東久留米の『世界』(zoom)2月例会の報告
2月8日(水)、午後7時より、東久留米の『世界』を読む会・zoomの2月例会が3名の参加で行われました。
■ 第一テーマ・阪田雅裕「九条の死」
集団的自衛権の安保法制で危篤状態にあった九条が、今回の国家安全保障戦略の改定で「死」に至った。まさに「九条の死」に直面してしまった。そんな重大な事態なのに、それらしい反応が出ていないように感じられる。政府は、しらっと「専守防衛」だと言いつのる。安保のおける日本とアメリカの役割が大きく変えられる。アメリカの言うままに。日本の事情によるものではない。そんなアメリカの意図を語るような論文があってもいいのでは。この「九条の死」を黙って見過ごすことはできない。最後は国民が審判を下すしかないのだが。など、熱い意見交換でした。
■ 第二テーマ・中北浩爾「ポスト「一強」政治の選択肢」
自民党政権は、有権者に有効な選択をさせないことが上手だな。心理学の親近効果ということがあるが、モリカケも時間が経てば忘れてしまう。筆者は、政権交代を自己目的化しているようなところが感じられるが、リベラルを軸にした野党共闘が必要だろう。参院選の敗北の総括をどうしているかが大切なポイントだ。
最後に共産党の変化への期待が語られているが、昨日今日の報道では思わしくない展開に陥っている。民主主義を軸に大きく状況を変えるよい機会なのに。などと話し合いました。
■ 第三テーマ・福田康夫「習近平の中国とどう向き合うか」
アメリカとの連携の重視や武力の肯定など、保守政治家らしい限界を示しながらも、中国との交流の促進を提案するところは、現政権には見られない重要な見方をしていると話し合いました。
●その他のお薦めは
・髙木 「大衆的検閲について」 桐野夏生
・巻 「螺獅粉とガチ中華」 岩間一弘
・須山 「「脱成長」は呪いか、福音か」 江守正多
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、3月例会のお知らせ
●日 時 3月8日(水) 午後7時
●zoomでのオンライン開催
参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
●持ち物 雑誌『世界』3月号
○共通テーマ
・「この戦争は何であり、どこに向かっているか」塩川伸明
・「ひろゆき論」 伊藤昌亮
・「「保育の質」はなぜ失われてきたか」 田淵紫織
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com

