ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

きもの警察って?!&きもの都市伝説

2017-10-11 11:21:13 | 文芸・作家の世界を訪...

 

暑い秋、暦の上ではきものは袷ではあるけれど、

夏キモノでもいいくらいの気候。

迷わず単衣、ではありますが、

敬愛する著名ブロガー00ビーレさんの記事を覗いていたら、

着物警察」なる言葉が。

 

着物警察って何?

そう、例の「きものはこうが正しい、

これは正しくない~~」と

公言してはばからない人達のことだそうです。


この季節に単衣を着る。

ピー、それは着物違反、チケット切ります!

帯締めの位置が低い! 高い!

ピー、きもの違反です、逮捕します!?

「逮捕する」のは「君の瞳」だけにしてね。

ふ、古い!


ある着付け教室にあるルールを正しいと信じ、

それをほかの着付けにも押し付ける人たち

のことだそうです。

高い授業料に、膨大な時間をかけて

習得した知識ですから、

それを「絶対」だと思いたい気持ちは

よ~~く、わかります。

 

そして、それぞれの着付け教室の人たちが

 「こっちが正しい」ピー!

 「いや、こっちが正しい」ピー!

 って笛を吹きあう。


私のように、独学でほとんどお金をかけずに

着物を着ると、ほつれや穴がいっぱ

あるんですね。

「夏キモノ、カンペキじゃなくても許してね」

 

 

きもの初期の頃。

きっと笛が鳴りっぱなしだったでしょうね。

ピー!襦袢の襟が出てる。


ピー!

おはしょりがめちゃめちゃ。

ピー!

帯揚げ、ちゃんと入れて。

 

大手の着付け教室だったら、落第。

きもの着るのやめてたかも。

よかったと思うのはそんなとき。

自分のペースで楽しくやれたから

「警察」につかまってまで着たくないもんね。


しかしですね。ことはこれで終わらない。

実は、私のなかにもいる「着物警察」

自分好みではない着物を見て、

「あっ、もっとこうすればいいのに、

ああすればいいのに」と思ってしまう。

エラそうに。すみません。

笛は鳴らさないけどね。


洋服だとスルーなのにね。

着物には、そう思わせてしまう魔物

が潜んでいる。


まずは、自分のなかの「着物警察」

「都市伝説」を

遠ざけることから始めます。



思い出すのは、鴨志田直樹さんの

きもの都市伝説ってあるかも」

「自由に行こう、男着物」より

 

都市伝説もいろいろあるよね。

自由な着物を提唱なさる

鴨志田さんをはじめとする

「自由のきもの」のお話が

聞けます。

日本橋・着物の寺子屋・トークイベント」

もういっぱいかもしれないけど。→まだ大丈夫だそうです。

 

男着物も女着物も、楽しく行きたいものです。

 

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もし30までに死ぬことがわかっていたら。

2017-10-08 09:22:01 | 文芸・作家の世界を訪...

 

 

 カズオイシグロ氏がノーベル文学賞を

受賞しましたね。

祝!!

この方の作品には、何度も衝撃を受けてきました。

最初は映画「日の名残り」

アンソニー・パーキンスが古風な執事を

演じていて圧巻。

しかし、本を読んで驚いた。

映画ではラブストーリー風に描いていたけど、

原作はイギリス貴族のもとで働く古風な執事の

生活を淡々と描いたもの。

これが面白い!

主人のナチス協力とか、立派な執事だった父親が

老いて、つまり認知症ね、失敗をするように

なっていく悲しさとか~~。

母親の話からヒントを得たのか、

崎の女性の話を描いた

「遠い山なみの光」は

ちょっとわからなかった(汗)



で、「わたしを離さないで」(早川書房)の衝撃。

これはなんと、臓器移植のためクローンとして

作られ、育てられた子供たちの話なんですよ。

 主役のキャリー・マリガンが素晴らしい。

 

ええ!!こんな小説ってあり!と思うほど。

それでも当然だけど、恋あり、嫉妬あり、

親探しありで~~。

死にたくないとあがく青年の号泣には

胸が張り裂ける。


人に自分の臓器を提供するために

作られるって、あまりにひどすぎるよ。

けれど結局、彼らは自分の運命を受け入れていく。

「しかし、人はみな、ある意味、無邪気な

子ども時代を経て、厳しい現実に気づく。

そしてそのなかで生き、そして死んでいく

のは同じ」とイシグロ氏。

「30歳で死ぬのも百歳で死ぬのも、

人はいずれ死ぬのだから」とも。

人生のメタファー、だと。

そして死の怖さをなくすのは愛だけだと。

現在の、過去の、愛。

思い出~~。

どういうわけか愛があると、

死がどうでもよくなる。

怖くなくなるのです、と。


こういう風に読んでなかったな。

再読するか?

