なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

汎血球減少症であわてる

2013年03月18日 | Weblog

 77歳男性だ発熱で救急搬入された。肺炎や尿路感染症はなさそうで、感染巣としては不明だった。血液検査で血小板数1.7万と著しく低下していた。白血球数は2200と低下して、Hbは11で軽度に低下している。血清フェリチンはまったく正常で、感染症に伴う血球貪食症候群ではない。LDHが上昇して他の肝機能検査は正常域だった。白血球分画で骨髄球が出現していたが、明らかな芽球は見られなかった。急性白血病などの骨髄疾患が疑われた。骨髄検査が早急にできる(鏡検して診断できる)施設に送る必要がある。救急外来担当は循環器科医だったが、血液内科のある病院に電話をかけまくって、5か所目で受けてもらえた。他の救急患者さんを搬送してきた救急隊に折り返し搬送を依頼した。

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