豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

先駆者の葛藤…倉敷~備前市~岡山~大阪

2009-04-15 22:11:45 | ファース本部
自分の手のひらをじっと眺めてみると、指紋や縦皺の一本一本に、自分がいままで辿った経緯を顧みる事が出来るものです。私も、樹脂発泡断熱を木造住宅に使用し、自然の木材をウレタンで包んで木も住む人も窒息してしまう、と酷評された事がありました。

今日は、岡山県倉敷市のファース工務店、ひだかや㈱を訪問しました。
写真は右が社長の谷口明義さん、中が娘婿さんの中山善継(よしつぐ)さんです。
谷口社長も中国管内では最も早い時期に太陽光発電の販売施工の業務に取組んだそうです。

多くの関係者からは、一時的な売電ブームであって商売としては極めてリスキーで将来性など見出せないと言われ、協力を得る事に苦労したと言います。
確かに私も、電力会社へ余った電力を高額で売る仕組みは、行政指導で電力各社が仕方なく付き合っているように見えていました。

昨今は、CO2削減のための行動が必須となり、電力料金にはっきりと解る形で売電料金の設定が為されようとしています。ドイツのように電力料金を高くして、買電財源を明確にする方法が実施される予定です。太陽光発電を付けなければ損をする仕組みです。

にわかに太陽光発電のビジネスに脚光を浴びるようになり太陽光発電の先駆者である、谷口社長の会社にも施工依頼が殺到しているとの事です。しかし、谷口社長は、この奥深い太陽光発電のビジネスに、経験の少ない業者が流行参入する事に警鐘を鳴らしています。

屋根との取り合い、角度、架台、そして各メーカーごとの発電特性などを、しっかり熟知している事です。せっかく取り付けても、充分な発電効率を高める事にならず、また雨漏りや台風被害などのトラブルも少なくないそうで、全て経験値で教えてくれました。

また太陽光発電の先駆者である谷口社長は、太陽光発電だけで生計を立てる事の危うさも指摘し、行政主導のビジネスは、自分の経営思想が歪められる恐れがあると言います。
大先輩である、谷口社長の先駆者の先駆者たる業界視点に感銘した訪問でした。

初夏のように暖かい関西でしたが夜には、岡山県から大阪に移動してきました。
明日は日創研「建設みらい研究所」の勉強会で講師を務める予定です。

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