二月三日(日)晴れ。
今日も良い天気だ。朝から、機関誌「燃えよ祖国」と「大吼」の編集に追われた。珍しく、子供たちも何の用事もないのか、家にいる。上の子供は、趣味でギターを独学で頑張っている。弾いているエレキギターは、社友の松本佳展君がプレゼントをしてくれた。自分で、「初期のエレキギター」とかいう本を買ってきて練習しているが、最近はいくらかコードを弾けるようになってきた。
下の子供は、私があげたパソコンで、音楽を聴いている。私と愚妻は、それぞれ編集の作業。窓から入ってくる日差しは暖かいし、別段食べるものに困る訳でもなく、家族も健康で、恙ない。不如意が続いていて、それなりに大変だが、収入のアテもなく、まあチョウチン・アンコウのように、口を開けて、目の前に獲物(仕事)が来るのを、辛抱強く待っているだけだ。
下の子供は、ケーキ作りが上手である。暇があると、パイやクッキー、クレープなどを作っている。家にパン焼き器があるのを思い出して、先日、石和の帰りに買った「干しブドウ」を使って、ブドウパンを作らせてみた。出来上がったものを皆で食べたが、これが美味しかった。納戸に仕舞ったまま五年も六年もたっていて忘れていた物が、子供のせいで復活した。説明書を見ると「ジャム」も出来るとのことなので、挑戦させてみようと思っている。
現在、みなとみらいにある横浜美術館で、「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー二人の写真家」展が開催されている。実は、「キャパ」と言う名は、架空のもので、恋人のゲルダが、二人の写真を売り出すために考えた名前だそうだ。また、ゲルダ・タローの「タロー」は、岡本太郎に由来していると、岡本の本で読んだことがある。キャパと言えば代表的なのが、スペイン内戦の際に撮った「崩れ落ちる兵士」だろう。しかし、この写真には、前から様々な評価があって、実際は、頭を撃たれたのではなく、演習で足を滑らして転んだ、という説が有力となっている。更に、これを撮ったのは、キャパではなく、ゲルダではないかとも言われている。
九時から、NHKにて、キャパに関する著作のある沢木耕太郎氏の解説による特番があったが、これが圧巻だった。また「週刊新潮」の一月三十一日号のグラビアにおいても、キャパの生誕百年を記念して「二人のロバート・キャパ」の特集を行っている。暇を見つけて横浜美術館に行ってみようと思っている。
夜は、録画しておいた「琵琶湖毎日マラソン」や「八重の桜」など見ながら、酒。肴は、めざしと湯豆腐に玉ねぎサラダとヘルシーなものにした。