連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

難治性患者に対する薬剤を何とかして!

2006-05-11 12:09:54 | 健康・病気

人間という共通の部分と、個人、個人の違いについて、理解しているようで、まったくわかっていない!と悪性腫瘍を治療していると、慨嘆することがしばしばです。

悪性腫瘍細胞は、患者自身の細胞が、逸脱して発病しているのです。個人の違いがあって、さらに逸脱の仕方は、もっと、もっとバラエティにとんだ悪辣なものだということはわからないことなのでしょうか?わからないといって、そ知らぬ顔をしていたほうが特だからなのでしょか?

標準的治療で、すんなり治ってくれる、素直なタイプであれば良いですが、診断時から違うとわかっているとき、診断時には、はっきりしないが治療の過程で、悪辣な地が現れてきたとき、すなわち治療が効かないとき、治療は変更しなければなりません。

個々の。悪性腫瘍に対する保健で認められている薬剤は、数少ないのです。たとえ、有効であると判明していても、有効であっても、保険外の薬剤を使用して、痛手をこうむるのは、病院なのです。患者ではありません。使用したからといって、保健適応外使用で、支払ってもらえません。経済的損失をかぶるのは病院です。

このことを理解して、標準的治療で効果なければ、生に執着せず、あきらめていただけますか?

保健適応の治療は行ったが効果がない!ことのときの医師の気持ちを理解していただけませんか!”どうにかしてくれないんですか!”と、詰問して迫ってだけくる、患者、家族が増加してきています。私達医師は、根拠に基づいた、規制の上でだけ医療をしろと制約を強めてきたのは、あなた達ではないですか!と逆襲したいのを、、疾病への悲嘆にある患者、家族に対する親和性から自制していることをしっていますか。疾病の質の悪さは、医師の責任ではありません。患者自身の、背景が存在していることへの理解を深めてもらいたい!

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