ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

中山美穂「遠い街のどこかで」

2024-12-24 11:28:28 | 人物
恋の行方 見えなくなりそうな時
胸の奥で流れてゆくlove song
少し元気なくしてるあなたにも
心いやす言葉を探している


「遠い街のどこかで」は中山美穂23枚目のシングル。1991年11月発売。作詞 渡邉美佳、作曲 中崎英也。中山美穂主演のフジテレビ系ドラマ「逢いたい時にあなたはいない」主題歌。

ドラマの内容はっきり覚えていないのですが、この曲の歌詞と同じく遠距離恋愛がテーマだったと思います。中山さんの同時期のドラマでは「すてきな片想い」が好きです。主人公の名字が「野茂」とか「与田」なんですよ。確かミポリンが与田で、柳葉敏郎が野茂だったと思います。和久井映見が新進女優として出演していましたね。

改めて動画でこの曲を見ると、この頃の中山さんは本当に幸せそうに歌っています。デビュー当時は不良的な役柄も多く、野性的な印象でしたが、それから2年ほど、17才の頃には本当に綺麗になりました。美少女というより目鼻立ちのくっきりした美人という表現が似合いました。アイドルは美人過ぎると大成しないというのが、私の持論です。夏目雅子、伊東美咲、北川景子がアイドルとして成功するとは思えないんですよ。しかし、中山さんは例外でした。そうした意味で、アイドルとしても女優としても大成した中山さんはもっと高く評価されていいのではないでしょうか。

個人的には彼女の20代前半の頃が好きだったのですが、いま振り返っているのはデビュー当時の曲が多いです。デビュー曲「C」は邪道のようで正統です。作詞・松本隆、作曲・筒美京平というところに期待の大きさが現れていますし、名曲です。「ビーバップハイスクール」のイントロを聴いただけでたまらなく懐かしい。「色・ホワイトブレンド」も春らしくていいですね。それから「50/50」「ミッドナイトタクシー」「ユアマイオンリーシャイニンスター」。もう切りがないのでやめます。

アイドルとしての人気は松田聖子、中森明菜ほどではないものの、女優としての実績が凄い。匹敵できるとしたら小泉今日子ですが、20世紀は中山さんの方が上でしょう。40代以降は小泉さんですが。あとは薬師丸ひろ子ぐらいですか。
中山さんの女優としての評価は個人的には紛れもなく一流だと思います。一流になる条件は、天才的な演技力か、圧倒的な美貌かどちらかですが、彼女は明らかに後者です。

来年はデビュー40周年で色々な作品が発売されると思うので楽しみです。日本人離れした容姿と内面に誠実さを抱えていた人だと思います。本当に遠い街のどこかに行ってしまったのですね。
ご冥福をお祈りします。ミポリン、メリークリスマス。そしてさようなら。

Happy merry Xmas
たとえ離れてても
同じ星を見てる 遠い街のどこかで
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藤井が防衛 永世王位に・大谷快挙

2024-08-29 12:56:40 | 人物
王位戦七番勝負第5局が8月27、28日に行われ、藤井聡太王位が渡辺明九段に勝ち4勝1敗で防衛しました。これで王位戦5連覇となり、永世王位資格者となりました。棋聖に続く2つ目の永世称号の獲得です。

このシリーズは藤井王位が苦戦していました。流れが変わったのは第3局の逆転勝ちと第4局で渡辺九段が第2局で快勝した相掛かりを採用せず、矢倉を選択し、それが結果的に失敗に終わった事が大きかったです。渡辺さんはこの選択を悔やんでいるかもしれません。
藤井さんとしては前回の棋聖戦で山崎八段にストレートで防衛しましたが、まだ自信は持ちきれなかったと思います。しかし、今回トップ棋士の渡辺九段に苦しみながらも結果的に4勝1敗で防衛できた事は、叡王戦の失冠で揺らいだ自信を少し取り戻すことができたかもしれません。


大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が、23日のレイズ戦で盗塁を決めた後、9回にサヨナラ満塁ホームランを放ち、40本塁打、40盗塁を達成しました。それにしても、これ以上ない劇的な快挙達成でした。
昨日現在、本塁打は41まで伸ばしていて、本塁打の自己最高、そして50本塁打50盗塁に届く可能性もまだ残しています。

