なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ノロウイルスの感染性胃腸炎

2013年03月19日 | Weblog

 施設から79歳女性が嘔吐下痢で搬送されてきた。ノロウイルス迅速試験が陽性で、感染性胃腸炎だった。もともと統合失調症があるらしいが、四肢が拘縮して寝たきり状態となっていた。

 今年の1月に全身の浮腫で外来を受診していた。低蛋白血症があり、消化管の吸収不良と蛋白の摂取不足によると思われた。少量の利尿剤に胃腸薬を混ぜて、タンパク質を補助食品でとってもらったところ、かなり浮腫が改善した。今日診てもほとんど浮腫はなくなっていた。ただし、今回点滴が多すぎると、浮腫が悪化しかねないので、輸液量は慎重に決めていく必要がある。

 痰がからんで、嘔吐による誤嚥性肺炎が疑われる。今日の胸部X線でははっきりした肺炎はないが、数日後に出現する可能性もある。その旨も家族に伝えて入院とした。

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