11日(水)、東久留米の『世界』を読む会が、9名の参加で行われました。
色々な取り組みをしている方のチラシの配布などがありました。
武市さんからは、前回ベーシックインカムについて質問があった件で、内容を整理して説明した資料が提供されました。会の中では触れられませんでしたが、皆さん、持ち帰って勉強させてもらったと思います。
髙木さんは、様々な思いを表した自作の「缶バッチ」を持ってこられて、皆さん自分の好みで選んで持ち帰られた様子でした。これも、表現・参加・連帯の試みですね。『世界』で学び、考え、そして何か行動したいということでしょう。
今月の第一テーマは、話題のマルクス主義経済思想家、斎藤幸平の『ジェネレーションレフト宣言』でした。その具体化である岸本論稿と一緒に議論しました。筆者の問題提起を大いに肯定的に評価する声が多かったようですが、資本主義の否定について疑問だとする意見もあり、世界の把握の難しさにぶつかったような気がしました。いずれにせよ、コロナ危機で、あるいは気候危機で、重大な所にさしかかっている「世界」はその捉え方を私たちに迫ってくるでしょう。
ミュニシパリズム、地域から何かを作り替えて行く、私たちの所から具体的にとなると、私たち自身の課題ですね。
第三テーマの橋本健二さんの『誰が安倍政権を支えてきたのか』では、なかなか面白い分析だという評価があった一方、データの取り方に問題あり(東京中心のこと、非正規労働者などの実態を考慮しているのか、など)という指摘もありました。世論の状況をどう捉えるのかは、皆さんそれぞれに事態を把握したい想いがあって、重要なテーマでこの論稿も一つの参考になったことは確かでしょう。
第四テーマは、時間切れでもあり、今回特に検討しないで終わりました。
今回の共通テーマは、
○ 「ジェネレーションレフト宣言」 斎藤幸平
○ 「地域自治で、グローバル資本主義を包囲する」 岸本聡子
○ 「誰が安倍政権を支えてきたのか」 橋本健二
○ 「選別、分断、そして統制」 青木 理
でした。
その他のお薦めは、以下のモノでした。
● 豊泉 「「女性活躍」から見る第二次安倍政権」 三浦まり
● 西崎 「普天間問題の解決はすぐにも可能だ」 屋良朝博
● 武市 「分水嶺 第2回」 河合香織
● 須山 「プリズン・サークル 第11回」 坂上 香
「お許しいただければ」 R・リンド
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、12月例会のお知らせ
●日 時 12月9日(水) 午後6時
●場 所 市民プラザ会議室(市役所1階)
●持ち物 雑誌『世界』12月号
○共通テーマ
・「コロナ災害のもとのSOS」 雨宮処凜
・「脆弱化した日本経済」 山家悠紀夫
・「極貧がつくられる社会と雇用」 後藤道夫
・「キャッシュレス社会のワナ」 笠井哲也
・「女性を直撃するコロナ災害」 竹信三恵子
・「日本の入管政策は国際法違反!」
駒井知会×申惠丰×安田菜津紀
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
● 連絡先 須山
suyaman51@mail.goo.ne.jp


