白雲去来

蜷川正大の日々是口実

満州と言っても餃子屋ではない。

2024-11-15 09:45:56 | 日記

11月13日(水)晴れ。

戦前の大蔵官僚から満州国の官僚となったのが古海忠之氏。中国で戦犯の指定を受けて18年もの長きを中国に収容された。戦後の日本人は、満州と聞くと「関東軍が作った日本の傀儡国であり、日本帝国主義の侵略の象徴」と教わって来た。確かに、そういった一面がなかったとは思わないが、それだけではないだろう。満州を五族(日本・朝鮮・満・蒙古・中国)の協和を目指し、そこに王道楽土を建設しようと、純粋に尽くした人たちがいたことも、また事実である。古海忠之氏もそういった純粋な志を持って満州に渡った一人である。

以前、古海忠之氏と、やはり中国で18年の収容生活を送った城野宏氏との対談本、『獄中の人間学』(致知出版)を読んだことがあり、もう一度読んでみようと事務所の書棚を探したが見つからなかった。書棚の整理がてら探して見ようと思っている。図書館で借りて、現在読んでいるのが、古海忠之氏の『忘れ得ぬ満州国』(経済往来社)という本。直接満州の経営に携わった方の回顧録なので、読みごたえがある。石原莞爾など様々な有名人が出てくるが、その中に笠木良明氏の名前があった。日本の国家主義者として有名な方だが、一部の研究者を除いて、今ではほとんどその名前を聞くことがない。そういえば『維新と興亜』の主筆の坪内隆彦さんが、笠木良明について書いたものがあることを思い出し、探して見るとあった。「笠木良明と『大亜細亜』」。再読したが、大変勉強になった。『維新と興亜』の執筆陣は、民族派の中で「亜細亜研究」では抜きんでていると思っている。笠木氏には、『笠木良明遺芳録』という本があるので、また図書館に行って見るつもり。

夜は、鍋を囲んだ。スープは「家系総本山・吉村家の鍋つゆ」(319円)を2個買って来て使った。鶏のつみれと豚肉のバラ肉、豆腐に油揚げ、キャベツと錦糸町の「223」のキムチをたっぷり入れた。〆は「五島うどん」。美味しかった。「鍋つゆ」も色々な物が出回っており、これから迎える冬が楽しみである。

.


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする