東久留米の『世界』を読む会・昼の部、12月例会の報告
東久留米の『世界』を読む会・昼の部・12月例会が、12月19日(水)、4時~、生涯学習センター集会学習室4で行なわれ、7名が参加しました。
■ 今月のテーマは、
・水島朝穂「「軍事オタク」首相の思考法を読み解く」
・斎藤淳子「圧縮型発展の曲がり角で」
・毛利亜樹「日中「平和・協力・友好の海」のゆくえ」
・朱喜哲「「われわれリベラル」を再考する」
の4本でした。
◎ 第1テーマ・水島朝穂「「軍事オタク」首相の思考法を読み解く」
石破内閣への見方が、一方で石橋湛山を勉強する会という側面を示しながら、軍事オタクらしく軍事を突出させる面も見られ、要注意だ。憲法観に置いては、九条二項をなくす改憲案を持っている。軍事的合理性を重んじているというが、狭い範囲でのことで、大きく見たら軍事的合理性は重んじられていないのでは。
◎ 第2テーマ・斎藤淳子「圧縮型発展の曲がり角で」
中国の短時間での急速な成長は、今様々な問題を生んでいる。筆者の並べる中国の言葉は、世相を描く臨場感のあるもので、面白い。このような困難を抱える中国政府が、日本敵視論で切り抜けようとする意図がある。
◎ 第3テーマ・毛利亜樹「日中「平和・協力・友好の海」のゆくえ」
かつての中国政府は、常務委員8名の派閥抗争で政策が決められるようなことがあったが、習近平体制では、独裁的な進め方になっている。「二〇〇八年六月合意」という立ち返り推し進めるべき道があるのだから、何とかそういう方向を求めたい。
◎ 第4テーマ・朱喜哲「「われわれリベラル」を再考する」
リベラルとリベラリズムを分けて考えて、リベラルな態度の重要性を説いている。枯れた柿の木を燃やしてしまうのでは、「気が済まない」ので、観音像にした、という話があるが、相手が差し出してくれたものに対する「釣り合い」の感覚に、公正を求めるリベラルな態度の根拠があるのでは。分断と暴力が支配しつつある現代において、リベラルなあり方は重要な態度だ。
などと話し合われました。
■12月号のその他のお勧めは
・須山 「「オフグリッド」から世界を発見する」 北川真紀
「これからの税の考え方」 諸富徹×広井良典
「アメリカ「オルタナティブな現実」が覆う未来」竹田ダニエル
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)1月例会のお知らせ
●日 時 1月15日(水) 午後4時
●場 所 生涯学習センター・集会学習室5
●持ち物 雑誌『世界』1月号
○共通テーマ
・「戦争を止められるか」 川島 真×酒井啓子×三牧聖子
・「悪法と戦争」 奈倉有里
・「誰が大統領を選ぶのか?」 上村 剛
※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
※ この他に、zoomでの『世界』を読む会が、第2水曜の、午後7時からで開催されています。参加希望の方は、メールで申し込んで下さい。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/0e/9349ae87527c0cd4cb811631f4cdc029.jpg)