梅雨が明けたという話だが、腑に落ちないのは蝉の声が聞えないこと。
例年だと梅雨の最中でも、少し晴れ間があると蝉の声が聞え始め梅雨明け間近を知らせてくれていた。
日頃は梅雨明けなどなかなか発表しない気象庁が、蝉より早く発表するなど意表を突く行為に出た。
多分・・おそらく・・やがて、戻り梅雨の豪雨などというややこしい話にならなければいいが。
蝉が、せせら笑いながら鳴く図が目に浮かぶ。
さて・・。
(午前中の空)
まあ、暑いこと暑いこと。
♪ギラギラ太陽が・・・なんて古い唄があったが、太陽だけでなく車の屋根やボンネットまでギラギラ。
窓から眺める景色が、梅雨明け前より濃いこと。
昨日人間ドックで医者の問診で、寝ている時の足の攣りを相談したら、足に負担を掛けすぎかも・・などと。
夏場でもあるし、歩きは夕方涼しくなってからに変更したが、ついでに夏期限定で歩数を6000~8000歩に少なくすることにした。
コースも街中を多用することに・・。
畑コースや林間コースは、夕方から歩くには適しない。
(フットパスコースのパンフレット)
街中を歩く目標に、フットパスコースが紹介されている。
これに、涼しい田んぼコースと明るい照明の堤防道路コースを絡ませてこの夏を乗り切ろう。
このパンフレットを見ながら、涼しい時期に歩いたことがある。
(古い火口の位置が記されたマップ)
既存のマップに、新しく手書きの火口跡が加えられ記入されているので興味が湧いた。
(現地の田んぼになっている火口跡)
直径500m程度と推定されるとのことで、現地は前方の里山の手前から右の丘の林の間の場所。
田んぼの畦にもよくよく見ると、熔岩の破片などが・・。
(丘の上の畑)
田んぼに適しない集落より一段高い丘は、畑になっている。
丘の上の畑は、陸上競技場などのアンツーカーに似た感じで、脇には熔岩の塊がゴロゴロどけてある。
(熔岩の破片)
熔岩の破片を1個もって帰ったが、とても軽い。
こうした熔岩は、阿蘇の第4回目の大火砕流より数万年前の出来事で、この地域の一部に露出している他は、阿蘇火砕流の下に沈んでいる。
(そうめん滝)
熔岩などの境界面から、付近の山に降った雨水等が湧き出して、白糸の滝のミニチュア版の様相を呈している。
滝とは名ばかりで、落差は1mにも満たない。
見た目があまりにささやかなので、ソウメンのようだというので命名されたのだろう。
湧き出る水は、上水にも農業用水にも利用されている。
(湧水の流れと水草)
この涼しげな状態のまま、集落を通りそのまま田んぼの用水に利用されている。
ちなみに我が家の米は、この付近の農家からの購入していて、きわめて旨い。
ホタルの時期には、養殖などしない天然物が民家の庭にも飛び交う。
旧火口から流れ出た熔岩は、阿蘇の火砕流の下に埋もれながら地下ダムの役割を果たしている。
阿蘇や、付近の山谷やそれに畑地や田んぼで涵養された水は、地下に浸透しこの地下ダムに蓄えられている。
熊本市や周辺市町村など約100万人に及ぶ上水道を100%賄っている。
阿蘇の伏流水は、よく知られているが、この火口の熔岩に起因する物語は以外と知られていない。
今日は、久々に賢い話をしてしまった。
昨夕の、人間ドック凱旋祝いで飲んだ酒が残っているのかも・・。
「不摂生くしゃみは人のせいにする」・・・しろ猫