小笠原洋子さんの
「ケチじょうず」という本を読んでみました。
ビジネス社・
この本、群ようこさんの「欲と収納」
(「老いと収納」の方だったかな?)に紹介されていて、
図書館の予約数をみたら結構な数。
ようやく順番が回ってきた次第。
「ケチ」とか「節約」本って、
なかなか「買おう」とは思わない(笑)。
そこは著者にもわかっているんだろうね、きっと。
この方、弥生美術館のキュレーターやってたんですね。
このところ、夢二づいている。
「貧しいから倹約しているのか、
節約したいから貧しくしているのか、
どちらが先か、私自身わからなくなってきた」
と本の冒頭にある。
節約が好き、趣味の領域に達していて、
そのためにお金はいらない~、って。
潔い~~。
すごい。
お金は生きるために必要なだけでいい、
お金があるとつい余計なモノを買ってしまう
~~、
わかる、わかる。
(気持ちだけは、はい。)
キュレーターという仕事をなさっているだけ
あって、しかし、おしゃれを楽しむセンス、
アイデアはいっぱい。
この辺り70年代の
「チープシック」(知っている?)って本を
連想させます。
当然ブランドものは恥ずかしい、と仰る。
その上「ほしいものは買わない」
ではどうするか、
「その訓練法は多角的にその品物をみて
見極めることだ。手に入れたとき、数回使った
ときのことを想像してみる。
流行のものは買わない」
そして商店街は博物館みたいなものと考える。
はい、ワタクシもたとえば某デパートに
行ったときは美術館と思って眺めています。
そのほか
「だいじなものを捨てる喜び」とか、
まあ、一般消費者とは逆をいく。
それが無理ではなく、喜びだから
気持ちがいい。
前は一日3百円、
現在は千円で暮らしているそう。
このあたり、群さんの「働かないの」
がかなり影響受けているのね。
この方がモデルかもしれません。
1949年生まれの団塊世代。
現在は68歳かあ。
本の刊行は2003年。
ずっとこんな生活続けていらっしゃるんだろうね。
細かいアイデアもいっぽい。
たとえば、スーパーの袋。
あれもきちんと畳んで収納すれば、
集合美、になるらしい。
ひとつだとどうってことないけど、
集まると美になる。
ジャニーズやAKBの発想だよね(笑)。
しかし、私にはこういったアイデアより、
この人の潔い精神が参考になった。
いえ、こんな風になりたいというより、
こういう人っていいなあ、というか。
とてもマネできないなあ、と改めて思った。
華美な生活をうらやましいとは思わないけど、
自分には自分の適切があると
知らされた。当然だけど。
これはもう、節約本というより
生き方本だね。
というわけで、
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