砥ぐ

忙しさの合間を縫って、やっと理髪店へ行った

馴染みの店である

いつもは予約をしているのだが、急遽思い立ちダメ元で行ったのだが、幸運にも空いていた

理髪店の店主との会話も髭を当たってもらう事と同じ楽しみの１つだ


店主は今、鉈を砥いでいるが、その砥ぎ方が解らないと言う


薪を割る斧の刃は決して鋭くはない

刃物は、それぞれ使用に必要な鋭さがある


店主には鉈は必要な道具ではない為に、解らないのだ

店主は専門家に教えを請うと結んだ


現代人が失った技能の１つに砥ぎがある

包丁やナイフは切れる状態で販売されていて

切れなくなったら新しい物に手軽に交換出来る

しかし昔は皆、刃物を砥いでいた


もし、サバイバルな状態に陥った時、砥の技能の有無が生活を大きく左右させるだろう

当たり前が失われた時の衝撃は強い


火を点ける事もそうだ

ライターやマッチが無い時、火を点ける事が出来るだろうか


サバイバルな状況等有り得ないと私も思うが

そう推測しなければ大切な物だと気付く事は出来ないだろう


些細な事だが、大切な物が身の回りに沢山ある事を気付かされるね

一言

さて、今年も後半戦が始まった

そんな感じがする夏休み明け

会社の後輩が相談にやってきた


彼の職場は少人数だが、技能が優れた人達ばかり

後輩は、上司の対応で悩んでいた

パワハラというのであろうか、上司の機嫌によって態度や言うことが違うと言う

最近、よく耳にする事態である

上司の言動が気になって眠れないというのだ

気にし過ぎだよと、言ってはみたが、解決にも慰めにもなっていない


我々の頃は、少々ぶつかり合っても割り切って務めてきたが、最近は打たれ弱いと言おうか、弱音に聞こえてしまう

そんな鈍感さが、こういった事態を招くのだとお叱りを受けそうだが、そういった環境で育ってきたと言っても良い

会社は、そんな弱い立場の人間に優しく手を伸ばしてはくれない

否、上司に状況を連絡して対応を指示はするだろうが、それまでの事だ

結局、職場の中で良いコミュニケーションを作り上げてゆくしかないのだ

ビジネスライクで割り切れる人は良いが、そうでない人は抱え込んで悩むようになる


「たった一言が人の心を傷つけたり暖めたりする」

その一言が出来るかどうかの分かれ目であるような気がする

休養

完全オフに書いた通り、この２日間は完全オフに徹した

妻の実家で我々夫婦だけで過ごした


朝は何時もの時間に目覚めるが、食事は一切作らない

食べたくない時は食べない

無理はしない


新聞やニュースを観る

本や雑誌を読んだり、クロスワードをしたり

眠くなったら、転た寝をする


DVDで映画を随分と観た

映画は、やっぱり面白い

買い物ついでに、シネマでもと考えたが、家でゆっくりする事にした


我が家では無く、何故妻の実家でゆっくり出来るのか？

日常を離れているからに違いない

妻に、家事は一切しないねと尋ねると、旅館に泊まっているのと同じだと言う

成る程、納得である

妻にとっては実母に甘えているのだろう


ブログも休んで、全てから解放された時を過ごした

片道５時間の運転は身体に負担が残るが、それを差し引いても価値がある


家に不満があるのではない

妻も私も、丁度こんな環境を求める年代になったのだろう

特に何をしたというものは無い

ただ漫然と過ごしただけである


今までは、この様な休日は必要無かった

何にしても、休養が出来た事だけは違いないのだ

完全オフ

世間が休みの時に仕事をするのは、何処と無く辛い気がするものだ

外食産業等のサービス業には夏休みは、かき入れ時なので当然仕事

業種の違いとは言え、因果なものだ


いつもの様に休日返上して客先でメンテナンスをした

年々この作業が辛くなるが、僅かな休日が待っていると思うと頑張れる


気になっている庭の手入れも、生憎のこの天気ではどうしようも無い

これを良いことに、妻の実家に里帰りをした

昨年も僅かな時間だが訪れた


実家は車で半日あれば十分な距離、ドライブには丁度よい

車中では時間をもて甘すので、必然的に会話が多くなるのも善いことだ


そんな訳で、昨日は移動日

途中、気になっていた和菓子屋でお土産を買い

何時もの回転寿司に立ち寄り

晩御飯を購入して妻の実家に着いた時は８時を回っていた


義母は義姉夫婦が営むペンションに手伝いに行って不在

誰も居ない実家でのんびりと過ごす


夕飯はスーパーの惣菜で済ます

本当に何もしない完全オフ

長女夫婦と暮らす我が家では出来ない事をするのだ


完全オフなので十分充電して帰る

１日の為に、２日かけるのも価値があるよ

内閣改造

安倍首相は、この秋に内閣改造を行う方針である事を発し、大臣候補の未経験者が期待を膨らませているそうな

いずれは総理か大臣か

は、国会議員の目標と言われているが

国会議員の目標は、良い国日本を作ることでなければならない


国政に出て、経験を積み、見識を高めれば当然、ポストが付いてくる

当選回数何回以上、党役員は何以上の経験者

これは、選考基準であって、目安である

本当に実力があれば選考基準を満たしていなくてもポストを与える

これが、適材適所だ


それが、選考基準ばかり気になって、自分の力も省みない議員が増えている

そんな議員にポストを与えたら、ますます国民不在になる


そもそも、議員は全て個人が基本

政党は自分の主義主張が合うから所属するものだ

従って比例区等あり得ない


多様化する世の中に合わせる様に、新しい大臣ポストが増えている

特命的に取り組みたいという表れなのだが

需要と供給対策であればとんでもない


中途半端に務めさせるよりは、じっくり長く取り組ませた方がよい

何故なら、国作りは容易ではないからだ


内閣改造が実のある改造になる様に望む