「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

最終三者面談

2010年11月20日 |   中3 
今日は中3の最終三者面談を行いました。
学校では原則として年内に志望校決定、というスケジュールに合わせたものです。

さすがにこの時期になると、受験勉強をしっかりやっている生徒が増えていました。
ちょっとホッとした。

一方で、どこでもいいから推薦入試を受けて決めちゃおう
なんていう甘い考えの生徒もいてビックリしました。

そして今回も思ったのが、受験に対する生徒と保護者の姿勢の差。
おうちの人は本当に熱心だし真剣だし切実だし、受験生だったら合格間違いなし!という感じ。
生徒の方はというと、のほほ~んとしていて危機感ゼロ。
このギャップはなんとかならないものかなあ。

おうちの人が熱心すぎて、子供が精神的に追い詰められているケースもあります。
間に入って少しでも生徒のフォローができれば…と思うのですが
なかなか一筋縄ではいかないです。
第一志望校に合格できるように、お家の人と協力して、よりよい受験環境を整えたいんだけどなあ。

診断結果

2010年11月19日 | 今日の出来事 
先月受けた健康診断の結果が届きました。

去年はコレステロール値が高くて、実は再受診勧奨レベルだったので
ドキドキしながら封を開けました。
結果は……去年より数値は下がっていたけど、やっぱりコレステロールが高くて
「要保健指導」にチェックがついてた。 「生活習慣を見直しましょう」だって。

それなりに気をつけていたつもりなんだけどなあ。
そうはいっても、お菓子はしっかり食べてるし、魚をあんまり食べてないし
バランスがとれているとは言い難いし、食べる時間帯が全体的に遅いし
どこをどう直すと効果的なのかよくわからない。
やっぱり保健指導を受けに行くべきか~

もう若くないんだし、早いうちに正しい知識を身につけて改善していかないといけないよなあ…
わかってはいるのですが、なんとなく腰が重い…

意欲の違い

2010年11月18日 |   中2 
「格差社会」なんて言われるようになって久しいですが
学習面にも格差がかなり出てきているように感じます。
それも、「お金の問題」ではなくて、「やる気の問題」。

テスト前になるとその差が歴然として
テスト範囲を隅から隅まで時間をかけてしっかりやる生徒と
ほとんど全く準備をせずにぶっつけ本番で臨む生徒が両極端で存在します。
前者は普段の授業もきちんと受けているのに対し
後者は普段からちゃらんぽらんなので、まるで何も身についていません。

そんなわけで、定期テストでは5教科で490点台をたたき出す生徒がいる一方で
200点以下という生徒もぞろぞろ出ています。
恐ろしいのは、最近は後者がすごい勢いで増えているということ。
中3にもなってアルファベットが読めない生徒が何人もいるなんて
ちょっと信じられないと思いません?

塾に来てもらっている以上、なんとかしようとこちらは必死ですが
本人にその気がなければまったくの「焼け石に水」。

さすがに当塾では200点以下はいませんが、今回はそれに近い点数になりそうな生徒がいます。
本人は「ヤバイ」と言いながらも、なんとかなると思っているフシが見え隠れして
こちらからいろいろ声をかけても届いていないようです。
勉強なんて、結局、自分がやらなければ何一つ身につかないのにな。

「今回のテスト結果がひどかったら塾をやめさせられちゃう」なんて困った風にしていましたが
ボスが陰で「あんな生徒いらないわ!」と暴言を吐いているのをきいてしまいました。
でも、こういう生徒が増えている現状を考えると、そういうわけにもいかないんだろうなあ…。

ミッフィー

2010年11月17日 | 今日の出来事 

このところ家と職場との往復ばかり。しかも仕事が忙しくてストレスがたまってるなあ…
と思っていたので、テスト対策授業も山を越えたし、この晴れ間を逃すまいと
午前中にずっと気になっていた栃尾美術館までひとっ走り行ってきました。

