なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

今日は当直

2013年03月23日 | Weblog

 今日は当直で午後から病院に出てきた。勤務は午後5時からだが、日直の腎臓内科医から2名の外来患者さんを入院させたと連絡が来ていた。

 一人は80歳前半の男性で、もともとパーキンソン病があるが、1年前に四肢近位部の疼痛が出現して炎症反応の上昇を伴っていた。リウマチ性多発筋痛症としてステロイド投与を開始したが、反応して症状と検査値が改善するものの典型的なリウマチ性多発筋痛症のような反応ではなかった。診断が確定しないまま経過をみていたが、いろいろな経緯があって現在は内科医院でステロイドを継続していた。昨日から発熱と体動困難があり、炎症反応が上昇していた。肺炎や尿路感染は否定的だった。何らかの感染症なのか、リウマチ膠原病の何かが悪化したのかよくわからない。認知症が進行して精神科病院も受診していた。家庭での介護が困難で施設のショートステイを利用していた。ずっとショートステイでつないでいく予定だったそうだ。診断がはっきりしないうえに、認知症がひどくて入院治療継続困難になると困ってしまう。

 もう一人は60歳台半ばの女性だが、50歳台後半から認知症の症状が出て、今では寝たきり状態になっていた。よくこれで経口摂取していたと思われた。施設に入所していて、急に呼吸困難となって救急搬入された。誤嚥して気管支に詰まったらしい。胸部X線で両側肺野に浸潤影が出始めていた。ただし、施設内で極端に低下した酸素飽和度は病院に来てからは酸素2L/分で97%と改善していた。肺炎が治っても経口摂取できないかもしれない。そうなれば、この年齢では胃瘻増設にするしかないだろう。

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