青空に薄い雲が点々としていた
風は穏やかで陽の温もりを感じる
ヒマリオとユリは川のほとりに並んで立っていた
二人の視線は川の流れにぼんやりと向けられていた
しばらくして後方のベンチに座ったヒマリオとユリ
当たり障りのない話をしても、言葉はすぐに途切れてしまう
出会った頃は互いの外見に惹かれた
ユリは美人と言われ慣れている顔立ちで
ヒマリオはユリの好みと一致した
日々を重ねるにつれ
互いの優しさや悩みを知るうちに、恋に愛が混ざり始め
思いやれば思いやるほど心の負担が増していった
恋と愛を繋ぐ薄氷の道はあまりに頼りなく
その上を共に歩く決心がつかず、ついに二人は断念した
どちらからともなくベンチから腰を上げ
少し穏やかに話したあと
「出会った時より今のヒマリオが好きだよ」とユリは声を強めた
そして無理に笑顔を描き、ヒマリオに背を向けた
ヒマリオはユリの後ろ姿が消えるまで
いや、消えた後もしばらくその場に立ち尽くしていた
風は穏やかで陽の温もりを感じる
ヒマリオとユリは川のほとりに並んで立っていた
二人の視線は川の流れにぼんやりと向けられていた
しばらくして後方のベンチに座ったヒマリオとユリ
当たり障りのない話をしても、言葉はすぐに途切れてしまう
出会った頃は互いの外見に惹かれた
ユリは美人と言われ慣れている顔立ちで
ヒマリオはユリの好みと一致した
日々を重ねるにつれ
互いの優しさや悩みを知るうちに、恋に愛が混ざり始め
思いやれば思いやるほど心の負担が増していった
恋と愛を繋ぐ薄氷の道はあまりに頼りなく
その上を共に歩く決心がつかず、ついに二人は断念した
どちらからともなくベンチから腰を上げ
少し穏やかに話したあと
「出会った時より今のヒマリオが好きだよ」とユリは声を強めた
そして無理に笑顔を描き、ヒマリオに背を向けた
ヒマリオはユリの後ろ姿が消えるまで
いや、消えた後もしばらくその場に立ち尽くしていた