えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

二段フェイス(X7編)

2022-09-15 | 車関連
化粧直しの仕上がったBMW X7。
その姿を見たのは、「M60i」というトップグレードでのこと。
これを見て、ここのところのBMW路線に対し今まで通りの酷評を吐くものや、エクストレイルと変わらないといった意見もあるようです。
デザインなんて好き好きですから、ある程度しょうがありません。
私も現行型X7に関しては、当初パルテノン神殿などと揶揄したものです。

このLCIを受けて、私はBMWの作る新たな方向性を垣間見た気がしました。
もちろんひどい鼻の大きさ(キドニーグリル)であるし、ゲテモノテイストは変わっていない。
しかし、デザインがちぐはぐという方もいるようですが、私はこのLCIモデルに限っては前後のバランスは悪くないと思います。
更に言ってしまえば、売れるテイストを備えたと感じたのです。

この過渡期、パワーソースだけではなく、その見た目も変えなければならないのかと感じます。
EVが出てきたおかげで、フロントのグリルをエアインテークの役割を持たせる必要がなくなり、デザインの柔軟性は上がった。
ドアミラーがそこにある事が当たり前な様に、無いと間抜けして見えてしまうのは、デザイン的には難易度も上がったのでしょう。

保守層に向けてのデザインで走るメルセデスとは対照的に、変革路線を取り続けるBMW。
こんなもの、どっちがいいのかなんて10年後になってみないとわからない。
一つ言えるのは、メルセデスのEQシリーズが地味に見える事。
これはWebなどの画像で見る限りの事ですが、現行のガソリンモデルとの差別化を小さなものとしている。
現車を見れば、やはり新しさを感じる事ができるのですが、明らかにEVと分かるBMWのⅰXシリーズとは違う。
BMWの場合は、ⅸ云々の前にブス路線(失礼を承知で)への舵取りがありました。
これは賛否両論ありますが、いままでのBMW史上一番大きな変革であると見ます。
これはひとえに、ガソリンモデルからの過渡期というタイミングに向けた戦略であるのでしょう。
テスラが台頭してきたように、どんなスタイルがスタンダードになるかを見極めるのは困難であると思われます。
テスラは、デザイン性よりもEVとしての性能や、車の価値として売れた側面があるのも事実です。

昔の7シリーズの様なことにはならないと感じています。
このM60iに限って言えば、私は悪くないどころか、むしろいいと感じます。
F40型の1シリーズに比べたら、サイドデザインにしても、フロントとリアのバランスも綺麗にまとまっていると思います。
この路線をモノにした時、BMWは不死鳥になるのかもしれません。
とはいえ、G20のLCIをどう作ってくるか、いやきっと次のフルモデルまで基幹車種は大事を取るのか、見ものです。


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