『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

東久留米の『世界』を読む会・昼の部・12月例会は7名で。

2024-12-20 17:31:20 | 日記
東久留米の『世界』を読む会・昼の部、12月例会の報告
 
 東久留米の『世界』を読む会・昼の部・12月例会が、12月19日(水)、4時~、生涯学習センター集会学習室4で行なわれ、7名が参加しました。
 
■ 今月のテーマは、
 ・水島朝穂「「軍事オタク」首相の思考法を読み解く」
 ・斎藤淳子「圧縮型発展の曲がり角で」
 ・毛利亜樹「日中「平和・協力・友好の海」のゆくえ」
 ・朱喜哲「「われわれリベラル」を再考する」
   の4本でした。
 
◎ 第1テーマ・水島朝穂「「軍事オタク」首相の思考法を読み解く」
 石破内閣への見方が、一方で石橋湛山を勉強する会という側面を示しながら、軍事オタクらしく軍事を突出させる面も見られ、要注意だ。憲法観に置いては、九条二項をなくす改憲案を持っている。軍事的合理性を重んじているというが、狭い範囲でのことで、大きく見たら軍事的合理性は重んじられていないのでは。
◎ 第2テーマ・斎藤淳子「圧縮型発展の曲がり角で」
 中国の短時間での急速な成長は、今様々な問題を生んでいる。筆者の並べる中国の言葉は、世相を描く臨場感のあるもので、面白い。このような困難を抱える中国政府が、日本敵視論で切り抜けようとする意図がある。
◎ 第3テーマ・毛利亜樹「日中「平和・協力・友好の海」のゆくえ」
 かつての中国政府は、常務委員8名の派閥抗争で政策が決められるようなことがあったが、習近平体制では、独裁的な進め方になっている。「二〇〇八年六月合意」という立ち返り推し進めるべき道があるのだから、何とかそういう方向を求めたい。
◎ 第4テーマ・朱喜哲「「われわれリベラル」を再考する」
 リベラルとリベラリズムを分けて考えて、リベラルな態度の重要性を説いている。枯れた柿の木を燃やしてしまうのでは、「気が済まない」ので、観音像にした、という話があるが、相手が差し出してくれたものに対する「釣り合い」の感覚に、公正を求めるリベラルな態度の根拠があるのでは。分断と暴力が支配しつつある現代において、リベラルなあり方は重要な態度だ。
 などと話し合われました。
 
■12月号のその他のお勧めは
・須山 「「オフグリッド」から世界を発見する」 北川真紀
    「これからの税の考え方」     諸富徹×広井良典
    「アメリカ「オルタナティブな現実」が覆う未来」竹田ダニエル
    でした。
 
◎ 東久留米の『世界』を読む会(昼の部)1月例会のお知らせ
 ●日 時 1月15日(水) 午後4時
 ●場 所 生涯学習センター・集会学習室5
 ●持ち物 雑誌『世界』1月号
 ○共通テーマ
 ・「戦争を止められるか」 川島 真×酒井啓子×三牧聖子
 ・「悪法と戦争」              奈倉有里
 ・「誰が大統領を選ぶのか?」       上村 剛
 ※ 第3水曜が定例です。ご承知ください。
 ※ この他に、zoomでの『世界』を読む会が、第2水曜の、午後7時からで開催されています。参加希望の方は、メールで申し込んで下さい。
 ● 連絡先 須山
          suyaman50@gmail.com
 
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