ただ、所属チームのドジャースが厳しい戦いを強いられています。言わすと知れた名門チームであり、特に2013年以降はシーズンで10度の地区優勝、2019年以降はコロナ渦で試合数が大幅に減少した2020年を除けば、すべて100勝以上と圧倒的な強さを誇ってきました。しかし今季、ドジャースは首位にはいますが、2チームが3ゲーム差で追う混戦。
今年から大谷、山本由伸が加入したこともあり、まずは地区優勝はしてもらわないといけません。これまでチャンスに強いとは言えなかった大谷選手には、こないだの劇的サヨナ弾をきっかけにチームを優勝に導いてもらいたいものです。
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大谷と藤井が歴史的快挙に迫っている

2023-08-26 14:20:22 | 人物

アメリカでは大谷翔平が、日本では藤井聡太が快挙まであと一歩のところまで迫っています。

 

大谷選手は投手としては今季絶望という残念なニュースがありました。しかし、打者としては今日の試合も出場しているようですし、ひと安心です。三冠王の可能性も残されていますが、まずはやはり、ホームラン王を確実にものにして欲しいです。

 

日本選手は外国人選手にパワーでは劣ると長年、言われ続けてきました。パワーの象徴はホームラン。大谷選手がホームラン王を獲れば、イチロー選手の首位打者や最多安打とはインパクトが違います。

現在、2位のロベルト選手とは10本差をつけて独走状態。もう何本か積み重ねれば確実ですね。出来れば50本打って欲しい。怖いのはケガだけです。適度に休養を取ってもらいたいところですが、簡単に休む大谷ではないですか。

 

将棋の藤井聡太竜王・名人も快挙まであと一歩です。8月末から始まる王座戦で永瀬拓矢王座に3勝先取すれば王座奪取となり、全冠制覇の八冠王となります。

現在、藤井名人は好調とは思えません。まして相手は互いに最も手の内を知る永瀬王座。厳しい戦いが予想されますが、何とか乗り越えて欲しいです。

 

大谷選手はほぼホームラン王は取れると思いますが、藤井名人の王座戦はこれから開幕なので、何とも言いようがありません。しかし、仮に共に快挙達成となれば、ちょうど時期が重なりそうです。実りの秋を迎えられるかに注目が集まります。

 

大谷君の10年、藤井君の7年の物語を多くの国民が見守ってきました。何故、彼らはここまで愛されるのか?共通しているのは、好青年の一言では片付けられない人間性だと思います。

謙虚であり、人に対する気配り、ひたむきさ。そうしたものが、考えられない程、高いレベルにあります。実力が飛び抜けていて、スター性が高く、人格的に大変優れている。奇跡の青年二人が、時を同じくして歴史的偉業に向かっています。

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大谷・藤井揃い踏み

2023-07-04 12:05:41 | 人物

昨日は令和を代表する怪物、大谷翔平・藤井聡太がそれぞれ結果を残しました。

 

1勝1敗で迎えた棋聖戦第3局は藤井聡太棋聖が佐々木大地七段を下し、2勝1敗として防衛に王手をかけました。

少し以外な場面での投了となりました。まだ藤井棋聖はほとんど攻めていなかったのですが、佐々木七段の攻めが繋がらなくなり、30分後には藤井さんに一方的に攻められる未来が見えたのでしょう。

 

藤井棋聖にとって、この1勝は大きいです。佐々木七段は先手番に滅法強く、第4局は藤井苦戦が予想されましたから。それにしても藤井さんは受け(守り)が強い。棋風としてはバランス型ですが、どちらかといえば守りに重点を置いているように見えます。

受けに回れば大山十五世名人、攻めに回れば谷川十七世名人を彷彿とさせます。改めて藤井聡太は大名人の器と感じます。

 

大谷翔平にとって6月の打撃は、これまでにないものでした。特にホームラン15本は、さらなる高みに到達したのではないかと思える圧倒的なパフォーマンスでした。そして7月に入り、昨日の31号。構えをややオープンスタンスにして、バットのグリップの位置を少し下げました。それだけでも随分、自然体に見えるものですね。

 

