豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

住宅市場は売り手市場です…北斗市

2009-04-25 18:20:29 | ファース本部
家族の生活を包む住宅空間は、車や家電のように営業努力だけで売るものでありません。住宅業界は、業者数が完全に飽和状態になっており仕事を投げかければ多くの業者が食い付くような状況下にあるのです。その点で見れば完全に買い手市場だと言えるでしょう。

私は、逆に典型的な売り手市場であると言う事を認識すべきと思うのです。
確かに仕事を漁る業者が溢れていて、それだけを見れば完全に買い手市場です。
ところがそれは受注契約までなのです。契約後には、完全に売り手市場に移行してしまうのです。

住宅産業の中では、その表面だけの雰囲気だけで何千万円もする住宅を建築する業者を選定していると言う現実があります。ブランド力、資本力、営業マン対応などが、業者選択の決め手になっているのが多いと言います。しかし、実際に家を造るのは、営業マンでもなければ、ハウスメーカーでもありません。名前も知らない下請業者の職人さんの手によるものなのです。

雰囲気だけで、住んでから具現化する快適性、経済性、高耐久性など、目に見えない部分を、ブラックBOXに封じたまま表面だけの良い所だけをアピールします。
建主さんにとっての家づくりは、一生涯の大事業なのです。しかしその家を売る側にとっては、平素の流れ作業になっているのです。

本当の家づくりは契約後に始まります。また家が竣工してからこそ建主さんの生活の始まりなのです。家は、車や家電のように売って終わる商品とは全く異なります。受注契約後の売り手や施工側は、施工業者への発注仕様、価格、施工法などを建主さんに知らせる事は殆どありません。まさに本当の家づくりが開始される時点から、売り手側の都合で終結する状況にあります。

昨日は、ネクストアイズ㈱早坂淳一さんのご縁で、中部電力の社内ベンチャー企業の第一号社長となられた、株式会社リブネット・プラスの馬渕裕嘉志さんと久々に電話会談する機会がありました。馬渕さんは、生活者の方々が本当に住んでから満足出来て、住んだ人が幸せになれる家づくりを客観的な立場から伝達する会社を立ち上げています。

私が一生懸命に家づくりの真実を伝えようとしても所詮、売り手側の一人に過ぎません。馬渕さんや早坂さんの会社が、真に正しい家づくりの在りようを建主さんに伝達して戴ける事を念じます。今は雰囲気で家を建てる時代でなくなりました。

今日は、全国的に雨の地域が多いようですが何とか雨を持ち堪えた北斗市です。
写真は今、社内から撮った外の様子ですが、冷たい風に猫のマークが千切れそうです。
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