太極拳は身を守る武術として修行をするのだそうです。背筋を中心とした左右に偏らず、足は大地にへばりつき、攻撃を感じたらば、瞬時に正面で対峙できる可動性のある関節を目指して指導を受けながら練習に励んでいます。”自分の筋肉は自分で”、”血行を良く出来るのは自分”、”体を維持するのは自分”であると当然のことを、よく悟りました。
長期入院で、足腰の衰え著しい患者に、太極拳の姿勢を維持出来るようになるための基礎運動の一端を、談笑の傍ら行っていると、目覚しい回復が認められます。ベッド上で可能なので、転倒の危険が無く、他人の手も煩わしません。本人が、1分でも毎日繰り返せばよいのです。
まっすぐに寝て、”かかと”と突き出すのです。下肢の屈筋(大腿二頭筋、腓腹筋=ふくらはぎ)が辛いと感じたら正しい突き出し方です。
腰を深くいすにかけます。両手を大腿に、両の指を向かい合わせて、大腿に直角になるように、手のひらを軽く置いて、次いで胸を広げ、方を下ろしながら肘を伸ばし、上体を上に向かって伸ばすのです。腰を浮かしてはいけません。もちろん両足は、土踏まず以外は、床に張り付くようにつけていてください。