個人的には7月末に37、8本打っていてくれれば上出来だと思います。2カ月続けて打ちまくるのは至難です。しかし、仮に7月を終えて40本を超えていた場合は、60本という巨大な数字が視界に入ります。そうした意味でも大谷の7月の打撃に注目です。

 

また投手としても、出来れば7月中に10勝に到達したいところですが、全てはうまくいかないでしょう。

このペースで行けば2年振りのMVPも間違いないところですが、二刀流による疲労、ケガに加え、最大の敵はトレードです。ナショナルリーグにトレードされたら元も子もありません。少なくとも今季が終わるまではエンゼルスでプレーしてもらいたいところです。

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猪木は死してなお生き続ける

2022-10-02 14:01:04 | 人物

アントニオ猪木さんが亡くなりました。難病と闘って、やせ衰えた猪木さんを見ていたので、それほど驚きはありませんでした。むしろ僕の心の中ではこれから猪木さんの存在感は大きくなるのだと思います。いま50才前後の人は「長嶋茂雄のプレーは知らないけれど、アントニオ猪木の戦いは知っている」。それだけのスーパースターでした。

 

ジャイアント馬場さんも好きでした。馬場さんの試合は楽しかった。対して猪木さんはかっこよかった。美しかった。そして芸術だった。

子供の頃から僕は体が細かったので、長身ではあるものの体格で劣る猪木さんが、人間山脈と言われたアンドレ・ザ・ジャイアントをはじめ、ハルク・ホーガンやスタン・ハンセンなどパワーで勝る外国人選手と勇敢に闘う姿が、今でも目に焼きついています。

 

「プロレスは八百長」とよく言われましたが、過酷なスポーツであることに間違いはないでしょう。猪木さんは長生きな方で、早死にした人が多いことからも命を削って闘ってきた事が伺えます。

そんななかで、猪木さんが絶対に勝たなければならない戦いがありました。ボクシングのベビー級チャンピオン、モハメド・アリとの一線です。数年前に初めて見たのですが、物凄く内容の濃い戦いでした。立ち上がっての勝負は無謀とみた猪木さんは、寝転がり、アリの足を徹底的に狙います。アリは打ち降ろしのパンチを繰り出しますが、猪木さんは巧く交わして地道にアリの足を狙い続けます。その成果が終盤になって表れ、アリの動きが鈍り、猪木さんが攻勢になったところで終了のゴング。実質的には猪木さんの勝ちだったと思います。確かに地味な試合内容でしたが、あれを茶番といった当時のNHK某キャスターは、まるでわかってないですね。

 

「元気があれば何でもできる」という猪木さんの決まり文句がきつい時期もありました。しかし、これからは自分を鼓舞する意味でたまには自分に問いかけてみたいです。「元気ですか!」と。

猪木さん、長い間お疲れ様でした。そしてありがとうございました。ゆっくり休んでください。ご冥福をお祈りします。

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藤井A級初対局・大谷劇的連弾

2022-06-23 10:50:32 | 人物

今朝は久しぶりにスポーツ新聞を買いました。

 

将棋のA級順位戦、藤井聡太竜王対佐藤康光九段の対局は101手で藤井竜王が佐藤九段を下しました。藤井竜王にとって初のA級での対局、また地元・名古屋での対局という記念すべき一戦をものにしました。佐藤九段も穴熊に囲い、竜王の突いた端歩を逆用して頑張りましたが、届きませんでした。

藤井竜王には名人挑戦を期待しています。佐藤九段は唯一の50代、そして会長職との兼務となりますが、何とか残留してほしいですね。

現在、将棋界の屋台骨を背負う二人のさらなる活躍を期待しています。

 

エンゼルスの大谷翔平選手はロイヤルズ戦で14号、15号本塁打を放ちました。どちらも大谷選手らしい豪快な当たりでした。

特に15号は9回、7対10からの同点3ラン。

僕は最高のスラッガーの1つの条件として同点本塁打が打てることを重く見ています。まして9回に打ったところに意味があります。

打者・大谷には7月末までにできるだけ30本に近づけてもらいたいです。その形になれば2年連続40本以上が現実味を帯びてきます。

投手としては10勝ですね。しかし、怖いのは怪我です。年々回復力は落ちていくので、そこをうまく乗り切ることは簡単ではないはずです。二刀流は大谷の代名詞。大谷翔平であるための挑戦は続きます。

