二月十九日(火)雨のち雪。
五時半に起床したら、随分と寒い。朝刊を取に外に出たら、霙が降っている。どおりで寒いはずだ。いつものように午前中はパソコンに向かって、メールやフェイスブック、好きなブログのチェック、そして私のこの酔いどれ日記を更新したりと忙しい、いやこんなことで忙しいと言ったならば、堅気の衆に申し訳ない。
そう言えば北海道大学が、イカが海面を飛ぶ姿を、初めて撮影に成功したらしい。ユーチューブなどで見る事が出来るが、中々幻想的と言おうか見事と言おうか、まさかイカがトビウオのように海面を飛ぶとは思わなかった。
イカは漢字で書くと烏賊、すなわち「カラスの賊」と書く。これは中国の「南越志」によるもの。イカが水面にのんびりと浮かんでいると、カラスはイカが死んでいるものと思い、ついばみにくる。イカはそのカラスを十本の足で素早く足でからめとり、水中に引き込んで食べてしまう」。すなわちイカはカラスを賊害するから「烏賊」の字があてられた。最も、イカがカラスを餌にするとは聞いたことがないが、話としては面白い。
雪が激しくなった。野村先生の獄中句集「銀河蒼茫」の「冬の句」には、好きなものが多い。代表句はもちろんだが、「雪の夜の壁に貼りつく汽笛の尾」もいい。この句を読むと網走時代を思い出す。終電車の汽笛が風に乗って聞こえる。ふと「あああれに乗って行けば、帰れるのだろうな」と思ったりした。海老寝して聞いていた「釧網線」の汽笛の音が懐かしい。
自宅から見える、家の屋根が雪で白くなっている。そわそわして酒にしようかとも思ったら、試験で子供が昼過ぎに帰ってきた。夕方に塾に送って行かねばならず、迎えに行く六時半まで酒は飲めない。その頃には暗くなってしまって「雪見」どころではない。FBを見れば盟友の爆発五郎氏は早々と開いている店を見つけて一杯やっているらしい。
仕方がないから、夜は、昔ながらの湯豆腐でも作ろうとするか。「昔ながら」とは、アルミの鍋の中に、湯呑みを入れて、つけ汁ごと豆腐を温めるものだ。私は、湯豆腐に豆腐以外は入れない。昆布でダシを取って、大根をひとかけら入れるぐらいだ。こうするとなぜか豆腐がより白くふっくらとなる。
藤村和尚から頂いたキャベツでコールスローも作ったし、とっておきの「赤霧島」で寒い夜をしのぐとするか。