昨日に引き続き、丹波篠山ミニ旅行その2ということで、町屋めぐり編を・・。
駐車場探しに街をグルグル回ったのは無駄ではなかった。
大凡の町の有り様が把握出来た。
(大正ロマン館)
閉館日だったので、外からの写真のみだが、確かに大正の香りが立ちのぼっていた。
その後、今夜の宿の大凡の場所はネットの地図で把握していたので周辺をグルグル。
たまたま通りかかった、登り窯のある窯元の近くで特徴のある「Oito」という文字を発見。
ここが予約しておいた、今夜の宿の名前で「Oito専用駐車場」とある。
チェックインには3時間ばかり早かったが、車のための緊急避難として黙認してもらおう。
後は、ホテルらしい宿泊場所を探しながら町屋をブラブラすることにした。
(丹波篠山:河原町妻入商家群)
町全体が保存地区に指定されてて、昔の趣を留めたままの佇まい。
電線も地中化されていてスッキリ。
(梲(うだつ)の上がった商家)
豪商の店だったのか、立派な梲が上がっていた。
SNSで知られた場所なのか、中国かららしい男女の若者がワイワイと。
流ちょうな日本語で、カメラで撮して欲しいとスマホを渡されたので、はいニッコリでパチリ。
さて、商家群を一往復したが、宿は見つからなかった。
で、たまたま古いカフェがあったので何気なく覗くと、なんと!店先に小さな「カフェOitο」の看板が!
(カフェ:Oito)
昔の商家の後をカフェとして営業しているようだ。
今夜宿泊予定の、名前と同じなので半信半疑のまま店に入る。
(カフェ:Oitoの店内)
あの~という妙な前置詞をつけて、ここは宿泊もやっているのかと訪ねると、そうですと言う。
勧められるままに、テーブルにつくとウエルカムドリンクのサービスが・・。
駐車場に困って、たまたま目に付いた独特のアルファベット文字につられて勝手に駐車したと伝えた。
その間も、お客はひっきりなしに来店する。
喫茶店としてはかなりな賑わいで、我々二人は完全にアウエー状態。
店長らしい若い男性が、古い町屋を生かしながらリフォームしてカフェとし、更に泊まれるようにしたのだという。
我等が泊る予定の2階より、更に1階部分の奥にも部屋があるので如何ですかと案内してくれた。
古い町屋ということで、トイレなどが1階なので相方は階段を転げ落ちないかと不安げな様子で、話に乗った。
(カフェからの奥の眺め)
若い店長が言うには、町屋は間口は狭いが奥が長く90mくらい有るのだという。
とんどん奥へ進む。
(休憩所やトイレ前の通路)
2つあるトイレはカフェと兼用で、夜間は宿泊専用となるらしい。
(休憩スペース)
カフェ部分と宿泊プライベート部分の境界に休憩スペースが坪庭を挟んで設けられている。
更に奥へ。
(洗面スペース)
この手前には、冷蔵庫・電子レンジ・湯沸かし器・簡単な調理器具と流し台を置いたスペースも・・。
(休憩スペースと居間の間の坪庭)
坪庭は居間・寝室を挟むような形で2箇所あった。
(寝室:ツイン)
二階への階段をあがると、更に二階にもツインの寝室と居間スペースが。
で、更に鰻の寝床という長い通路を進むと。
(風呂場への通路)
土間の風に設えたばかりで、まだ踏み石も馴染んでいない様子。
(脱衣所)
洗面所・脱衣所そのた調度品は昔の商家で使用されていたものを活用。
(檜の風呂)
あっと驚く檜の風呂。
坪庭に半分せり出した形で屋外にもシャワースペースが。
実は、これより先はスタッフオンリーと表記され、鰻の寝床は更に続くらしい。
「どう致しましょう?値段はお一人3000円くらい当初予算よりお高くなりますが・・・」。
の言葉に、「はい、こちらにして下さい」とあっさり落城。
チェックインを予定より3時間も早く完了して、荷物を置き再び町へ・・。
(夜の商家の町並み)
観光客であふれていた日中が嘘のように静かな夜の町並みが続いていた。
町歩きや、とどめは稲荷神社までの登り道と、トータル15000歩以上の徒歩行軍で疲れた身体を檜の風呂で解した。
しかも、テレビなどは設置されていないので、非日常もここまでくれば本格的。
普通のホテルを予想して訪れた我々の驚きように気付いた店長が、宿泊費は当初予算のまま結構ですと+6000円はサービスしてくれた。
つまり、宿泊費は儲かった上に鰻の寝床といわれる町屋の生活の貴重な体験が出来てしまったわけである。
帰りは、ノンビリ安全運転で・・。
(宮島SA)
山陽道を通る時は必ず宮島SAに停まり、厳島神社の鳥居を探すことにしている。
神社の鳥居は見えたものの、写真は霞んでものにならないので、SAの鳥居と色づき始めたモミジをパチリ。
(関門海峡)
関門海峡までくるとホッとする。
海峡を越えても、家まで100km以上あるのに何となく帰ってきたような気がする。
・・・・・・・
さてさて・・。
四国といい、丹波篠山といい、今回のミニ旅行シリーズは上出来の部類で記憶に留めよう。
「三日分新聞読めば夜が更ける」・・・しろ猫
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