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大谷翔平、藤井聡太の進撃が止まらない

2021-06-20 12:43:45 | 人物

規格外の若者たちの進撃が止まりません。

 

大リーグ、エンゼルスの大谷選手は投手として3勝目をあげると次の試合では今シーズン初の1試合2本塁打、そして今日も22号を打ったようです。ホームランバッターは波に乗ると、10試合で7、8本打つこともあるのですが、大谷選手もそうしたゾーンに入ったのかもしれません。

それにしても彼の放つ打球は気持ちがいいですね。打球の角度、そしてスピードが規格外です。50本ペースという見出しが踊っていますが、僕は40本打ってくれればと思っています。勿論、能力的には50本以上打てるとは思いますが、シーズン後半になれば二刀流の疲れが出てきますから。オールスター前日のホームラン競争に選ばれたことも嬉しいです。ホームランバッター、スーパースターの証ですから。何度も記していますが、大谷こそ大リーグ最大のスター 、ベーブ・ルースの再来です。 

 

将棋ではヒューリック棋聖戦で藤井棋聖が渡辺名人を相手に連勝スタートです。難解な中盤が続きましたが、終盤に抜け出したのは藤井棋聖でした。171手の熱戦を制しました。   

 

それにしても最近は多く見かけますが、藤井玉は居玉ですからね。「居玉は避けよ」という格言も説得力が薄れてきました。

次の第3局ですが、少し複雑な思いです。渡辺さんは鋭い攻めが持ち味のイケメンの将棋で、また感想戦でも勝ち負けに関わらず、合理的な分析も含めて個人的には好きな棋士です。1勝はしてもらいたい気持ちもあります。

しかし、勝負は流れなので、渡辺さんが一つ返せば、渡辺さんの奪取も充分あり得ます。なので、やはり藤井君には決められる時に決めて欲しいです。3局目は相掛かり、角換わり、矢倉の3択でしょう。渡辺さんがどの戦型を選ぶのかも注目です。

 

それにしても大谷翔平、藤井聡太という巨大な才能がどこまで進化を続けるのか興味は尽きません。

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松田聖子から藤井聡太へ

2020-12-24 11:19:38 | 人物

昨夜、NHKでデビュー40周年を迎えた松田聖子の特集が放送されました。聖子さんに縁の深い人たちのインタビューもあり、興味深く、また懐かしく見ました。

1980年、山口百恵が引退した年に松田聖子がデビューしたため、時代が離れているようにも見えますが、年齢的には3つしか違わず、同世代なんですね。同世代ではあるけれども、時代は引退して家庭に入る百恵さんから、結婚後も勢力的に仕事をこなす聖子さんへと流れました。

 

当時の聖子さんはまさに時代の顔でした。では40年後の現在、それは誰なのかといえば、個人的には藤井聡太が浮かびます。

象徴的だったのはスポーツ雑誌Numberで今年のMVPに選ばれたことです。例えば野球選手だと清原、野茂、イチロー、松井など実力だけでなく、その年のスポーツ界の顔になった選手が選ばれています。ましてや藤井君は将棋ですからね。勿論、文化系の人物が選ばれたのは前代未聞でしょう。

そして予想通りの動きですが、来春から2社とCM契約を結びました。藤井君の高校卒業を待ってということでしょう。

 

松田聖子と藤井聡太の18才の輝き。勿論、実力やスター性に飛び抜けたものは必要ですが、時代や人々はいつの時代も若さに惹かれ、いま必要としている人物を選びます。

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藤井聡太、大谷翔平 若き天才の明暗

2020-08-23 13:53:12 | 人物
先の王位戦で挑戦者の藤井聡太棋聖が木村一基王位を4勝0敗のストレートで下し、18才1カ月で最年少二冠、ならびに八段昇段を達成しました。将棋棋士という職業が生まれて400年以上が経ちましたが、才能ではナンバーワンかもしれませんね。
それにしても封じ手の8三同飛車成は強く踏み込んだ手でした。最強の駒である飛車を切るのはたいてい終盤で、この将棋はまだ序盤と言ってもおかしくない局面でしたから。藤井君ならではの深い読みがなければなかなか指せないでしょう。

