白雲去来

蜷川正大の日々是口実

「青い山脈」の中で「卵」が10円だった。

2013-04-15 11:07:26 | インポート

四月十四日(日)晴れ。強風。

 風の強い日が多い。それに地震か・・・。眼前に迫る朝鮮半島危機や尖閣を狙う中国の挑発。こんな時に大地震に襲われたらと思うと、いささか心配になる。休肝日にした土曜日。寝ようと思ってテレビのリモコンをいじったら「ノツティングヒルの恋人」の画面が。随分前にDVDで見たが、酒切れの体は正直で眠れず、そまま見てしまった。『ノッティングヒルの恋人』(原題: Notting Hill)は、1999年製作のアメリカ映画。ロンドン西部のノッティング・ヒルを舞台に、冴えない書店主とハリウッド女優の恋愛を描いたものだが、なんとなく「ローマの休日」が浮かぶ。でもこういった映画を見ていると優しい気持ちになれるのではないだろうか。殺伐とした昨今。ありえない夢を「映画」の中に見ることは一服の清涼剤。ラストの記者会見の場面。ここで終わった方が余韻が残って良かったような気がした。ジュリア・ロバーツがとても可愛かった。彼氏が本屋の店主と言う設定がいい。ほのぼのとして幸せな睡眠導入剤となった。

 そのせいか、目を覚ましたのは十時近かった。遅い朝食を家族でとる。メニューは様々な具入りのオムレツ。そう言えば、過日、BSで「青い山脈」を見た。放映されたのは1963年版の吉永小百合と浜田光夫主演の物。この映画も中学生の頃に見たことがある。日活の青春映画の全盛期の頃の映画だった。その中で吉永小百合が演じる寺沢新子が卵を売りに行くシーンがあるのだが、その値段が一個十円。卵が優良物価と言われるゆえんだ。現在でも安いものは十個のパックで百五十円程度。五十年が過ぎても卵の値段はほとんど変わらないのだ。でもそこには鶏卵業者の血のにじむような忍耐と努力があるに違いない。そう思って、今日の朝食は卵料理にした。

 夕方から東京行き。打ち合わせの後に軽く飲んで八時過ぎに帰宅。録画しておいた「八重の桜」を見ながら寝酒。

M_dscn93141
※「青い山脈」のポスター。1963年版。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする