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  野良ナレーター の 上々↑↑ライフ

『のぼうの城』

2012-11-17 09:04:46 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
特に邦画は、いつも迷う。
つまり「読んでから観るか」「観てから読むか」。
今回は「とりあえずは観るか」のチョイス。

 『 のぼうの城 』

これ、史実に基づいてるのだそうだ。
「そうだ」と敢えて記すのは、私はこの辺りそんなに得意じゃないからなのね。
日本史は大好きだったんだけどね。

とにもかくにも、だ。
後にも先にも、野村蔓斎氏 ありき!
そういえば私、この人が主演するから「陰陽師」も観に行ったんだったわ。そーだった。
この人が主人公・のぼう こと 成田長親を演じなければ、成立し得なかったと思う。
なんだろう。浮世離れしているようで、そのくせ肝心なところはきちんと掌握してる。
あの独特の存在感と、卓越した技術・表現力。
「・・・すごいな」一緒に行った相方さんが呟いた。その一言。


歴史物ではあるのだけれども、台詞がほぼ口語。
なので構えずに観ることができるのは請け合い!
形式に則った「戦国時代の戦」も、変な話なんだけれども【SHOW】として観ることができる。


折りも折り、衆議院解散。
ふと考え込んでしまった。
「自分たちのことを考えてくれない人」のために、一体どこの誰が骨を折るのだろう。
たくさんの人を付き従えて歩いていたはずが、ふと気づくと周りに誰もいない。
今の政治家さんたちは、かなりそんなカンジじゃないかと思う。
心が寄り添わない人のために、人間は誰も動かない。

この人のために、と思うのは。
態度であり、言葉であり、心であり。
そこに気づくことができない限り、その人は「暴君」「愚者」と成り果てるんじゃないかな。


この作品には、ワルモノが1人として出てきません。
小物とか、その辺はいるけどね。
大きな渦の中で、誰かのために・人間らしく 生きようとする人の群れ。
観に行って良かったです。


が、ナレーションだけは 頂けませんな

なんで〆のナレーションがあんななの?
一気に興ざめしちゃいました・・・残念。 返す返すも残念。