カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

傾いた屋根の上の猫

2016-06-30 13:35:50 | 日常あれこれ
 傾いて倒壊の危険がある隣家の屋根に子猫を見たと配偶者が言う。

 まさかと思ったが、1年前に屋根の上で子育てをした母猫を庭でときどき見かけることがあったのでまさか・・・。

 ぐるっと回って我が家の死角方向にあたる南や東方向の屋根の軒下辺りを見上げてみた。

 「何ということでしょう、そこには子猫がいたではありませんか」とテレ朝風のナレーションが入る感じ。

 
 (2匹の子猫)
 
 (2匹の子猫)

 一枚目と二枚目の猫の位置関係が違うのは、家に配偶者を呼びに帰って再び見上げると位置を交代していたため。

 二・三日前に見たときは、北側の屋根を3匹歩いてたと配偶者は言う。

 梅雨の激しい雨のなか、小降りの時を見計らって母猫は子猫の所にやって来るのだろう。

 去年の子供達はちゃんと保護者が現れて生き延びたが、さて今年はどうなることやら・・・。

 なにしろ危険の表示がなされ、やがて取り壊される運命にある危険な建物なのである。

 
 (取り壊し予定の家屋)

 ただ、解体作業は遅遅として進まず、これは人間にとっては危険と隣り合わせ期間が長くなり迷惑な話なのであるが、猫にとっては不幸中の幸いで、解体前にある程度成長して円満に引っ越しは完了するかもしれない。

 
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スッキリしない見通し

2016-06-28 10:38:31 | 熊本地震
 梅雨空が続いている。

 ちょっと違うのは、雨が降るときの量が半端じゃないこと。

 シトシトと長くではなくて、どか~っと音を立てて降るかと思えば曇り空ながら全く降らないインターバル降雨。

 
 (どんより曇って見えない里山)

 瓦の落ちかけた南の隣家から目を東側の隣家に転じると、妙に見通せるようになっている。

 
 (隣家の窓越しに向こうの景色が・・)

 何故だか知らないが地震のあった翌日にはもうカーテンが外されていた。

 そういうわけで、窓の向こうの今まで見えたこともない家や、里山の連なりまで見えるようになっている。

 両隣とも解体する予定らしいから、それまで東及び南方向から遮られて見えなかった我が家は、忽然と姿を現したように見えるだろうと思う。

 ただし町内の解体が終わるには2年ほどかかるという見通しらしいので、時期がいつになるか不明だ。

 2年という見積もりも、前提が曖昧で100近いチームが稼働したらなどという話や、今の瓦礫処理場の地積の問題があって無理だという話もあり、梅雨空のごとくどんよりとして見通しが悪い。

 余震と豪雨に耐えて、隣家よどうかその時まで持ちこたえてくれ!というのが切なる願いだ。

 
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久々の笑い声が・・・。

2016-06-26 09:51:21 | 熊本地震
 地震で外壁や店内に被害を受け、再開の見通しも立っていないスーパーの駐車場にテントの設営が始まったのは2~3週間前からだったと思う。

 傾いたアスファルト面に木製の床を水平に張り付けたり、空調設備の工事が行われているのをスーパーが仮店舗で営業するのかな等と噂しながら眺めていたのだが・・・。

 
 (設営中のテント)

 昨夕前を通りかかってみると、やたら賑やかな笑い声などが聞こえてきたので覗いて見た。

 
 (開設された屋台村)

