袋を世界に」との特集。

行田の足袋が世界に注目されているとの内容。

 

日の丸印

埼玉県の行田は、かつては足袋の産地として知られていましたが、

ほら、きものを着なくなった生活により、廃れるばかり。

そこで世界に向けて発信したところ、

「カッコいい」「ベリーグッド」と注文が殺到しているそうな。

 

パッチワーク風足袋。

 

まあ、地下足袋など、結構カッコいいものもあるそうだけど、

これを外国の人は、どこで履くんだろう?

「~~彼らがどんなに風に足袋を活用しているのか、

まだわからない」

と、売るほうもイマイチおぼつかない様子。

室内だよな、きっと。

で、ジャパンでも、古い足袋を靴下の代わりに

履いてみました。

 

いや、これが履き心地いいのです

足首がきゅっと締るので、暖かい。

指も離れているし、なによりピタッとしているので

気持ちいい。

それ以来、ずっと室内で履いています。

このまま下駄などひっかけて近所にお買いもの。

スリッパ使わない主義なので、

今年の冬はこれで行きます。

染めたりしても面白いかも。

破棄する前の足袋、よければ、お試しあれ。

地味な話題なれど、

 

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コメント (4)
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