母と私は、背丈が異なる。
母が遺した着物を着るためには、仕立て直しが必要
洋服への仕立て直しで、日常的に着用している。
現在の職業柄、和服で装うって出かけようという意志はあっても躊躇してしまう。
休日が休日とはならない ”緊急時呼び出し” ”駆けつける”
直ちに白衣をまとい、行動開始!
という生活なので、和服とは縁遠くなってしまった。
親元を離れ、仙台での学生生活を始めるまでは、自宅では着物を着ていた。
両親との、ゆったりした時間の流れと、躾を
なつかしく、、いとおしく
震災後の危機的状況を切り抜けるたくましさの源流を思い出した、
繕ってある古布を目の前にして。
仕立て代をいただくのは…… と
言葉を濁らせ引き受けていただけなかったので
自分で、縫いました。
琉球紬といっていました。手触りから、”ちょま”でしょうか?
元の生地の採寸のまま
前身立てを、肩で縫い合わせ、袖から袖に使い、
見頃を横にぐるっと回し、
糸目は、縦糸は→横目に
横糸は→縦目に
裁縫に関わっている人は目をむくだろう方法で貫頭着を縫い上げました。
年を経て、手が加わってきたものに愛着を感じ、捨てられません。
特に、身近な人の愛用品であれば、
過ごした時間を掘り起こせそうな気がします。