お目当てはこれ
「美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方」
今年はミッフィー生誕55年ということで
ミッフィーをはじめとするブルーナの原画やポスターなどが展示されていました。

会期終了間近の平日午前中だけあって、お客さんは私1人!と喜んでいたら
時間差で近くの小学1年生と保育園児の団体と一緒になりました。

小1からは私自身も鑑賞の対象とされ、保育園児からは手を振られ
ブルーナの絵だけじゃなく子供たちにも癒された気がします。

美術館入り口では、こんなお出迎えが。



美術館への道中は山の紅葉が美しく、ちょっと寄り道したい気持ちがわいたのですが
車外はけっこう寒くて断念しました。

テスト対策授業もあともう少しで終わります。
それまで紅葉が楽しめるといいな。

退塾理由

2010年11月16日 |   中3 
定期テスト前、しかも月途中で急に退塾を申し出た生徒がいました。
理由を聞いたのですが、はっきりしたことはわからず。

私たちに至らない点があったのなら参考にしたいので遠慮なく言ってほしいと言ったのですが
「先生たちにはよくしてもらった」と言うし
お家の人からやめるように言われたのかきいたら「自分で決めた」と言うし。

その生徒の成績は中堅クラス。
中学入学以来ずっと通ってきてくれていたけど
定期テストではいつも「もう少し」というところでトップにはなれずじまいだったので
そのあたりが不満だったのかなあ…。

講師一同、なんだかモヤモヤした気持ちのまま、生徒の姿を見送りました。

……というのが先週のハナシで
後日、その生徒の親御さんから電話があり
実は友達関係がうまくいっていなくて通えなくなったという話を聞きました。

それじゃあ仕方ないか。

当塾は学区を基準にしたクラス分けをしているので
学校での人間関係をそのまま塾にも持ち込んでしまうというデメリットがあります。
塾内では「いじめ」らしきことはありませんが
友達グループから外れてしまうと居づらく感じでしまう生徒はいるかもしれません。

勉強なんてどこでもできることだし、ムリして塾を続けることはないから
正しい選択だったと思います。

経営的には、良い生徒が1人減ったのは痛いですが
「本当は高校入試まで通わせたかったんですが」と言ってもらえたので良しとしよう。

塾をやめたから成績が下がった、なんてことがないように頑張って欲しいな。

子供の言い分

2010年11月15日 |   中1 
学校が終わった夕方の時間帯に塾生数名が「質問があります」とワークを持って現れました。

質問事項はわりと早めに解決したので
せっかくだからと空き教室を提供してワーク学習を見守っていたところ
親に対する愚痴が出るわ出るわ…。

とにかく「勉強しろ!」とうるさくて、「やってる!」と反論すると
他の誰かと比較して「ちゃんとやりなさい!」と諭されるらしい。

とりあえず兄姉と比べられ、いとこと比べられ、近くに住んでいる親戚と比べられ
近所の同級生と比べられ、挙げ句の果てに両親の子供の頃とも比べられるんだそうだ。
それは確かにかわいそうかも。

「人は人、私は私なのにさー
と口をそろえて言っていましたが、その言葉にちょっとドキッとしました。

個人個人を誰かとの比較で見ないようにしようと思っているけれど
無意識で生徒を傷つけているかもしれないなあ…。

他にも、学校での様子を細かく報告してくれたりして思いがけず有意義な時間になりました。
生徒にとっても有意義な時間になっているといいんですが。

琵琶法師

2010年11月14日 |   中2 
中2国語では『平家物語』を学習しています。

古文を学習するときは、あらすじだけでなく、成立時代・作者名・ジャンルも覚えるのが鉄則です。
が、この作品は作者不明ということになっているので、誰によって語られ広まったかを覚えます。

説明するときに
「ある楽器を演奏しながら歌っていました。何の楽器だと思う?
 今でいう、ストリートミュージシャンを想像してみて。」
と問いかけたところ、真っ先に出たのが
「タイコ!  打楽器系ストリートミュージシャンはあまり見かけませんが。
「フエ!   口がふさがってたら歌えないでしょ。

