練馬の『世界』を読む会・1月例会の報告
練馬の『世界』を読む会・1月例会は、1月23日(木)、午後1時~、光が丘図書館第一会議室で、8名の参加で行われました。
例によって、手作りのケーキ(シュークリーム)、にムスリムのクッキー、カワイイみかんにコーヒーと、美味しい会でした。
■ 今月のテーマは
・古橋 綾「性暴力と女性たちの声」
・岡 真理「ナクバという《ジェノサイド》」
・奈倉有里「悪法と戦争」
・高村ゆかり×江守正多「「トランプ時代」の科学の使命」
の四本でした。
◎ 第1テーマ・古橋 綾「性暴力と女性たちの声」
日本政府の対応に関して、アジア諸国を「下に見ている」ということもあるが、より重要なことは、「国として」の対応をしていないことだろう。韓国では、あちこちに記念館あったり、少女像があって、国民が平和への行動として学んでいる。このような日本との落差を見ると、研究者の交流などが大切だな。
◎ 第2テーマ・岡 真理「ナクバという《ジェノサイド》」
ジェノサイドは、「大量虐殺」だけではなく、「文化のジェノサイド」を核心とする、入植者植民地主義による民族消滅を目指すものだ。ガザに関わる、「おなまえかいて」と「if I must die」の詩から考えさせられる。欧米は全く責任を果たしていない。日本が役割を果たすべきでは。
◎ 第3テーマ・奈倉有里「悪法と戦争」
戦争と人権は、どうしても相容れないもので、戦争をする国であるロシアの人権の惨状を見る思いがする。少子化対策は、子どもが健やかに安心して暮らせる良い社会を作ることだ。「人文的な営み」が、抹殺されるところに、戦争に向かう抑圧された社会が生まれる。「万国の内政学者よ団結せよ」に共感する。
◎ 第4テーマ・高村ゆかり×江守正多「「トランプ時代」の科学の使命」
高村さんは第7次エネルギー基本計画の委員で、主張に歯切れがない気がする。トランプの当選は、温暖化にとって致命的だ。自国中心主義、短期的利益、ナショナリズムと決別した、公正な国際社会の建設が求められるのに。
などと、話し合われました。
■1月号のその他のお勧めは
・須山 「正義はどこに」 鴨志田郷
「続く大地動乱の時代 「過剰文明」からの脱却を」
石橋克彦
「アメリカ最高裁と「生きた憲法」の黄昏」 西崎文子
「ロングフォーム・ポッドキャストの勝利」 若林 恵
でした。
◎ 練馬の『世界』を読む会、2月例会 の予定
●日 時 2月20日(木) 午後1時~4時
※ 第三木曜日が定例です。
●場 所 光が丘図書館・第二会議室
●持ち物 雑誌『世界』2月号
○共通テーマ
・「韓国 女性たちの「消えない光」」 趙慶喜
・「「人質司法」打破の鍵」 村山浩昭×須﨑友里
・「フェリンゴ女子刑務所へようこそ」 木原育子
・「「危険な抗議活動」だったのか」 南 彰
● 連絡先 須山 suyaman50@gmail.com