う~~ん、キツい。

この方の作品って、人生観を揺さぶられる。

すぐに忘れるんだけど、こういう形で

奥に隠してあった揺れがまた出てくる。

 

厳しい現実に向き合ったとき、

自分がどんな風に感じ、動くのか、

それをじっと見ているもう一つの目、

視線=もう一人の自分-というか、

がいるんだと思わせる。



奥様は福祉関係の仕事、

彼がホームレス支援!!をしているときに

知り合ったのだとか。


で、いつかノーベル文学賞を

取るのではないかと思う作家はこちら

「すべて見えない光のアンソニー・ドーア」

モノと癒しと記憶の物語」


 というわけで、

ノーベル文学賞、でした。

人間の弱さ、見苦しさを含めて

いろんな人間を結局肯定してくれる

文学というものの素晴らしさ。

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荒木経惟「写狂老人A」に。木綿茶屋辻

2017-09-03 10:41:22 | 文芸・作家の世界を訪...

 

 

夏の終わりの雨模様の日、

新宿オペラシティに開催中の

写真家アラーキーこと

荒木経惟の「写狂老人A]の展示会に

行きました。

木綿茶屋辻きものに更紗帯。

山吹の帯揚げに帯締め&帯どめ。

 

この方、ある年齢以上の、サブカルに詳しい方なら、

知らない人はいないという天才写真家。

会場に入るとすぐに漫画家楳図かずおさんとの

ツーショット。

 

 

 

撮影フリー、という気前の良さ。

 

同じ電通に勤めていた陽子さんと結婚、

陽子さんの写真を撮りまくった。

 

 

会場には、それこそ老若男女、世代を問わない人が

集まって。

彼は普通の女性の写真を数多く撮ったので、

おそらくかつて写真に撮られた人たちもいらした

のではないでしょうか。


 


ワタクシとの接点は、残念ながら撮られる、という

エロチックな関係ではまったくなく、

地方の女子高から上京、そのまま大学を経て就職、

「サブカルって何?」というほど、

何も知らないまま、仕事に就いて、

ある日ある人に新宿の三丁目の

「き、汚い飲み屋」に連れていかれ、

そこでこの方に会ったことがあります!!

「何、この変なおじさん」と、そのときは思って、

今も少しは思っている・・・。

 

愛妻陽子さんを42歳という若さで亡くし、

彼女との結婚記念日7月7日という一日を

街を歩いて撮りまくった写真、写真、写真、

とにかく、圧倒的な写真の量。

「東京日和」は映画にもなりました。

 

 

写真集のタイトルも、

「男と女の間には写真機がある」

「やさしさは愛じゃない」

「死現実」

「恋する老人たち」

「偽恋」

など、70、80年代を思わせる~~??


最近では、村上春樹の書籍の表紙を。

 

そんなこんなで、雨模様の日の

センチメンタルジャーニー、

気がひけますが、私もモノクロで。

 

誰でも撮れるようになった写真、

だからこそ、何をいいと思うか、

そのチョイスで、その人が出る...。

ちょっと怖い写真展でした。

新宿の飲み屋に連れていってくれた人は

お酒の飲みすぎで、早死にしてしまいました。

わけもわからずただ苦しかった、

そんな時代もあった~~。

 

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ああ、本の街神保町が変わる~~・ 綿麻&ブルー麻帯

2017-07-28 10:32:08 | 文芸・作家の世界を訪...

 

所用があり神保町に。

ついでに共立女子大で開催中の

「ジャパン・ブルー」なる企画展を見てきました。



小さな小さな展示会で、展示は一部屋。

あっと言う間に見終わる。


このジャパン・ブルーは、明治時代に来日した

イギリスの科学者アトキンスが

「日本に藍色の衣類が多いことに驚いて」

名付けた名前だとか。

そうえいば、サッカーに日本代表も

「サムライ・ブルー」だもんね。


サッカー好きの息子ときもの好きの母の

好みのルーツ?が同じだと気づいたわ。

さすが親子だわ!?


