二月五日(火)曇り。
日にちをまたいで帰宅したせいか、目が覚めた時には、家にいるのは私だけだった。起き上がることが出来ない。頭がクラクラする。ひどい二日酔いである。時計を見ると九時半。駄目だ、起きられない。お天道様に「スマン、スマン、オスマントルコ」と心で詫びて枕を抱いてえび寝した。
再び、目が覚めたのは十一時。どんなにいい酒を飲んで、美味い物を食べて、美人の酌に酔っても、これでは意味がない。酒の神様のバツカスもひどい仕打ちをするものだ。ヘロヘロになって風呂を入れて、朝食、いやもう昼か。私はどんなに具合が悪くても、二日酔いでも食欲だけはある。普段もお腹が空いて目が覚めることがままある。三度の食事の中で朝食が一番待ちどおしく、楽しみである。
週に五日は、干物と納豆と汁物。干物は、千葉は千倉の「サバの文化干し」が一番。それでもサバは地の物ではなくノルウェー産とのこと。後は、柳カレイかアジ。たまにスーパーで、美味しそうなメザシがあると衝動買いしてしまう。飲んだ翌日の汁物は気休めの塩分控えめの「シジミ何個分の力」とか言うもの。 味噌汁の時は、ダシをしっかり取る。具は、大根、わかめ、豆腐の日替わり。
納豆は、水戸の「船納豆」が最高。これはどなたに贈っても喜ばれる。「船納豆」は納豆のホームラン王である。しかし、残念ながらスーパーなどには置いてない。デパートなど置いてあるところが限られているので、取り寄せとなる。冷凍しておけば一ヶ月ぐらいは平気で、前の日に自然解凍する。まあ値段もそれなりなので、常備というわけには行かない。特に送料とクール便代金を合わせると千円にもなるのが難点か。
※納豆のホームラン王の「船納豆」。お問い合わせは、丸真食品・02955-7-3337。
最近、近くのスーパーで発見したのが、「大山納豆」と言うもの。何と四個パックで八十八円という安さ。恐る恐る買ってみたが、容器はしっかりしているし、美味しい。こんな値段で売って大丈夫なの?とこちらが心配してしまうほどだ。神奈川県にこんな優れものがあるとは知らなかった。数ある納豆の中に殴り込みをかけた大山納豆にエールを送りたい。
※これが噂の?大山納豆。四個パックで八十八円とは信じられない。
残りの二日は、ソース飯だ。やはり常備の魚ニソ。これは丸善のホモソーセージに限る。ホモソーセージと言っても、アチラの方たちの趣味のソーセージではない。「ホモ」は英語の「homogenized(均一にする)」からきており魚のすり身をよく練って、均一にしてソーセージを作っているからだ。それと伝統の「赤ウインナー」に目玉焼きとキャベツの千切りを添える。これに何種類か揃えてあるソースをかけて食べる。至福の時である。弊社の札幌社友の梶浦直樹君のブログに「マルシンのハンバーグ」のことが書いてあったので、いきなり食べたくなってスーパーに走って買った。私は好きなのだが、家族は興味を示さないのが残念。
ここで気が付いたのだが、私の好きな物には「丸」が付くものが多い。納豆は「丸真」、魚ニソは「丸善」、ハンバーグは「マルシン」。大山納豆も社名か商品に「丸」をつけたならヒットするかもしれない。
そんな訳で、昼間から堕落の風呂に入って、酒を抜いて「ソース飯」を食べて、ふーっとため息なんぞついてから、「スマン」を五回繰り返して、また布団にもぐりこんだ。正に堕落の極みである。
夜は、友人のご母堂が亡くなられ、通夜式に行った。終わってから一緒に行った同級生のY氏とともに「やまと」にて献杯。その後、藤棚で昭和の名残りが色濃く残っている、通称「ハーモニカ長屋」の「月ちゃん」へ転戦。このお店は、以前、カメちゃんと来たことがある。何と、Y氏と「月ちゃん」とはもう三十年以上もの付き合いとのこと。奇遇である。後から入ってきた妙齢のご夫人もY氏の知り合いとかで、今朝の二日酔いも忘れて盛り上がった。我ながら懲りない。十一時前に帰宅。