ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

アラカン・ピンク・エキゾッチックきもの

2014-09-28 08:45:10 | きものコーディネイト

 

先に洗った鴇色縞大島を着用するにあたり、少しエキゾッチックにしてみたいと思いました。

単衣縞大島を自分で洗いました」

 

同じ鴇色の入った更紗帯を合わせてみます。

これは自分で作った二部式です。

やはり自分で洗った八丈、これがピンクと群青の縞なので、この色の組み合わせは面白いかな。

でも、これだけでは、どうということはない。

もっとパンチを利かせたい。

やはり先に自分で洗った八丈、これがピンクと群青色の縞だったことを思いだし、マイカラーでもあることから瑠璃色の帯揚げを合わせてみました。

背景には、友人のトルコのお土産のチャドラの、やはり瑠璃色を張りました。

洋服にかんざしと笄」

背景にした瑠璃色を合わせると、いきなりエキゾッチクな雰囲気になるように思うのは、このチャドラはトルコから、と思うせいでしょうか。

帯は銀座結びです。

背中にシワが寄っていますが、直すどころではありません。

というのは、このヘア、ウイッグなんです。

これをつけるのに忙しかった。

 



ウイッグの前髪の部分は中に折りこんで、

自分の髪の一部を、ぐっと前でお団子にすることで、前にボリュームを出します。

すると、60年代風のヘアに。

 

ちょっとシネマスコーフ風にいたずらしてみました。

これでアラカン(笑)。

30年前には、アラカンでこんな写真撮るとは思いもしなかった。

人生、いろいろ~~、まだまだ楽しめるものです。

次は、このウイッグを使って、黒柳徹子さん風たまねぎヘアに挑戦してみたい~~。

できるかな??

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きものしぐさ、曲線の色気と柔らかさ

2014-09-26 08:27:13 | きものの本&本

 

和洋折衷のtomoさんのブログを拝見して、見たくなった「昭和モダンキモノ」(河出書房新社)。

著者は、きもの好きにはおなじみの東京は文京区にある「弥生美術館」の学芸員・中村圭子さんです。

弥生美術館といえば、「竹久夢二美術館」のお隣にあり、大正から昭和の挿絵画家の作品を常設してあいる情緒あふれる美術館。

 

 書籍のサブタイトルも「抒情画に学ぶ着こなし術」とあります。

昔の挿絵を参考にキモノの着こなしを学ぼうというわけです。

しかし、アンティーク好きな方はともかく、そこは卒業というワタシには、参考にするというより、眺めて楽しいもの。

眺めていて、ふと、この時代の女性って、「曲線がきれいなんだな」と気づいた次第です。

 

                                       

たとえば、右の絵の女性。

「着物姿のしぐさ」のページ。

「畳の上にかがんでものを見る」女性。

「深くうつむく姿は、女性の姿態にいつもとは違う

曲線をもたらし新鮮な印象を与える」と説明にあります。

そう思ってほかのページを開くと、女性の

姿の柔らかな曲線がとても多い。

 

                                

 左の写真は本からではありませんが、竹久夢二が描いた女性。

彼の描く女性のほとんどは、曲線、しなりそうな柔らかさがあるように思います。

本ではそれを「人生の疲れた女の色気」と言っていますが、なるほど、ある種の男の人にとって、「人生の疲れ」=アンニュイは、魅力的なのですね。

私、若い頃は「人生に疲れていたんですけど~~」

それはともかく、今の私たちから見ると、「姿勢が悪い」とも見えるかも。

「畳にかがむ」姿勢など、いまやお茶席で「茶器・茶杓拝見」のときしか見ることができません。

 

まっすぐな姿勢がいいとされるようになったのは、きっと戦後、西洋の「気をつけ!!」など、直立の姿勢が奨励されたせいなんでしょうね。

そして、今やどのきもの雑誌を見ても、モデルのみなさん、みなよい姿勢、直線の姿勢。

こういう姿勢は、きっと「きものをきれいに見せるため」の姿勢なんですね。

そういう雑誌をずっと見てきたワタクシは、「きもののときには姿勢に気をつけないと老けて見える」なんて思っています。

まあ、そうなんですけど、

たまにこういう絵を見ると、きものしぐさの曲線もいいなあ、なんて思ってしまいました。

畳みもなくなり、テーブルで食事をする私たち、ましてきものがよそいきになった現代、こんな恰好をすると、「きものが汚れる」「シワになる」(笑)