正解は琵琶
といっても、三味線すらよくわかっていない彼らには、なかなか伝わらなかったので
ギターみたいなイメージの楽器と軽く説明し、法師=お坊さんと説明したら
「ビワホウシっていう名前の人だと思ってた!という声がたくさんあがりました。
そう思ってると思ってたよ。

大学生だった頃、先生が平曲を演奏してくれたのを聴いたことがあります。
音読しても七五調でリズムがよいですが
節を付けるとさらに味わいが深く、また迫力があったように思います。
また聴いてみたいし、彼らにも本物を聴いてみてほしいなあ。
そうしたら、少しは古文に対する苦手意識が薄らぐかも。

文明の利器

2010年11月13日 |   中2 
定期テスト前の最後の土日なので、お昼から授業をしています。
今日は天気がよかったから、自転車で来る生徒が多数。
ウトウトしている生徒が若干名…。

目の色を変えて、いつになく真剣に取り組んでいる生徒もいます。

中2国語で、10品詞の識別ポイントを黒板にまとめたところ
「しばらく消さないで!」とお願いされました。
余白に書き写すのかな、と様子をうかがっていたら、カバンをごそごそしてケータイを取り出し
「写真撮るからちょっとどいて。
えー!書き写すんじゃないのー。

「私も」「私も」と数人が写真を撮り、「写メ送ってー」とお願いする人が数人いて
結局、地道に書き写す生徒がいませんでした。

その写メをどこかに書き写す作業をしないと、本当には身につかないんだぞ!
と言ってみたけど、わかってもらえたか心配です。

師弟関係

2010年11月12日 |   中1 
中学生という年頃もありますが
大人である私たちに対する態度がめちゃくちゃ悪い生徒が少なからずいます。

タメ口なんて当然で、ときにからかいの対象としていろんな事を言ってきます。

揚げ足は取るし、ちょっとド忘れすると鬼の首取ったみたいに大喜び。
テキストを忘れてきた生徒に「コピー取ってきてよ」とか言われるとカチンとくるのは
私の心が狭いせい…ではないですよね?
(「そういうときは『コピーしてください』でしょ?」とすかさず言っちゃいますけど。)

最近ボスがしきりに
「尊敬されたいとまでは思わないけど、友だち以下の扱いだよな…」とぼやいています。
確かに…。

単に、敬語の使い方を知らなかったり
相手の気持ちを考える余裕がなくてズケズケ言ってしまうというのもあるんだろうけど
目上を敬う気持ちが未発達というのが大きいような気がします。

でも、そういえば自分も生意気な中学生だったよな、と思うと、彼らの言動がわからなくもない。
この扱いも因果応報で仕方ないのか。

今日も、ボスが生徒から「もう年なんだから、無理しない方がいいよ!」と言われて
「そんな心配されるほど年取ってねえ!」とムッとしてました。
生徒の言い方に問題があったんですが
こうやって文字にしてみるとそれほど悪意があるようには思えないし
実際にその生徒は本心から心配してくれていたのかもしれないし
受け取る方にも心の余裕がないと、とても中学生の相手は務まらないかも。

悪意がこもった発言なのか、親しみを込めての発言なのかは
その生徒と接していればわかる、と思っているんですが
思い違いでないといいな。

夜霧

2010年11月11日 |   中3 
授業が終わった夜10時、気温が低いせいか、うっすら霧がかかったような状態でした。
そこで、外へ出た生徒が一言「わー!山の朝みたい!
そうか~?真っ暗ですけど。
きっと山の朝霧の経験はあるんだな。そのことを思い出しただけでも良しとするか。

別の生徒が
「センセー、見て!ハアーってすると息が白くなる!
と目を輝かして報告してきました。
初々しいわねえ~。
しかし、きっとひと月もしないうちに「寒いからなんとかして!」とか言ってくるんだろうな。