なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

久しぶりのリウマチ性多発筋痛症

2013年03月13日 | Weblog

 高血圧症・糖尿病で通院している81歳女性が予約日の今日内科外来を受診した。2週間くらい前にころんで、左大腿部を打撲したという。歩くのが大変そうだったので、詳しく聞いてみると、両側上肢から肩の痛みで両手が上げにくくなり、すわるのも、そこから立ち上がるのもつらい状態になっているという。整形外科を受診してNSAIDが処方されていたが、症状は変わらない。把握痛ははっきりしなかった。CKは正常域だった。血液検査にCRPと血沈、さらに抗CCP抗体と抗核抗体(外注)を追加した。白血球数、CRP、血沈はいずれも増加・亢進していた。

 81歳なりのようでもあるが、この方は「体操の先生でした」という元気な方だった。ふだんは、テレビの時代劇を1時間を見ている時以外は、ずっと1日中動いているという。発熱はなかった。食欲はあり、うつ状態ではなかった。頭痛もない。ここしばらく新規発症の方がいなかったが、リウマチ性多発筋痛症のようだ。1週間プレドニン15mg/日を内服してもらって、来週また診察することにした。糖尿病でDPP-Ⅳ阻害剤とメトホルミンを内服しているが、プレドニン長期投与でどのくらい血糖が上がるかが問題だ。

コメント (1)
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