 沢山の人がなにやら楽しそうにテーブルで食事をしたりビールを飲んだりしているのが見えた。

 入りきれないのか外の駐車場でビールを飲んでいる家族もいた。

 聞けば、大きなテントを区切ってテーブルと椅子の広い飲食スペースと、仮店舗として入居した色々な店があるらしい。

 そう言えば隣の散髪屋さんが新聞で紹介されて、やっとお得意さんに迷惑をかけなくて済むと話していた記事があったことを思い出した。

 近所のお茶屋さんも店舗が壊れて通信販売のみに限定されていた商売が、お客さんとの対面販売が出来るので嬉しいと言っていた。

 限ぎられたスペースに沢山の人が押しかけた。

 進まない瓦礫処理・仮設住宅の完成や引っ越し、水害など暗い話題ばかりで気持ちがふさぎ込みがちな生活が長く続いているので、明るい話題に皆が飢えている。

 厳しい現実や見通しの立たない将来などで下を向いた人々は、少しの希望や明るい話には敏感なのである。

 私的には「益城から元気を・益城に元気を」のフレーズには小さな声でしか応えられない。

 昨夜は、小さな組織の小さな機関紙の編集がやっと終わった。

 家を失ってそれぞれの場所で孤立しながら生活している人達にうまく届けばいいのだが・・・。

 
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自然の理不尽なシナリオ

2016-06-24 09:29:27 | 熊本地震
 一昨日の記録的豪雨で、町の南部の木山川と赤井川が合流する地点の下流域左岸の堤防が決壊した。

 地震で沈下した堤防には予防措置として大きな土嚢をずらりと並べ、高さは確保されていたがその下のコンクリート部分から決壊してしまったようだ。

 地震による亀裂が入っていた部分を濁流が侵蝕していったものらしい。

 今日からの予報も大雨が予想されるため、復旧工事が急ピッチで行われていた。

 
 (決壊現場と復旧工事)

 もっぱら法面を修正し、1屯ほどの土嚢を更に積んで補強するための基礎作りがなされていた。

 進入路が限られるため土嚢を積んだ大型のダンプ数台は待機した状態だった。

 地震後の田んぼの田植えは、左岸側では90%程度が完了していたが決壊場所付近の田んぼは土砂や瓦礫に埋まっていた。

 
 (左岸決壊箇所付近)

 面積的には右岸の方が大きいのだが、しかし田植えをしてあるところはまばらで代掻きすら行われておらず、農家自体が避難所暮らしであったり、用水路が破損したりで田植えが困難なのであろう。

 
 (右岸の田んぼ)

 過去に何度が決壊したことのある右岸の堤防は無事で、何故わざわざ田植えが終了した左岸の堤防が決壊するのか自然のシナリオは理不尽ではある。

 
 (少し上流の左岸側の田んぼ)

 すこし上流に行くと、用水路などに流れてきた流木やプラスチック容器などが農道に引き揚げられているものの、田んぼ自体は例年と変わらぬ佇まいだった。

 決壊箇所では夜間照明設備に灯が入ったのが見える。

 今夜も徹夜の突貫工事が行われるのだろう。

 急がねば九州には帯状の雲が次々とやって来ている。

 
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豪雨で瓦が庭に落ちてくる

2016-06-22 09:43:24 | 熊本地震
 九州は記録的な豪雨が続いている。

 特に梅雨前線の線上にある熊本県は短時間雨量が次々と記録を更新している。

 申し込んでいる瓦の点検はさっぱりやって来ない。

 既に諦めている隣家の屋根も強烈な雨に耐えられず落下しつつある。

 
 (ブルーシートなしの隣家)

 家自体が崩壊の危機にあるので、誰も瓦の処置など念頭にないのだ。

 つまり、やがてやってくれるであろう公費による解体待ちという状態である。

 
 (落下寸前の瓦)

 落下寸前でも、瓦の重さもあるから地震ならいざ知らず雨くらいでは流れ落ちる事はないだろう。

 と思っているとさにあらず、赤土の粘土で固定する古い日本家屋様式の瓦は、最上部が地震で落ちた後のむき出しの粘土に豪雨が打ち付けて押し流しまとめて瓦を押し流す。

 上方から落下した瓦は更に下部の屋根瓦を破損して一緒に落下するという動作を繰り返す。

 
 (雨で落下した瓦)

 余震も少なくなったので、隣家と協力して庭の瓦はほぼ100%除去し終えていたのだが再び落ち始めた。

 記録的な大雨で増水した川は、沈下したため応急的に土嚢で嵩上げされた堤防に守られているものの田んぼは湖になっている。

 ただでさえ斜めに傾いて倒壊の危険にさらされたまま放置されている沢山の被災家屋の上に、容赦なく雷鳴が轟き猛烈な雨が降り注ぐ。

 全町民が避難勧告を受けているが、具体的な避難場所は示されない。

 そこは既に地震の被災者の避難場所になっている。

 自己責任という言葉が重くのしかかる。

 
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次節はうまスタで!!

