白雲去来

蜷川正大の日々是口実

「燃えカス症候群」か。

2024-11-16 14:09:58 | 日記

11月14日(木)晴れ。義士討ち入りの日。

何時の産経新聞か失念したが、「元気のでる歴史人物講座」というコラムに、赤穂義士のことについて、日本政策研究センターの主任研究員の岡田幹彦氏が「義の物語」と題して書いているのを随分前に書いたことがある。抜粋してみたい。「日本人はなぜかくも忠臣蔵を愛好するのだろうか。それは大石内蔵助はじめ四十七士の生き方に日本人本来の美しい心と生き方を見出すからである。四十七士は日本人の清らかな正しい生き方の模範とされてきた。それゆえ四十七士は赤穂義士とたたえられ、『忠臣蔵』(忠義の武士の集り)と呼ばれた。もし外国人から『日本人とはいかなる国民か』と問われたならば、忠臣蔵を見せればよいと言った人がいるが至言である」。私も同感である。

友人から、「二度は読まないので、良かったら持って行きます」と連絡があり。弘兼憲史の『黄昏流星群』4巻と、西岸良平の『三丁目の夕日』7巻、『鎌倉ものがたり』4巻を頂いた。その友人からは、小説や人物伝などを頂くことはあっても、劇画は初めてなので、少々戸惑ったが、『三丁目の夕日』は好きで映画3作品は皆見ている。時代設定が私の小学生の低学年の頃で、懐かしさにあふれている。

『黄昏流星群』を読んだのは初めてのことで、何か、良い歳をして胸がキュンとなるショートストリーばかりだった。「恋の星、乱れ星」というタイトルの中で主人公が自宅の本を整理する面がある。手にしたのが『されど我らが日々』。1960年代の学生運動を主題とした柴田翔の青春小説。私が読んだのは高校生ぐらいの時。確か、当時お付き合いをしていた、同じ歳で関東学院に通っていたヤマザキマサコさんから勧められて読んだ。『黄昏流星群』の主役は40代以降の中年・熟年・老年で、恋愛を主軸に人生観などを描いた短編漫画集である。タイトルは、老いゆく過程で光り輝くという意味からと言うことらしいが、古希を過ぎると、もう「光り輝く」どころか「燃えカス流星群」である。

夜は、自宅近くの「浜一寿司」で、お世話になっている方と、時局を肴に一献会。その「浜一寿司」のオヤジさんは私の中学の3級先輩で、妹さんは、中学の同級生。といっても妹さんとは、中学以来お会いしていないので、お互いに隣同士になっても気づかないに違いあるまい。

 


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