よいお天気だけど、
黄砂があるということで、
洗濯や干し野菜は中止。
死を意識する年齢になったせいか、
覚悟をしておこうというせいか、
「在宅医療」「在宅死」に興味があます。
5月に吉永小百合さん主演で映画になる
南杏子さんの「いのちの停車所」
この方のデビュー作
「サイレント・ブレス」と
「ブラックウエルに憧れて」を読みました。
幻冬舎刊
面白かったです。
在宅医療に携わることになった
女医が戸惑いながら、
真剣に死に向かいあう。
この方医師として実際に末期医療に
携わっていたので、
描写がリアルなんですね。
医師から作家に。
「サイレント・ブレス」は、
死にまつわる本を書いた
45歳のジャーナリストが乳がんに。
余命半年、治療はしない。
乳がんの女性が書いた本は
キューブラー・ロスの有名な
死の受容に至る四段階について。
彼女は、
死については考えに抜いていた
つもりではあるが、
自らの死を前にすると、
「~~怖い」
「あんなにうまくいくものではない」
と取り乱し、
スピリチャルに救いを見出す。
キューブラー・ロス自身も、
最期は取り乱したそうです。
また癌医療の権威がすい臓がんに。
この医師は、
「がんを諦めるな」なる本の著者との設定、
しかし、自分が癌にかかると、
緩和医療も拒否。
ここでも食べられなくなったら
どうする、つまり
胃ろう問題。
「食べられなくなった動物は死ぬんだ!」
と、医師は主人公を一喝。
砂糖を使わないで林檎パイを作りました。
生地は塩のみ。
クラッカーみたいになります。
林檎は朝食べて残りをすぐに煮て。
林檎自体が甘いので、
そのまま食べれも美味しい。
ジャムに砂糖を大量に入れるのは
保存のため。
保存しないのでノンシュガー。
癌の権威の医者はいいます。
「~患者が病院で死ぬ覚悟をしたとき、
医者はその患者に興味を失う」
「だけど、
患者を放り出すわけにもいかないから、
ずるずると中途半端に治療を続けて、
結局患者を苦しめることになる」と。
自分の「あきらめるな」は
ある程度の段階までのことだったと。
小説のなか、主人公の医師でさえ、
死につつある患者を目の前にするのは
辛い、まして家族は~~。
もう一冊は、
女子の医大入試減点問題を扱っています。
「ブラックエルに憧れて」(光文社)
表題は世界で初めて医師となった女性の名前。
医科大に女性をなるべく
入れないようするだけではなく、
医療現場の女性に対する差別がすごい!
セクハラはもとより昇進を阻んだり。
その中で頑張る四人の女医を描いています。
次はこちらを読みます。
「いのちの停車場」
家族や自分、
死を考えることがあったら、
目を通しておきたい本です。
思い通りにいかないとは
思いますが。
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