えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

エヌワンとV8と

2013-10-19 | 車関連
最近、私の飽くなき探究心が頭をもたげている。
見に行きたいと思う車がある事、大変嬉しく思います。

和製ミニとでも申しましょうか、エヌワン。
あのお茶目でありながらも凛々しく、相当の意気込みで作ったことが容易に想像できるKである。
Kでは、ビート以来の力の入り様に見えます。
何処の角度から見ても、気に入らない部分は見つからない程に良くできている。
装備等もKカーらしからぬキセノンやイカリング、革巻きステアリングに木目調パネル等を上級グレードに奢る。
とはいえ、140万もするのだからお得ではありません。(笑)

乗り込むに、ドアを開ければその音は確かに「K」である。
隣にあったフィットの音を確かめたく、直ぐに試してみれば「車」の音がする。
やはり鉄板の厚ささえ違うというK規格であるから、これはどうしようもないのだろう。
ターボでない標準仕様に乗せていただきました。
営業マンは、「ノーマルでも十分走ります」と威張り顔でした。
確かに、ちょっとした坂道も踏めばすぐさまキックダウンして、Kらしい唸りを上げながら登る。
動力性能に関しては、ジムニーを良く知っているため、こんなもんだろう程度の走りではありました。
とはいえ、やはり自身で購入するならばターボかなとも感じました。

シートの出来も良く、内装の雰囲気も質実剛健である。(フィットが高級車に見えるのは言うまでもありません)
残念であったのは、ダルなステアリング応答でしょうか。
ギア比はしょうがないとしても、中立付近の遊びの多さ、応答地点の不確かさは普通車に遠く及ばず。
近年の他のKを知りませんので、これ位が普通なのかどうか分かりません。

車両価格は似ていても、維持費に優位性があるのは百も承知です。
よって、リッターカー等と選定の段階で比べる方が少数派なのかも知れないのだが、迷う程度なら普通車を選びたいと改めて感じた。
近所の買い物程度しか使わないならば別だが、高速に乗ればKである事を再認識せざるを得ない。
クラッシュでの不安感もぬぐえない部分であろう。

来年には「ビート」もハイブリッドで復活と聞く。
NSXの復活などと元気よく聞こえるが、ラインナップを見ればKとハイブリッドと子育て世代に喜ばれる車に舵をとった。
これが現代を生き抜く道なのかと、現実の厳しさを見せつけられる思いです。
なんとなく「HONDA」の4輪を選ぶ方が少ないのだろうか。
「その車両が欲しくて」というのはメーカーとしては、この上ない喜びでしょう。
しかし、なんとなく選んでくれる方がそれなりにいないと厳しいのだとも思うのです。
プレミオやシルフィに渡り合える車両が育つ環境にあったならば又違っていたのかもしれない。
売れる車を作る事、それは企業として当たり前のことであり正論でしょう。
しかし今のホンダって、車の向こうに夢を託しているような気がしてしまう。

車に直接託せって、何もマニア向けの物ばかり作れってのじゃない。
時代を見据えつつも「Fun」になれる乗り物が欲しいという事。
私がホンダに、時代とのミスマッチを感じたのは「S2000」であった。
あれはもっと華々しい時代か、10年後に生まれるべきであったのだと思う。
発売の頃、差し上げると言われても、何だか気恥ずかしくて乗りたくないと思った事を覚えている。
初期型のF20Cは、自然吸気の2Lで250馬力/8300rpmをたたき出す。
素晴らしいEgなんだろうけれど、あのスタイルでも、あのタイミングでもなかったのだ。

小さい車に乗った後、フォードの看板を見てムスタングを見たくなって寄りました。
当然に試乗を考えたものではありません。
とはいえ、あのV8の運転席に座ったならば、咆哮を聞きたくなるもの。
エンジン始動だけでもとお願いをしたら、GASが入っていないにも関わらず了承してくれました。
わざわざ少量のガソリンを入れていただき、イグニッションをひねる。
おー、けたたましくも荒々しい息づかい。これぞマッスルカーである。
また排ガスの匂いにノスタルジーを感じた。久しく嗅ぐことになかったニオイである。
んー、燃してるって感じがバリバリします。(私は温暖化が気になって乗り続けられないなと思ったり)
あの復古デザインも来年のモデルチェンジでお別れと聞き、名残惜しくなったもの。
現デザインを踏襲しないとの事らしい。
ミニやビートルを手本に踏襲デザインで行けば、ある程度の顧客層は見込めるに、新たなる顧客を開拓に賭けるとの事。
戦略まで男らしいじゃありませんか。
しかし心臓に関しては、ダウンサイジングが濃厚と聞く。
米本国ではV8を残すとの噂もありますが、直4の2.5Lターボをメインに据えるらしい。
時代を考えれば当然なのだが、「ムスタングの直4」ってイメージから離れすぎると感じるのは私だけではないでしょう。
何でも最初の改革は痛みを伴う。その姿勢と探究に心血を注げるかがキーとなり、ユーザーにその思いが伝わる事を望みます。
コメント
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