お茶席ではある程度正装なので、よほどのベテランじゃないとリラックスしているとは言いがたい。

 

やはり曲線しぐさって、きものを普段に着ていた時代のものなんだなあ、こういう曲線きもの姿、あまり見られなくなるんだなあ、なんて思っていたら、

やっと見つけました。

「七緒」(プレジデント社」です。畳にべたっと座り、炬燵ですね。

いいですね。

この写真がいいのは、きものを着たときに緊張感がモロには出ていないところ?

雑誌の撮影ですから、もちろん作為はあるのですが、こういう作為自体がなかなか見られなくなった、ように思います。

たまには、「いい姿勢」だけではなく、

「人生に疲れた女性」の曲線の色気でも出してみましょうか。

いや、もうそのままで、はた目には、色気抜きで疲れているから~~

そうでした。

小雪さんも、「夢二のしどけなさ」出していますが、きものは見えない。

これは普通の女性誌だからこそできた仕草でしょうか。

小雪さんの夢二きもの

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縞きもの「モダン&粋」の法則

2014-09-25 09:28:05 | きものコーディネイト

 

先に、自分で洗った秋田八丈。ピンクと群青の縞、とどちらも好きな色です。

「八丈を自分で洗う」

このきものを着るに当たり、最初はピンク系の帯を合わせようと試みました。

 

実際に着てみると、どうもしっくりしません。


というのは、縞というと、私は「粋」とまではいかなくても「モダン」

かつ、カッコいいというイメージがあるのです。

ところは、ピンクの帯を合わせると、モダン、というよりどちらかというと、平凡、まあ、よくいえば可愛い系。

ちょっと違うな、と雑誌や書籍を開いてみました。

私の縞のイメージはこちら。

「梨花さんの和生活もいいけど~~」

まあ、ここまでカッコよくとはいいません。

でも顔を隠すと、意外に「普通」?のコーディネイトです。

化粧やヘア、背景の和傘で、カッコよくなっているのがわかります。

しかし、メイクや小道具を別にしても、モダンに思えるのは、やはり同系色でまとめているからでしょう。

 右のコーディは、FUSSAさんの「きもの手帖」(雄鶏社)からのものです。

「大好きなFUSSAさんのコーディネイト」

やはり同系色でカッコよくまとまっています。

そこで、早速トライしてみました。

 やはりこちらの方がモダンですね。

帯揚げに赤など、強い色を持ってくるとよりモダンになるかも。

化粧を濃くして、和傘でも差したい気分~??

後姿も、もう少し襟を抜くと、ちょっとR子さん、みたい?

可愛い系の縞ももちろんあるのですが、これは娘用にとっておくことにします。

 

これで近くにお食事に行きました

 

本日は中華系です。

 

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ブログのお引越し&吉原事情ならこの一冊

2014-09-24 09:18:31 | アート・文化

 

これまで使っていたブログがの廃止が決まり、新しいブログに引っ越しました。

IT音痴ですので、不具合が起きるかもしれませんが、よろしくお願いします。

登録の書き換えなどありましたら(ない?)、合わせてよろしくお願いします。

 

引っ越した最初の記事は、「吉原・花魁」のことなら、この一冊ともいうべき書籍です。

直木賞受賞作(2007年発行)なので、「とおの昔に読んだわ」と仰るかたが多いかもしれません。

「吉原手引草」(松井今朝子著。幻冬舎)

わたくし、時代小説というものにはあまり興味はなく(藤沢周平は別)、浅学にして未読。

このたび、「色っぽいきもの」講座などから「みをつくし料理帖」などの面白い講義と時代小説を経て、では、と読んでみたのでございます。

読んでみると、これが面白い!

というか、この本って、

吉原の表から裏までの、そのすべてを網羅しているんです。

一人の花魁がある日「神隠し」にあったように忽然と消えた。

その謎を追うというミステリー仕立てではありますが、

関係者に話を聞くという形で、女衒、茶屋、幇間、そし

なんと、「指切り屋」などという仕事まで紹介。

「指切り屋」というのはですね。

花魁が客に誠を示すため、自分の指を切って差しだすとき、その指を切る仕事~~、とはいえ、花魁とて商売ですから、そんなに指を切っていたら、いくら指があっても足りません。

そこで、シンコ細工で作った指を渡す。

客はニセモノとわかっていても、それをもらうのはやはり限られた客~~ということで

価値ある「ブランドもの」になるわけでありんす。

謎を追っていくうちに、吉原のすべてがわかるという仕掛け。

それにこの本、目次がすべて吉原にかかわる仕事人になっているのです。

「女芸者~~」とか「指切り屋~~」「引手茶屋~~」といった具合。

だから、自分の知りたい仕事の内容を辞書みたいにすぐに開ける仕組み。

便利な本でありんす。

最後にはどんでん返しも楽しめて一石二鳥。

吉原に興味にある方、必読です。

もう読んだって? 済みません。

 というわけで、初めて使うブログツール、不安なので、今回はこの辺りで。

中谷花魁が、代わってご挨拶させていだだきました

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ススキ帯、昭和初期風コーディ&上野界隈

2014-09-22 09:36:48 | きものコーディネイト



上野公園でもデング熱発生とあって、のっけから、こんな表示が~~。

P9206011

皆さん、気をつけましょう。

そんな心配をよそに、まずは上野に来たからにはパンダにご挨拶。

P9206022pannda



パンダに挨拶していたら、カエル君が「僕も~~」とうるさいので(?)、

P9206015kaeru12 じゃあと、一緒にはい、パチリ。



そんな日のコーディは~~。

グレーの紬

ススキの帯(この時期にはこの一本!)

「ススキ帯に格子きもので幸田文展」

赤茶の帯揚げ。

サクランボの帯留を林檎に見立てて~~。

P9206000



説明しているあいだ、お二人はさっさと、横断歩道を渡っています。

P9206016hutariR子さんは昭和初期風お召。

いいわね、すごくモダンだわあ。



平成の街並みが昭和に見えるよう??。

ほら、先に紹介した昭和モダン・きものと同じじゃない?

「宮沢りえさんの超カッコイイ・モダンきもの」

いいわあ、着てみたいわ。

P9206006


一方Yさまは、秋の空を思わせるブルー紬に、

博多帯。

ブルーの帯揚げに若草色の帯締め。そこに紫アメシストの帯留。



うーん、R子さん、緑を背景に赤がすごく映えてカッコいいわあ。

りえさんと同じポーズしてほしかったね。

P9206078rennko

P4222705




デング熱にも感染せず(たぶん)、昭和初期へのタイムトリップ。

外に出た途端、玉手箱状態、少女から一気に現実に戻ったものの、若い頃の話に弾み、玉手箱もなんのそのの三人でございました。


P9206038maneki2



さようなら、ではありません。招き猫のマネです。

「~~また逢う日まで、逢えるときまで~~♪」(古いね、知ってる?)

P9206010



昭和の世界へ。ご案内は紫苑でした。

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ススキ帯・下町風俗資料館で撮影会??

2014-09-21 09:58:51 | きものでレトロ散歩



めっきり涼しくなった今日この頃、きもの友達と上野公園のなかにある

下町風俗資料館にいきました。P9206092

P9206025



一階は大正時代の東京・下町の街並みを再現。

大正、もとい昭和生まれの私たち姉妹には、なんとも懐かしい香りのする場所です。





私の娘世代になると、もう「なに?これ?」というようなちゃぶ台やらねじまき時計やら、火鉢やらが次々と現れて、「ああ、これ知っている」「いや、私は知らないな」と、話題は尽きません。

P9206058

右の、バケツをさかさまにしたようなブリキの入れ物、何かご存じでしょうか。

答えは最後に(笑)