 

東京はこの二日間、助かる涼しさ。

雨が降るかもということだったので、

綿麻の縞&ブルー麻帯。

鼈甲のトンボを帯どめに。


あっという間に見終わったので、

久しぶりに神保町をお散歩。

これまで見過ごしていた古い建物に遭遇。


日本タイ協会の建物。


 

 窓が面白い。


裏通りから神保町の街を見ると~~。

前は古書店だった店の裏側。

枯れた紫陽花が哀しい。


映画関係専門の矢口書店。



別の古書店。

古書店には、昔、読み漁り、

処分した懐かしい本がちらほら。

表紙を眺めていると、若い頃の自分の本棚を

思い出すわ。

でも、古書街も00オフやらスマホやらで

わざわざ古書を買う人は少なくなったのね。


ええ、まさかの閉店!。

本日限り.に行き合った。



表で本を整理している人がいたので、

「雨が降りそうだから中に入れるんですか」と聞くと

「今日で終わりなんです」

ええ、と思わず口にして、

手に取った本を何冊か購入。

ワゴンセールが「本日限り」ということなのか?



いきなり変なおばさん、登場。



それにしても、神保町も変わっていくのね。

持ちきれないほどの本を買って、

近くの珈琲店で、買った本をぱらぱらめくって、

珈琲の香りとともに楽しむ。

そんな文化はなくなっていくのね。

寂しいわ。


涼しかったので、も一つ用事を。

知人の家にお届けものよ。



都内とは思えない竹林。


久しぶりにお太鼓結びをしたら、

なんだか帯を下に感じて

落ち着かない。



用事は一日一個と決めているんだけど、

あまりの涼しさに、1,2(展示会),3(神保町散歩)、

4つも要件済ませた

今年は元気だ。

涼しいとはいえ、帰ったら汗びっしょりよ。

また涼しくなる日を願いつつ。

神保町界隈書籍漁り・白大島」

神保町で不思議体験」

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元色街なれど色のない街ー三ノ輪界隈

2016-12-09 10:56:18 | 文芸・作家の世界を訪...

 

一葉が生活に逼迫して小間物屋を開いた町、

三ノ輪、近くに吉原を控えて、

かつては大いなる賑わった様が

描かれてはいますが、

現在は色がない!!

地味さを察して、ピンク系紬にして正解だった??


これは我が家の近く。今回は緑をチョイス?

 

せっかく行ったのだから、記録のためにアップ

しておきます。

 

この町「竜泉」は、近くの「龍泉寺」が名前の発祥。

 

名は竜泉なれど、いまは勢いなく、

門は閉ざされ、人の姿もみえず。


弘法大使空海の真言宗のお寺。

 

 一葉が住んでいた跡地と

「たけくらべ」に出てくる

名称が人を引き付ける。


コートは変わり織りの別珍。

柔らかモノ用だけど、あえて着用。

やはり寒かった。


作品に出てくる千歳稲荷神社。


ここにも、一葉の碑。

いかめしいね。


ようやく見つけた花街の痕跡。

しかし、もう閉店しているのでしょう。

 

たけくらべ」冒頭の

「廻れば大門の見返り柳いと長けれど」の

見返り柳も~~。

いまは情緒もなく~~。

 

 

 頭のなかで想像するのと、

実際に歩くのとはだいぶ違うね。

地図はシンプル。現実は複雑~~、

迷った、迷った~~。


それでも行って気が済んだ。


電線に囲まれたスカイツリー。

浅草近いんだよ。

 

 

 上野に着いて、

カフェで華やかな色のクリスマスツリー

あったかで、色がきれいでほっと一息。

 

 

一葉の世界は遠くなりにけり。

でも、作品のなかの鮮やかな世界は心の

なかに残ってる。

シニアなれど、一読すれば少女に戻る。

 

というわけで、

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ピンク紬&更紗・樋口一葉記念館に

2016-12-08 18:55:38 | 文芸・作家の世界を訪...

