白雲去来

蜷川正大の日々是口実

漱石忌

2015-12-15 09:21:08 | 日記
十二月九日(水)晴れ。

人に譲らない、頑固な性質を称することを「流れに枕して石に口を漱ぐ」という。そう「漱石」の雅号。これは元は正岡子規の雅号であったが、子規から漱石に贈られた。漱石の本名は金之助。彼は、大正五年(一九一六)の今日、早稲田南の自宅で胃潰瘍で亡くなった。享年五十歳。今日は漱石忌である。恐らく日本人で漱石の本を一冊も読んだことのない人はいないに違いあるまい。

夜は、恒例の「蜷川政経懇」を野毛の「弥平」にて開催。二月ぶりにお店に行けば、今まで座敷だった所がテーブル席となっており、我々おっさんたちには嬉しい仕様で、トイレに立つときも「ヨッコラショ」と声を出さずに済む。野毛は、私の若い頃は、労働者やおっさんの聖地だったが、最近は若い人向けの店が増えて、土曜の夜などは、歩くのも一苦労だ。しかし関内を愛する私としては、野毛はアウエーであり、馴染みの店は同級生の経営する「弥平」以外にない。

評判を聞いたり、人の紹介などで何軒かの店に行ったが、どうも馴染めない。と言っても最近は、関内に行く回数もとんと減ったが。「弥平」で友人らと、地球温暖化、南北朝鮮問題、靖国の放火事件、イスラム過激派のテロについて侃々諤々、喧々囂々の議論を・・・。と言うのは嘘で、体の具合や孫の話に終始しました。あーあ世も末だ。ちなみに私にはまだ孫はいません。

その後、有志らと関内へ転戦。やっと故郷に戻ったような気がする。珍しくお店が暇で、客は我々のみ。次の客が来たら帰ろうかと思ったが、結局、日にちが変わるまで我々のみで、失礼してお暇した。

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