古今東西、歴史小説は、躍動感あふれていて、一気に読み進んでしまう。
史実に則っているので結末はわかっているのにである。
平治の乱が終わり、賊群の処罰も決定。
次の武家の世への幕開けが始まるところまできた。
毎週見続けていると、さりげない画面が心理描写の伏線となっている緻密さにも驚く。
武家の社会が続いたのは、源頼朝を、処刑せず流罪とした清盛の決断。
ドラマでは、公家の処刑はあっても、武士は処刑していない。
もし、義朝の子を処刑していたら、次の武家の社会はあったか?
断絶して、公家の社会が復活したかもしれない?
頼朝は、何故執ように義経を攻めたか?
命の恩人、平氏の滅亡に貢献、公家社会の復活に貢献したからではないか?
藤本有紀作平清盛は、時代を切り開いた、エポックメーキングな清盛の蘇り。
同じ藤本有紀作の”咲くやこの花”の こい を演じた成海璃子さんが、
またまた思いのままに情ある女性を演じるために出てきますね。
平清盛は、平家物語の"勝者必衰、奢れるもの久しからず" でしか
知らなかったと言うことに気がつかされています。
これは、史実に生きた吉良上野介は、領民に慕われた人間像と
全く異なって語られる忠臣蔵の吉良上野介の切り口と似ている。
一般庶民は、毎日の生活が大事、そのときそのときの体制に従うと言うことかな?