2016-06-20 09:50:37 | スポーツ
 先日(6月8日)のサガン鳥栖のホームグラウンド「ベストアメニティースタジアム」を代替としたホーム戦以来2回目が同スタジアムで開催された。

 今回も大勢の鳥栖のサポーターや市民がバックアップしてくれた。

 
 (練習開始前、サポーターの前で気合いを入れる選手達)

 ロアッソのチームカラーの赤に協力してくれているサガン鳥栖のサポーターも、折からの雨に羽織った雨具はスカイブルーというというところがかえって心に染みるような情景が展開していた。

 試合は前半に2点をとったロアッソが後半も攻守ともにがんばって無失点で勝利をものにした。

 
 (ロアッソ熊本2:0カマタマーレ讃岐)

 讃岐には熊本で活躍しその後移籍した懐かしい選手の顔も見られて、何となく親しみを感じた。

 
 (サポーター席の前でカモン・ロッソ!)

 35メートルのシュートを決めた清武功暉選手や嶋田慎太郎選手の先を見越した落ち着いたゴールなど、熊本の選手の活躍が目立った。

 GKの佐藤昭大選手の活躍を始めとして守りを固め無失点に終わったのは良かった。

 
 (選手スタッフによる場内一周)

 震災復興支援として企画された試合として、その成果は着実に積み上げられつつあると思う。

 最後は遙々四国はうどん県から駆けつけたカマタマーレ讃岐のサポーターからの「ロアッソ熊本!」コールがいつまでも続いていたのが印象に残った。

 勝利の余韻に浸りながら、益城町の自宅に帰り着いてから配偶者とささやかに祝杯をあげた。

 次節からはホームの「うまスタ」が一部を除き使用可能となったようなので、一段と盛り上がることになるだろう。

 鳥栖の皆さん有り難う御座いました!

 
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これって人災の領域では?

2016-06-17 09:12:26 | 熊本地震
 東隣も南隣もどちらも全壊に判定されている。

 東隣は屋根瓦の落下は少ないが防水シートがかけられている。

 南隣は崩落が全域に亘っていて、当初からシートなどの処置も諦めていた。

 そして、梅雨に入り雨に濡れそして浸透し重くなり脆くなる。

 
 (雨に濡れる震災家屋)

 咲き始めた花も、雨に濡れてその重さでうなだれ始めた。

 
 (雨に濡れる花々)

 我が家の家屋も外壁に亀裂が走ったり、窓枠の付近では接合部分に隙間が出来たりしていたが、業者の対応はいつになるのか分からない状況だった。

 
 (外壁の一部)

 とうとう水道の補修まで自分でやってしまったという知人の電話に触発されて、自分で補修することにした。

 出来映えよりも梅雨に入って雨水などが浸透してきては困るという思いが強かったからだ。

 コックリートやモルタルの接合部分のコーキング剤や壁のコーキング剤を購入してきて、おっかなビックリの脚立の上での作業を続けて、家中を一回りして概ね1階と2階部分まで完了した。

 
 (外壁補修後)
 
 出来映えは専門家とは程遠いが本格的梅雨の到来前に応急処置は完了させたかったのだ。

 昨日は、リフォームをお願いしたことのある会社の建築士が様子見に来訪し、「立派!立派!たいしたもんですよ」とお世辞が80%くらいのお墨付きを置いて帰っていった。

 両お隣さんに関しては、「早く取り壊してくれないかなあ」というのが本音である。

 自分で出来ることがなくてただ事の成り行きを見守るだけっていうやつが一番困る。

 崩壊方向は我が家の方向とほぼ予想されているので、もし今頃崩壊するならこれって人災の領域に入るのではと思ったりする。

 こうした事象に直面している人は、かなりいるのではないだろうか。

 
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花は咲く!

2016-06-15 09:11:11 | 日常あれこれ
 グラジオラスが黄色の花を咲かせ始め、去年の種が落ちて芽を出した百日草も咲き始めた。

 
 (グラジオラスと百日草)
 なぜか黄色一色なのだが、通りかかった人も綺麗だと褒めてくれる。
 「うちは赤ばかりですよ」と言った人と、お互い来年は分け合おう等と話したことを思い出した。

 
 (あじさい)
 一時は枯れてしまったのかと心配させた古井戸の横で、日々色を変えながらその存在を主張している。

 落ちてきた瓦や倒れたブロックの下で、かなり痛めつけられていたツツジやモミジなどの低木からギボウシのような草花まで、掘り起こしておいたらいつの間にか新芽を伸ばし始めている。

 やはり大地に根ざした自然と共生しているものは強いなと思う。

 そう言えば今回の地震で被害に遭ったものは、人間が便利さや快適さを求めて自然を征服したつもりで作り上げたものばかりであることに気づく。

 しかし、気づいていても見なかったことにして、復興という名の下で更に開発し自然の驚異を力で押さえ込もうとする行為は続くことになる。

 東日本大震災の後「花は咲く」という曲が応援歌として盛んに歌われた。

 今回は歌は無いようだが、すぐ身近な庭の地面を眺めてみよう、瓦礫の隅にも花は咲いている筈だ。

 「持っている捨てれば楽なものばかり」

 そういうものに囲まれて汲々とするのが人生だ。

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断層帯の分岐

2016-06-12 18:22:20 | 熊本地震
 熊本地震の前震は「日奈久断層」本震は「布田川断層」といわれている。

 二つの断層の結節は益城町の南西方向にある。

 益城町役場の南500m付近まで新たに分岐した断層が確認されたという。

 
 (横ずれや地割れが見つかった場所)

 確かに表示されている赤い線は町の北東から南西に延びる「布田川断層」から町の東部で分岐して中心部方向にのびている。

 
 (分岐点付近の崖崩れ)

 分岐点とおぼしき辺りは山を人工的に削った場所ではあるが、これが地震によって大規模に崩落していた。

 
 (道路の横ずれ)

 赤いラインに沿って行くと道路が左右にズレた場所があった。

 道路の地割れは補修されていたがその延長線上の反対側の田んぼにはまだ跡が残っていた。

 
 (田んぼの中の地割れ)

 多少段差も出来ているようだ。

 多分研究のためだと思うが耕さずにそこだけ残してあった。

 すこし延長するとそこは市街地になるのでハッキリ線として確認出来るのはこの辺りまでだと思う。

 概ねこの方向の町並みが被害が甚大だった。

 断層の末端の方はホウキの先のように細かく枝分かれしているらしく、それらが合わせて崩壊していったら面として被害地は広がることになる筈だ。

 まるで地震の通り道があるかのように、倒壊を免れた家とそうでない家が不思議なパズルのように存在する。

 活断層のある地域はその枝葉の部分や未発見の断層が存在している確率は高いのではないかと思う。

 また、断層がないと思われている地域も断層列島の上に生きているという事実を忘れてはならない。

 「お宅どうでした?」と話しかけて、明るい声で「いやあ全壊でした」と返され、被害と声の響きのギャップに複雑な思いをすることが多い。

 皆必死で自分を奮い立たせているのだ。

 「幸福は一つ不幸はそれぞれに」

 
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スイカの寝床

2016-06-11 12:31:14 | 家庭菜園
 去年までのスダレを更新することにしたので、今年はスイカの敷物に活用することにした。

 
 (スイカの敷物)

 地震見舞いに来た友人がスイカは土の部分はビニールで覆い、出来れば雨にも当たらないように簡易のビニールを設置した方がいいと言う。

 農業の専門家だから高品質のものを求めて日々暮らしている者のアドバイスではあるが、有り難く拝聴するにとどめる。

 直接土に接するのは良くないだろうと、去年もスダレ方式で乗り切ってとても美味しいスイカが出来た。

 だって、ビニールハウス農業など無かった頃は、みな露地栽培が当たり前だったのだから・・・。

 スイカの苗は小玉を買ってきたものだが、草を取りながらよくよく見ると去年食べたスイカの種から芽が出て育っているのを見つけた。

 上手く出来たら子供達を喜ばしてやろうか等と思ってはいるのだが・・・。

 キュウリは幹の生育はさっぱりなのだが、次々と花が咲き実が成ってもう10本くらいは収穫した。

 
 (キュウリ)
 
 (じゃがいも)
 ジャガイモは本来なら梅雨に入る前に収穫して水っぽさを避けるのが通常だが、なにしろ植え付けるのが遅かったのでまだ収穫できない。

 梅雨明けてすこし土を乾燥させてから収穫しようと思っているが果たして上手くいくかどうか。

 入梅はしたものの雨は比較的少なく、しかも連日30度を超える猛暑で身体の方が真夏モードに切り替わらない。

 更新したスダレを南の窓辺にぶら下げると、風情だけが本当の夏になったものの人間の切り替えは時間がかかりそうだ。

 
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