まずは駄菓子屋で「お菓子くじ」でもひいてね。

P9206042

P9206045dagasiya



「おばさん、いつも買ってるんだから、たまには当たりにしてよ」

「まあ、いくら優しくても、そんなわけにはいかないわ。こっちだって商売、生活かかっているんだからね」

「チェ、ここで当たったことないよ。おばさん、当たりくじ、隠してるんじゃねえのか」

「ドキ!!」


P9206046_2 当たりくじはともかく、こんな素敵なキッチン・ラダー。

わが家にも欲しいわ。

 








駄菓子屋のお仕事が終わったら、家事にいそしまなくちゃね。

P9206063紫苑は川、ならぬ井戸端でお洗濯を~。

Yさまは山、ならぬ薪でご飯を炊いてくださいます。

P9206066

P9206047
「R子さん、ご飯ができたわよ」

「ワタシはその前にいっぱい頂きたいね」

「あら、働いたものからにすべきだわ」




P9206052ippai「~~、おっとっと」

「どんどん注いで。ええい。面倒だわ。手杓子でいいわあ」

P9206070yoppara

P9206049「まあ、ご飯はどうなるの?」

「~~拗ねないでね。あとで美味しいもの食べにいきましょう。せっかく素敵なおきもの着ているのだから、誰かに見てもらわなくちゃ、もったいないわ」

「そうね、私も今日は少し若作りよ」

「R子さま、そんなことはないわ、だって、実際に若いんですもの~~」

 

P9206057

というわけで、

姉妹三人は、料亭に向かうのでした。

その前にお参りをしましょうか。

御御籤をひくと、紫苑は「末吉」

お二人は同じ「大吉」よ。

今以上によくなるのね(笑)、怖いくらい~~。

P9206069sannninn

本日はこれにてチャンチャン。

きものコーディはすぐにアップさせてね。

そうそうバケツをさかさまにしたような入れ物は「トイレの手洗い、下のポチを押すと水が出てくるのよ」


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「きものでレトロ散歩」

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刺繍・帯作り、あれこれ挑戦中

2014-09-20 09:24:59 | 手仕事 和裁

 

 



ぽかりと時間が空いたときのために、

テーブルのそばには手仕事箱を置いています。

中には、刺繍やパッチワークなど、

すぐにできるように道具一式。

そのときの気分や時間で、

やりたいことをちょこちょことやります。

わずかな時間でも、続けるといろいろ出来ます。

P8275496

 

 

 

 

 

これは先日の下田直子さんの刺繍本から。

チェックの布に刺繍をして半襟を作りました。

「下田直子さんの刺繍に挑戦してみたけれど~」

 

模様の格子の上から刺していくだけなので、簡単にできました。

 



もう一つ、下田さんの本で面白いと思ったのは、

「フレンチナッツ・ステッチを使って

江戸小紋を再現したらどうなるかなと」という試み。P8195276

それが右の写真です。

フレンチナッツって、相良刺繍と同じなんですよね?

(との疑問に、日本刺繍をなさっているaoitukiさまが、

教えてくれました。

「相良刺繍とフレンチは右回りか左回りで

ちょこっと違うそうです。利き手の違いかしら?)

 

これと、「石内都展」で見た、

背守りに施されたチェーンステッチの刺繍。

P1090715

ねずみ、可愛いでしょう。

二つを合わせてみました。



私の刺繍は稚拙ですが、お許しを~。

P9195991

 

 

 

 

試行錯誤の最中です。

これで干支帯を作ろうか(汗)と

練習しています。

これも一つ作ったら、その日はおしまい、

という感じであまり根を詰めずにやります。

「やめられない、止まらない」になってしまうと、

翌日に支障をきたすので。

その点、こんな風に一つ一つ模様ができてくると、

その都度達成感を感じて満足~~。



で、もう一つをご紹介。

これはやはり先の格子帯の生地がまだ余っていたので、

お太鼓部分を作って、

名古屋帯としても使えるようにしようと画策しました。

P9195994_2格子でファブリック帯を作りました」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのままでは面白くないなあと、