 

樋口一葉という作家が好きなんですね。

「たけくらべ」とか読むと今でも涙出てくる。

師走=おおつもごりにはまだ間があるけど、

一度訪ねてみたかった「樋口一葉記念館」に行ってきました。


寒くて、寒くて~~。

ちょっと失敗~~。

 

 

ちなみに、芥川賞をとった川上未映子さんの「乳と卵」と

いう作品は、「たけくらべ」を下敷きにしたそうです。

「いやじゃいやじゃ、大人になるのはいやなこと」

 

初三ノ輪体験。

いやあ、地味な場所だね。

吉原の近くで「たけくらべ」を執筆できたのは

この地に住んだおかげ。

かつての賑わい、いまいずこ。


 

 

夜の集まりがある前に、時間あるとき、

こういう場所に行くことにしたのですが、

寒いかった。

きもの着る前だったら、まず行かないでしょう。

基本的にインドア人間。

きもの好きになってお出かけ増えました。

飲み会だって、あまり行かなかったの。

 

そんなことより、一葉館。

建物は立派。


一葉が食べるために小間物屋を開いていた場所の近く。

 

24歳で亡くなる前の11か月に

「たけくらべ」「にごりえ」など次々と傑作を書いて

奇跡の11か月と呼ばれているとか。

ゴッホにしても亡くなる前の数か月、やはり奇跡の

数か月と呼ばれている。

死期を感じると、人は一生分の仕事をするのか、

あるいは一生分の仕事を短い間にするから

死期が早まるのか~~。


夜の集まりを考えて、ピンク紬とブルー系の更紗。

帯揚げは明るいグレーに

帯締めもグレー。

帯どめはもちろん一葉。


この人、毎日日記を書いていたんだけど、

そのなかの男性評が辛辣で面白くてね。

好みがはっきりしていたようで、

一応面食い、男っぽい男性がお好み?


彼女が恋した半井桃水。

誰かに似ているね。


この方がいい男かどうかは別にして、

彼女の作品をほめた鴎外の弟なんか

口が軽い、口数の多い男は~~などと

ぼろくそ書かれていて、日記が公開されたとき、

おお揉めにモメタとか~~。


一階の図書コーナーで、

一葉と一緒に?ぱちり。

人がいないのよ。




ちなみに「一葉」という名前は

「一枚の葉っぱのように」運命に翻弄される

心もとない境遇を思って付けたとか。

しかし、人は誰しも波間に浮かび、

翻弄される一枚の葉っぱ~~。

無事に乗り越えられれば、それでよし。


鴎外館」など、

「作家の世界を訪ねる」の新しい

ジャンルを作りました。

今度は誰にしよう~~。


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幸田文の「小石川の家」近辺

2016-10-01 18:37:39 | 文芸・作家の世界を訪...

 

木綿きもので行ったのは

伝通院から、善光寺に向けて

幸田文さんの愛読者なら

すっかりおなじみの、

あのクスの大木周辺です。

「ここから伝通院まで近いよね」

後楽園で会った友人とこんな話。


「~~そうだ、近くに幸田文の家があるはず。

一度は見てみたい」と相成った次第。

 

「これこれ、ひかえよ」

春日の地名の由緒となった「春日の局」の像。

意外にも?清楚なお顔立ち。


この辺りは学生時代、友人がいたのでおなじみ。

伝通院も。


子供たちのいい遊び場になってるみたい。

感心なことに、帰るとき、「ありがとうございました」

とご挨拶。


この方々に。


ワタクシめも、

昭和の雰囲気、セピアにしてみました。

 

「静かな生活が送れますように」と挨拶ついで、

欲深にもお願い事を。

 

で、向かうは善光寺方面のクスノキ。

 

 おお、

あったぜよ。

 

文さまの時代のクスノキ。

「日本文学アルバム・幸田文」(新潮社より)


文さまの「小石川の家」

この大木のほんと、目の前にあるのですよ。

ちゃんと表札ある。

ファン心理でつい、まじまじと。

 


おうちの前の文さまと玉さま。

この角のところ


おうちの間取り図。(文学アルバムより)

 

あの縁側も、お庭も、このなかにあるのね、と思うと

感激、感慨もひとしお。

 

