12月27日(水)晴れ。
朝は、「五島うどん」に自家製の野菜の天プラを入れた。昼は、リンガーハットで焼きそばに餃子。夜は、ネギチャーシュウ、牛筋煮、中川家の愛情糸こんにゃく、キュウリの糠漬け。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。
年の瀬は浪人の私でも酒の肴に困らない。普段は自分であまり買うことのない明太子や筋子に荒巻。さて今夜は何を肴に一杯やるかと考えると、事務所にいても落ち着かない。盟友が送ってくれた若山牧水の『牧水、酒の歌』(沼津牧水会編)の中に、「酒なしにこのおくりものを食らふこと神に唾はくここちこそすれ」という歌があり、思わずニヤリとする。牧水の歌で、広く人口に膾炙しているものは知っているが、牧水の歩んだ人生と言うものをほとんど知らなかった。そこでネットで買ったのが『若山牧水・流浪する魂の歌』(大岡 信著・中公文庫)。しかしこれが昭和58年の物で全体に焼けていて、それでなくとも文庫で老眼の私には読みにくい。
拡大鏡を使って少しづつ読んでいる。盟友が送ってくれた「牧水」関連の資料の中に『大人の休日倶楽部』という本の12月号に「吉田類さんに聞く」として『牧水は酒飲み詩人の大先輩』という特集記事がある。吉田類さんが旅に出る時に必ず持って行くのが前述の『牧水、酒の歌』の本。酒の歌だけ367首を集めてある。かつて類さんはテレビの特集で牧水の『みなかみ紀行』をたどって歩いたそうだ。その旅のことが『休日倶楽部』に書かれていて、興味深く読んだ。私も「旅飲み」が好きだ、出発前には「出発祝い」、現地に着けば「安着祝い」、当然、知らぬ他国の名物を肴に飲む。旅の目的がほとんど酒になってしまう。来年の二月ごろには、福岡辺りに「旅飲み」に出かけようと思っている。