ネコちゃんをアプリけすることに。

ねこちゃんの型染めがあったので、

それを切り抜きました。



周りを糸で留めていくだけなので、

結構すぐにできそうです。

いまは傷だらけのネコちゃん。

名前はまだない~~。

出来上がりは、こうなる予定。

P9195996neko1



垂れの部分を黒にするか、

同じ格子にするか思案中。

ネコちゃんだけでは寂しいので、

それこそネズミもお仲間にいれようかなあ、

とこれも思案中。

完成も嬉しいけど、

あれこれ考えるてシアワセな気分で、

秋の夜は更けていきます。

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十二単衣のお値段&龍馬と三菱とお龍さん

2014-09-19 08:25:49 | ドラマのなかの着物

 


駅のワゴンコーナーで面白い本を見つけました。

P9155948










「おカネでわかる世界の事件史」

(イースト・プレス)

 

面白い話がいっぱいなんですが、

そのなかのいくつかをご紹介。



まず、「十二単衣」って、

どのくらいのお値段するのかわかりますか。



昔のきもの、貴族が着ていたのだから

高価だくらいはわかりますが、

具体的なお値段なんて

考えたこともありませんでした。

写真は、先の吉岡幸雄さんの「十二単再現」から女優の工藤夕貴さま。

「江戸の知恵・四十八茶百鼠の実際」

 

P6243835

本によると、「十二単衣」というのは歴史書には出てこない正式の名前ではない」そうです。

実際は季節によっては「二十枚」も重ねて着ることがあったそう。

一式がだいたい一千万円。

一人の女性が持っていたお値段、おおよそ一億円くらいだそうです。

まあ、それだけ貴族は贅沢をしていたということですね。



皇族のご結婚の一時金が

話題になっている昨今、

これくらいでは、あまり驚きません。

まあ、そんなもんだろうなというくらい。



私が「へえ~~」と思ったのは、

三菱の創始者岩崎弥太郎。

彼が財閥の基礎を作ったのは、

西郷隆盛と政府軍の戦い「西南戦争」で、

政府軍の軍備、軍需品を一手に引き受け、

莫大な利益を上げたから。



その三菱商会の前身は、

龍馬の作った九十九商会。

龍馬亡き後、同郷の弥太郎が引き継いだんですね。

龍馬といえば、

西郷と長州を結んだ「薩長同盟」」の立役者。

ともに幕府を倒した同志。

龍馬が暗殺されなかったら、その戦に協力したかどうか~~。



というか、龍馬が政治家より

世界を相手のビジネスを目指していたので、

彼が暗殺されなかったら

今の三菱はないかも。

坂本商会となっていたかも。



その龍馬、ドラマなどではぼろぼろのきものP9155949

を着ているから貧しいのかと思っていたら、

実は彼の実家って、

才谷屋(さいたにや)という

高知トップクラスの豪商なんです。



上士に対して下士、

龍馬は下士の生まれだから、

武士としての身分は下でも、大富豪。

実家の援助があったからこそ、

彼は生活に縛られず自由に活動できたわけです。



龍馬って、実は金持ちの御曹司。

お龍さん、「玉の輿」だったんですね。

けれど、この才谷屋。

明治には幕府への貸し倒れと

一族の放蕩がたたって、没落。

うーん、岩崎の三菱との対比がすごい。



龍馬亡きあと、高知の坂本家にいたけれど、

結局一人出ていったお龍さん。

P9155952

「お龍・真木よう子写真集」(白川青史・NHK出版)より。 



こういう素敵な笑顔、

いつまでも見ていたかったですね。

人の運命の不思議さを感じます。

関連記事

小股の切れ上がった女と真木よう子とお龍さん」

「明治・幕末の気になるご仁の顔」

 

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全部で三千円?なでしこコーディ&三越界隈

2014-09-18 11:38:05 | きものコーディネイト



先日の「能面と能装束展」に行ったとき、日本橋三越の呉服売り場に行きました。

その片隅に、これまで出た本、ほとんどすべてではないかと思うくらいに集めたのではないかと思えるくらい品揃え豊富な「きもの本コーナー」があるんですね。

P9135924



真ん中にテーブルがあって、好きなだけ読める上、おしゃべりをしてもいいスペースになっています。

お茶は飲めませんが、きもの好きにはとてもいい場所です。

ここで、気になるきもの本を好きなだけ拝見しました。



で、その日のコーディは、「なでしこと般若」コーディです。P9135867



この「なでしこ帯」はオークションで新品を格安でゲットしましたが
、銀座のショップでなんと まったく同じものが5万円台で売られていたという曰く?付きのお品です。

オークションの成功と失敗例」



黒地の帯って便利なようなで、あるいは便利過ぎて逆に何年も付ける機会がなくて初めて使いました。



きものは、渋ピンクと黒の縞。

これも新品ながら千円台でゲットしました。たまたま覗いたところ、私好み。

一人しかライバルは来ず、格安でゲット。

きものと帯でだけだと、3千円くらいです。



帯揚げは、翡翠色と金茶の縞。これはスカーフ使い。

帯締めは紫とピンクのリバーシブル。便利です。

このコーディのなかでは一番の高級品?般若の帯留。えっへん、(イバルな。たいしたことないんだから)



ご一緒してくれたお二人。

P9135900
松葉色の紬にグレー濃淡が織り出された紬帯。

この帯、「欲しい、欲しい」

山吹の帯揚げに、鴇色の帯締めと帯留を合わせています。

P9135899



おなじみR子さんは、

麻の葉模様の紬、模様をススキに見立てた亜麻色帯。

P9135901

帯揚げと帯留に空色を持ってきて、

茶色の帯締めで引き締めています。

P9135898



魔界への入口?

P9135922_2

P9135923



いえいえ、とても素敵なショッピングの世界へと通じています~~。

P9135905soto2

こちらはプチプラですが、それでも十分楽しいきものお出かけ~~。

異界から三越、そしてプチプラまで、魅惑のゾーン、ご案内は紫苑でした。

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フリマ・プチプラ」

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なでしこと般若・「能面と能装束展」へ

2014-09-17 18:06:19 | きものでお出かけ

 

日本橋の三井記念美術館で行われている

能面と能装束展」に行きました。



 


能はこのところすっかりご無沙汰、行く機会がないのですが、

 

いつも一緒に遊んでくれるR子さんは、能の大ファン。



彼女の導きによって、眠たくなることもあり、

ほんの少しだけですが、能の世界の面白さを知るようになりました。

なかでも能面には能を見る前から興味があり、

千駄ヶ谷の能楽堂の資料室をはじめ、

いろんな場所で拝見してきました。

 



能面の面白さは、とにかく、喜怒哀楽、

 

人の感情を、一つの型として、作ってしまうことです。

世界には、いろんなお面、マスクがありますが、

これほど、さまざまな感情を表現したものは

ないのではないでしょうか。(シロウト考えなので、あったらごめんなさい)



なかでも、「般若」。

よく知られるように嫉妬に狂った女(なぜ女なんだ!)のお面ですが、

これは、怨念が極限になり「蛇」になる前の、

人間の顔、女性としての片鱗を遺した最後の?表情なんですね。

これは知らなかった。

だからこそ、怖いながら、その人が怨念を抱いたわけを思うと、

哀しみが迫ってくるんですね。

いや、コワいだけだという方は、そ

んな感情を知らない分、たぶんシアワセ。



で、私もその日のコーディに、般若面を持ってきました。

 

 

 

 

 

 

帯留、本家の般若とは、だいぶ迫力違いますが。

帯は、黒地のなでしこです。

なでしこに般若、ちょっとそぐわないのですが、ミスマッチもまた面白いとして。

 




世阿弥などの能楽者は、恨みを持って逝った人を呼び戻し供養するシャーマンの役目をはたしていたといいますが、

茶道や華道も、鬼神と交感するため

の修行だったそうです。

そうなんだ。

「鬼が作った日本」(小松和彦・内藤正敏・光文社文庫)

 

 

茶道、華道も、もともとは能楽と同じように、

ここではない場所や神聖な世界」を

知るための過程だったのですね。



そのほか、素晴らしい能衣装の数々、

唐織とともにその刺繍の技術がすごかった。

ただただ、圧倒。

というわけで、ご一緒してくださったのはいつものお二人。

 

 

 

  

詳しいコーディは、すぐまたアップさせてくださいませ。

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