白雲去来

蜷川正大の日々是口実

老いるショック。

2024-11-19 11:54:13 | 日記

11月17日(日)曇り。

歳のせいか、若い頃では考えられないようなことが自身に起きる。例えば、大した段差でもないのにつまずいたり、椅子から起きようとするとふらふらしたりする。老いを体で感じる。これを「老いるショック」というらしい。トイレもそうだ。六十代の頃までは、オシッコをしたいと感じても、トイレに行くまで、少々余裕があったが、最近では、尿意を感じると、すぐにトイレに行かないと、ズボンの中でチョロ松、と言うことになる。従って最近では、尿意を感じると、すぐにトイレに行く。これを医学用語で「にょーいドン」と言うと後輩の村田さんから教わった。

砂浜が、満潮の波に浸って行くように「老い」の波が、徐々に、ひたひたと音もなく体を侵食して行く。老い、老人・・・。良い言葉ではないが、お隣の中国ではその「老」そのものが敬語であると浅田次郎さんの『アジフライの正しい食べ方』という本で知った。「老師」と言えば「老いた先生」ではなく、「尊敬する先生」であり、「老爺(ラオイエ)」も「敬する人」であって老人とは限らない。私の好きな戦前の上海の街並み、すなわち「老上海」も決して「古びた」という意味ではなく「古くて、伝統的な」というニュアンスで使われる。

夜は、佐伯さんとアコチャン夫妻、弊社の松本佳展君と紗枝さん夫妻、そして私と愚妻との6人で中華街で、忘年会を開催。深酒をせずに、一軒転戦して帰宅。


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