巳年が終わろうとしている。来年は午年である。
干支は12年で一周し、また新規巻直しとなる。
伊勢神宮の式年遷宮も一つの例で、人の記憶に確実に残っている内に新たなスタートを迎える行事は東洋特に日本には多いようだ。
四季の移り変わりや、定期的な自然災害からの立ち直りのための気持ちの切り替え、あるいは農耕民族として決まった耕作工程があることが切り替えを必要とし、その生活パターンがいつしか日本人のDNAに組み込まれたのかも知れない。
だから一過性の災害に対しては新規巻直しで逞しく迅速に対応出来ても、原発事故や歴史認識などへの対応は苦手なのかも知れない。
廃炉作業は40年かかるとか、1000年後も恨みは忘れないなどと言われると皆戸惑ってしまうのだ。
さてさて、今年を振り返ると比較的いろいろ有ったような一年だったと思う。
その筆頭は長女の出産と初孫の誕生ということだろう。
結婚式と比較してもその長期に亘るイベントは群を抜いている。
しかも、まだ各種行事は現在進行形で、もちろんこの後もイベントは続くはずだ。
何やら可能性を秘めていそうな足を眺めていると、健やかに育ってくれと祈らずにはいられない。
猫が死んでこのかた、毎日仏壇に手を合わせる習慣がついてしまったが、祈りの対象がどんどん増えて、娘や息子それに孫からそれを取り巻く各家庭の平穏にまで広がってしまった。
早朝に行うことに努めた結果、きっちり起床する習慣だの正座をして姿勢を正す健康法だのと、効能的にはサプリメントのCMと同等以上のものを実感する。
まあ結局、子供の頃に見た仏壇の前の祖母の姿ってところか。
ちゃんと道標は祖母を始め先人が建ててくれていたわけだ。
世に伝える、伝え方の方便がなかなかその時々の世情にマッチしないのが実情だが、12年後の次の干支に自分が生きているなどと確信してはならないというのが教えかな。
せめて生きている今をしっかり生きろと道標は示している。
な~んだか、ぐ~んと盛り上がったところで、今年のブログは一本締としようか。