で、すぐ隣が神社なんだけど、

東京都内とは思えない鬱蒼とした場所。


山奥を歩いているみたいで

ちょっと怖かった。


というわけで、クスノキの前で

記念写真。はい、ぱちり。

 

 

 

歯切れのいい文体、きっぷのいい性格。

父露伴に尽くしぬく、愛情の細やかさ~~。

遠く及ばない人がいるもんだ。


きものだけではなく、すべてが憧れ、

幸田文さま。


近くにあったのに、なぜか行かなかった

 小石川蝸牛庵。

 ああ、これでいつ死んでもいいわ。

願い事にあらずよ、神様。

あの方の作品の数々、

再読してからでいいかな。

傑作いっぱいあるからね。

長~~い時間かかりそう。


関連記事がいっぱいよ。

 

 「格子きもので幸田文展」

幸田文と沢村貞子の福分」

幸田文の持ったが病

 

 

今回は写真多数の

長い一幕になってしまいました。

最後までありがとうございました。

 

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きもので行きたい上野鴎外荘・温泉&古民家カフェ

2016-09-14 21:42:08 | 文芸・作家の世界を訪...

 

 

少し前ですが、親戚が泊まっているホテルに

温泉がある、一般の人も(お金さえ払えば)

入れるとのこと。

娘が行きたいというので、

行ってきました。

そこは森鴎外ゆかりの地。

元の自宅をホテルにしています。

 

いや、もうこのお顔、

すっかりおなじみで他人とは思えない??

猛暑、絞り・鴎外記念館」

 

  

「きもの着て行きたい」と申したら、

「温泉ですぐに脱ぐのに~~」

「そうだね」

ということで、洋服で行ったものの、

その場所はきものにぴったりの場所なのでした。

温泉のなか、ではなくてね。

 

 水月ホテル鴎外荘」

 

鴎外記念館のあった場所の前、

あの美しい奥様とご結婚したばかりのときに

住んでいたらしい。

舞姫を執筆した部屋というのが公開されていた。

結婚したばかりのときに「舞姫」執筆してたんだね。ふ~~む。


ここの温泉、ホテル客が入るところと

同じ湯場なんですが、

その日は平日の昼間で、温泉に入る人はいなくて、

貸し切り状態

広くはないけど、人がいないだけで気持ちよかったわ。


温泉を出たあとは、谷中方面をお散歩。

いや、ここにはきものにぴったりの場所が

いっぱい。

谷中は結構「きものお出かけ」しているのですが、

アンティークきものショップが中心だったせいでか、

この辺りは初めて。

上野公園の裏辺りです。


情緒あふれるカフェを見つけて。


 

古民家、というか

古い家を改造した紅茶専門のお店。

我が家のインテリアの参考にしたい~~。

イングリッシュティーハウス・ペコ」

 

こちらの写真のほうが雰囲気ある。

谷根千界隈でいくべき古民家カフェ」

 

 

いや、ほんと、きもの着てきたかったわ。

やはり洋服ときものとではテンション違うのよ。


テンションだけではないの。

 

 

 こちら娘が自撮した写真。

スタイリッシュだね。

 

 

洋服で写真撮ることあまりないけど、

きものだと隠せる腕の衰え、

首筋の衰え、洋服だと丸見えだね。

ある年代になると

きものは人が、自分が目にしたくないモノを

しっかり隠してくれることが

一枚の写真によって判明したのでした。

 

同じ場所、

今度はきもので歩いてみることにしましょうか。


というわけで、今回は洋服党のお方も

タンスにきものの一そろいを用意しておきましょう、

というお話でした。

あれっ、チガッタ?

きものは加齢を魅力に変えてくれる

強い味方です。

 

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猛暑・絞り&型染・鴎外記念館でオペラ?

2016-06-13 09:09:54 | 文芸・作家の世界を訪...

 

文京区は千駄木の鴎外記念館にいきました。

文京区森鴎外記念館

現在、特別展、「私がわたしであること、

森家の女たち」なる展示会を開催。


作家の森茉莉さんや鴎外夫人の志げさま

などの写真いっぱいの展示会です。

この記念館は、前から行きたいと思っていたのです。

このたび「鴎外と音楽」という企画があり、

参加させてもらうことにしました。


着用は、若草色絞り紬に型染の帯。

型染帯。

型染がリズミカルだから。

ブルー濃淡帯締めに

鼈甲のイアリングをリメイクした帯どめ。

(楽譜に見えない? 見えない!)

