豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

薪ストーブと環境問題…北斗市

2009-04-20 12:35:19 | ファース本部
使い捨て手の割り箸が、森林破壊に繋がると社会問題化された事があります。
たった一回しか使わないで捨ててしまうのは、まさに資源の無駄遣いである事に変わりありません。まして、割り箸の何百、何千倍ものボリュームに相当する木を燃料とする薪ストーブは森林破壊の典型と糾弾されそうに思ってしまいます。

ところが薪ストーブは、森林資源の保護、つまり環境保全に大きな貢献を果たしている現実があります。それは、植林をする場合に、等間隔で苗木を植えて行きますが20年くらい育った時に、間引きと称する間伐を行います。これは、枝を張った樹木が日陰を作って成長を止めてしまうため、日当たりや育ち具合を見ながら間引きをしなければなりません。

この間引きされた木材を、間伐材と言っております。この20年モノの頼りない間伐材の使い道が極めて限られ、その処理に費用が掛かり、森林資源が野放し状態になるのです。この間伐材を化石燃料の代わりや割り箸などに上手に使用すると森林保全に貢献します。

30年で粗大ゴミとなる木造住宅を放置しておくと、それこそ環境影響は計り知れないものがあります。それは、間引きされた間伐材でなく100年もの年輪を重ねた熟成樹によって製材された木材をゴミにするからです。ゴミとなれば腐敗の際にもCO2を放散します。つまり上手に間伐材を間引きして出来た熟成材はCO2を吸収し、酸素を放出させます。

また暖房燃料として薪を燃やすストーブも、昔のものとは大きく性能が向上しました。写真は先日訪問した岡山の備前アルミさんのショールームで撮った薪ストーブです。着火も極めて簡単で、一旦燃焼させると、一次燃焼、二次燃焼、ストーブ内で連鎖ガス燃焼が起きて、赤い炎や青い炎が交互に表れ、暖かさだけでなく、気持ちも癒されます。岡山県内の薪ストーブは備前アルミ建材へ
FFストーブのように酸素を外部から取り入れて燃焼ガスを排出させる装備もついています。

つまり「ファースの家」のような高気密、高断熱の家でも使用できるのです。また高性能の薪ストーブは、煙も殆ど出ないので近所に迷惑を掛ける事が少なくなります。間伐材の余剰木材や、解体した家の残骸木材も、このような高性能、薪ストーブ用の燃料と使用する事での環境貢献も在り得るのでしょう。

森林の在り方を考えると、木を燃やす事も環境保全に貢献すると言う事になります。晴天の北斗市ですが、まだ暖炉が恋しくなるような寒風が吹いてます。
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