現時点での将棋界の情勢は、悲願の名人となった渡辺さんと藤井君がトップを併走し、豊島竜王と永瀬二冠が僅差で追う展開とみます。藤井二冠が抜け出すのか、誰かが立ち塞がるのか、まだまだ目が離せません。

文化系のスーパースターが藤井聡太なら、体育系の若きスーパースターは大谷翔平が思い浮かびます。しかし、最近の大谷選手には精彩がありません。コロナ渦で大幅に遅れた開幕。大谷は今年も投手にこだわりました。しかし、右肘手術による調整不足は明らかで早々に脱落。野手に専念していますが、打率1割台と大幅に出遅れています。才能を持ちすぎたが故の苦悩とも言えますが、この辺で思いきった決断を下すべきではないでしょうか。つまり、投手を諦め、打者に専念すべきではないかと。あのべーブルースも早い時期に決断したからこそ714本ものホームランが打てた。大谷君も26才。大きな記録を残すためにはそろそろという時期に来ています。


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清原に救いはないのか?

2020-06-17 10:00:00 | 人物
清原和博氏の覚せい剤取締法違反での執行猶予期間が満了となりました。そして著書「薬物依存症」を刊行しました。

「清原和博」という読み終わるまで何十年とかかる小説を読まされているような、見終えるまで何十年とかかる映画を見せられているような気持になります。それが嫌なら読むなり、見るのを止めてしまえばいいのですが、よからぬ結末を予測していても、ついページをめくってしまう本がありますよね。そんな感じでしょうか。
まあ、清原さんは正直な人で「執行猶予期間が終わるのが怖い」「最後にもう1度だけ薬物を使ってみたい」「不安、絶望、微かな希望。これが今の僕の全てです」などといったこの先の道の険しさを彼自身の言葉が暗示しています。清原さんは「残りの人生、依存症で苦しむ人や、野球、特に高校野球に捧げたい」と思っているようですが、険しい道のりになると思います。高校野球というクリーンなイメージに覚醒剤に手を染めてしまった彼はそぐわないし、薬物依存にしても、まず清原さん自身が再び手を染める可能性があるわけですから。

元妻の亜希さんは本当によくできた人です。2人の息子さんにも定期的に会わせてあげているようですし、特に野球を続けている次男に清原さんが指導させてもらっているのも彼女の人としての器の大きさだと思います。清原さんはそうした協力的な人たちを裏切ってはいけない。それは本人が一番わかっているはずです。それでも薬物への欲求は断ち切れていない。依存症の怖さを感じます。沢尻エリカのように、変に薬の知識があって覚醒剤だけには手を出さなかったというタイプの方が立ち直れる可能性が高いと思います。

清原さんのうつ病も最初は半信半疑でした。1年や半年以内に治ったという話もよく聞きますからね。しかし、清原さんの言葉や、年数も何年も経つことから、うつ病もかなり深刻なようです。僕もそうですが、うつ病の薬を飲んでいる場合、本来アルコールは飲んではいけません。自分も低いアルコール度数の酒類を缶1本程度、飲むことはあるのですが、もともとアルコールに弱い体質のため、それ以上飲む気にもなりません。しかし清原さんの場合、もともと酒に強い体質ですから、飲むときはかなりの量を飲んでしまうのだと思います。しかし、うつ病の薬と合わせると酔いも早まるはずです。本人も悪夢を見るらしく「酒に逃げてしまうことがある」と話していますが、多量のアルコールは危険です。理性を失い、薬物への警戒心が緩んでしまいますから。まあ、こちらとしては見守るしかありませんね。

清原さんの著書「薬物依存症」についても前回同様、買うつもりはありません。その印税が清原さんの覚醒剤の購入資金の一部になるかもしれないと思うと、そのお金を明日の食糧の保証もないところへ寄付した方がよほど有効な金の使い方だと思いますから。あくまで個人的な考えですが。期待して裏切られるのも嫌ですしね。ただ、現役時代憧れていたファンとして、人生に苦しむ同志として応援する気持ちは間違いなくあります。
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