あざみの楊柳帯揚げ。



ものすごい暑い日でしたが、

きもの着る気満々。

前の日は寝るのが遅かった上に、

夜中に蚊がぶんぶん。

朝から朝市にも行ったしで、

着物着て熱中症で倒れるかもと懸念しましたが、

えい、いいや、そのときはそのときだ!!


庭で。光が強すぎて皺、シミが飛んでる


日差し強すぎて、外に長居できない。

外観コンクリートだから

照り返し強くて撮れなかった。


イベントでは、ドイツ留学したときに鴎外が

観たのではないかというオペラ

「ゼッキンゲンのトランペット吹き」の

なんと実演、オペラの一小節を

バリトン歌手の羽山晁生さんが

二曲も披露してくださったのです。


素晴らしい歌声で、

オペラ、聞きたくなりました。


この記念館は、鴎外の観潮楼の跡地に

建てられたもの。

鴎外の家はなんと320坪もの敷地があったそうです。

320坪です。いったい我が家が何軒~~


鬱蒼とした森のようなお屋敷に住む、

いまならさしずめモリリン(森林太郎→本名)の愛称で

親しまれたことでしょう

「モリリンってエライ作家なんだって。

すっごい」って感じ?


 

鴎外、家庭ではよきパパだったようで、

320坪の土地持ちで教養があって、

なおかつよきパパ。

鴎外のうらやまし過ぎる、いや

鴎外の美しすぎる妻」→いや、ほんと美人だから。

有名な森家の大銀杏の樹。


しかし、どちらか選べと言われたら、

ー言わない、言わない。

鴎外の妻より娘のほうを選ぶね、アタシは。

流行に敏感で、「流行会会員」だった鴎外、

もう内外の珍しいもの、なんでも?買っていたそうよ。

うらやましい~~。

暑いので??続きはまた~~。


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目白・佐伯祐三アトリエから花想容まで

2014-10-20 08:20:41 | 文芸・作家の世界を訪...

 

秋真っ盛り。恰好のお出かけ日和。

「佐伯祐三のアトリエに行かない?」という誘いを断るわけもありません。

仕事は忙しいのですが、きもの友達とは「きもの消化ノルマしっかり果たさないとね」というわけで楽しく、せっせと励みましょう。

目白を降りて、下落合の向けて歩いていく道は、この記念館のほか、中村彝(つね)のアトリエ、きもの好きにはおなじみに花想容などがあります。

みなさま、花想容にお出かけの際には、ちょっと足を伸ばしてアトリエ散策をなさってください。

まずは、佐伯祐三アトリエ。

 

 

 










自画像からどうぞ。

顔までフォービズム(野獣派―注・絵画の一派です)になっていくのね。

彼のこの郵便配達夫の絵画は目にしたことあるのでは?

彼は最初印象派から学びましがが、パリに行きフォービズムを学び、そのときの師に、自分の絵を全否定。

 

 

 

 

 

 

 

そこで、自分を描いた絵のなかの顔をナイフでめちゃめちゃにしたそうです。

わっ、芸術家!

こういう顔隠しもいいかもしれません(笑)。ワタシなんかキラいだあ、とか。

日本に帰ってから、ここに住みましたが、こじんまりしてとても素敵。

手が届きそうな(いや、天井に~~)、この隠れ家みたいな部屋にこもっていたいと思いました。

 

 

 

 上の写真と同じ隠れ部屋的なアトリエで

はい、パチリ。

近すぎて~~。

 





着用は、三才小紋、ホテル会食とはまた違った三才です。

 

 

 

ご一緒してくれたのは、いつものきもの友達。

切りば目のきものやら、コーディはすぐにアップしますね。

佐伯さんちから、次の中村さん家まで、ご近所で、見どころ満載だわ。

 左のセピア写真が奥様。

きれいな方です。佐伯は30歳くらいでパリにて亡くなったの、そのあと奥様は、このおうちで一人絵を描いて暮らしたそです。

奥様も画家なのよ。佐伯より先に賞をもらっている人なのです。

 

というわけで、本日は目白アトリエ散策でした。

中村氏のアトリエや花想容、きものコーディはすぐにまたアップさせてください。

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