11月6日(水)曇り。
昨日は、酉の市。今年は三の酉まであるそうだ。この一の酉が、立冬の前に来た年は、三の酉まである。三の酉まである年は「火事が多い」などと言われたものだ。子供の頃は、酉の市に行く時は、オーバーにマフラーと完全防備だったものだ。今では、温暖化のせいなのか、そんなに寒くなくなった。明日、7日が立冬。冬の始まりである。子規の句、「冬立つや背中合せの宮と寺」はあまりにも有名。この時期の季語には、立冬・冬立つ・冬に入る・冬来る・今朝の冬などがある。
中華街に「上海蟹入荷」の看板が立ち、酉の市が始まり、立冬を迎える頃には「木枯らし一番」が吹く。大みそかには除夜の鐘の代わりに横浜港に停泊している船が一斉に汽笛を鳴らす。我が家は横浜港からかなり離れているが、風向きによっては汽笛が聞こえる時もある。どんなに幸せであっても、行く年、来る年に対して、船の汽笛程切なく聞こえるものはない。
アメリカの大統領選挙では、事前の予想に反して共和党のトランプが圧勝。日本のマスコミの殆どが民主党のハリスが優勢、もしくは拮抗と報道していた。さて不安定な日本の政界は、どう対処するのだろうか。保守勢力から全く人気のない石破総理の手腕がこれから問われる。大体、日本はアメリカが民主党の大統領の時は、余り良いことがない。原爆投下を許可したトルーマンも民主党ではなかったか・・・。
アマゾンで注文しておいた『ソコレの最終便』の作家が以前に霧島兵庫の名で上梓した、義和団事件を題材にした『静かなる太陽』(中央公論新社)が届いた。ワクワクしながら読み始めた。また、図書館に頼んでおいた古海忠之の『忘れ得ぬ満州』と『檀一雄の従軍日記を読む』(山城千恵子編・著、新潮社)も届いた。頂き物をした際の包装紙をブックカバーにするのが好きだ。以前、中華街の「安記」の焼売をお土産に買った時の包装紙をカバーにして、喫茶店で読んでいたらお店の人に「安記が本を出したのですか」と言われ、笑ったことがあった。『静かなる太陽』のカバーは、友人から頂いた「明るい農村」という焼酎の包装紙である。酔いそうだ。(笑)