ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

孤毒

2015-04-18 22:01:51 | Weblog
俺は一人なんだ
そう、俺は紛れもなく一人だ

こうなることは18の時に予感した
それが当たったに過ぎない

若い頃の孤独とは違い、40をいくつか過ぎた今は孤毒になった

俺の仲間はレキソタン
コイツがいるから何とか社会の中で生きている
俺のかけがいのない友だ

今日は強めの孤毒が体中に回ってしまったから
久しぶりにタバコを吸った

コイツとも長い付き合いだ
離れたり、くっついたり
いわば腐れ縁

タバコ絶対反対を叫ぶ大人になった学級委員がいる
この連中は7日間でもひとりで仮設住宅で暮らしてみたらいい

体中に孤毒が回ってきて
酒が飲みたくなり、タバコが吸いたくなるだろう
その時は己の中途半端な正義感に気づくチャンスだ
大人の学級委員を止めるチャンスだ

孤独という毒は毒で癒すしか方法が見つからないんだ

煙が目に骨身に沁みた瞬間、孤毒が薄まるような気がするんだよ



コメント
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