同種骨髄移植後の生着は、ほぼ100%と実感している。
生着後の疾病罹患発生と移植の関係になると、
20年以上経過して、脳血栓症発症、
数年後に白質脳症が発症。移植後33年。
今年、薬師寺の修二会で授与していただけるお守りを御送り、いただいた後に、母親からお礼を兼ねた近況報告の電話で、
白質脳症と診断されたと。1987年当時、中枢神経白血病は、難治で照射、MTX髄注を施行し、
なんとか同種骨髄移植にこぎつけ、生着、社会復帰、公務員として働き続けていたのだが!
移植時は、若かった親、
今また老いた親の介護を必要となって。
宇塚先生の葬儀の時、私に向かって、『長生きしてください。私たちが死んだとき、先生が頼りですからと』
言われてから、まだ7年なのに、
『あれから、一緒に30年以上も生きてこれましたから』と。私が慰められた。
治癒した患者の、その後、
『僕のほうが若いから、先生より長生きするな!』と、小憎らしいことを言ってくれ患者の長期予後に、
元気でいてくれと願っているのだが、
難治、治療に困窮した患者の予後は、
一病息災というより
弱り目に祟り目と、多重疾患のことが多い。
だが、精神力は、次第に強くなっていくのが、救いだが。