なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

アルコール性肝硬変ー腹水パンパン

2013年03月01日 | Weblog

 アルコール性肝硬変の68歳男性の妻から昨日内科外来に電話が入った。腹水と浮腫が悪化しているので、予約日の前に診てほしいという。呼吸困難ではないらしい。さっそく今日外来に来てもらった。確かに腹水が著明に増加して、パンパンになっている。意識は清明で、肝性脳症ではない。食事摂取がいつもより低下している。

 数年前に腹水と浮腫で内科開業医から紹介されて、当院を受診した。入院はしたくないということで、外来で利尿剤を投与して経過をみたが、かなり良くなっていた。しかし途中から飲酒を再開したと妻が話していた。肝機能検査でもγ-GTPが上昇してきていた。すでに非代償性肝硬変なので、残った肝臓を大事に使わないと命にかかわるとお話ししたが、自覚症状がないのでやめなかった。

 入院治療が必要と言うと、今回はあっさり同意した。入院後、アルブミンの点滴静注と利尿剤の静注で治療を開始した。

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