「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

琵琶法師

2010年11月14日 |   中2 
中2国語では『平家物語』を学習しています。

古文を学習するときは、あらすじだけでなく、成立時代・作者名・ジャンルも覚えるのが鉄則です。
が、この作品は作者不明ということになっているので、誰によって語られ広まったかを覚えます。

説明するときに
「ある楽器を演奏しながら歌っていました。何の楽器だと思う?
 今でいう、ストリートミュージシャンを想像してみて。」
と問いかけたところ、真っ先に出たのが
「タイコ!  打楽器系ストリートミュージシャンはあまり見かけませんが。
「フエ!   口がふさがってたら歌えないでしょ。

正解は琵琶
といっても、三味線すらよくわかっていない彼らには、なかなか伝わらなかったので
ギターみたいなイメージの楽器と軽く説明し、法師=お坊さんと説明したら
「ビワホウシっていう名前の人だと思ってた!という声がたくさんあがりました。
そう思ってると思ってたよ。

大学生だった頃、先生が平曲を演奏してくれたのを聴いたことがあります。
音読しても七五調でリズムがよいですが
節を付けるとさらに味わいが深く、また迫力があったように思います。
また聴いてみたいし、彼らにも本物を聴いてみてほしいなあ。
そうしたら、少しは古文に対する苦手意識が薄らぐかも。