私は、きものを着る機会が多くなって、
「良かったな」とつくづく感謝していることがあって、
それは最初の「遊び着付け」の先生に、
動くための着付け、動作を教わったことです。
歩く、跳ぶ~~。
ほかには、階段の昇り降りの動き。
昇るときには、下にあるほうの足をつま先立てて、
もう一方の足を上の段に上げるんですね。
そうすることで、両足の開きが狭くなって、
きものが乱れない。
多くの人は自然にやっていることなのでしょうが、
初心者のワタシには、階段上るときあまり乱れないのが
嬉しかったものです。
やはりきもの初期に大久保信子先生の着付け講習会に
行ったときにも、
「雑誌のきもの姿は、あなた、見せるためのものよ。
後ろはそれこそ、洗濯バサミ(というかクリップですね)
あちこち留めてあるの。
普通の人は、どんどん動く、前からも後ろからも、
動いても、360度にきれいに見える
着付けを覚えてくださいね」
「さ、さ~~360度」って「見せる着付け」よりハードル高くない?
と思ったものでしたが。
それで教えていただいたのが、先にも紹介した、
きものの左側の裾を、右の小指に合わせてきる方法でした。
「~~それをすると、左脇の線が後ろ(あるいは前に)
なったりするのですが~~」
という質問に、
「~~あなた、誂えで着る人のほうが少ないのよ。
脇線はちょうど脇じゃなくてもいいの」
とのことでした。
私は微調整。
なぜ小指に裾を合わせるかというと、歩くとき楽な上に
八掛がちらりチラりと見えてきれいなんだそうです。
実際に歩かされて試したからね。
もう言った?
まあ、いいことは何度でも。
働く?~~、歩く~~、
ひたすら歩く~~。
お茶のときもそうですね。
座る、立つ、手を伸ばすと、いろんな動きがあります。
きものは、前幅を広く仕立てることで、
前が多少開いても、中が見えないようになっていますが、
ひたすらきれいな動きを練習します。
お茶の自主トレ。
お茶の動きは、同じ空間に静と動が
静かに共存しているのが好き。
動きのあるきもの姿が好きです。
子どもの頃、きものが苦手だったのは、
おとなしくしないといけなかったから。
トイレにも苦労したしね。
でも、この頃では見せる美しさにも心惹かれます。
遠い課題~~、ではありますが。
クリップ、いっぱい持っているしね~、いやチガうと思うよ。
いえ、人に着つけるのではなく、自分で自分を他装する、とか?
きが向いたら
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