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家の中を暖かくするには、逃げてゆく熱の分だけを熱補給する必要があります。
例えばQ値(熱損失係数)が1.0、外気温0℃、室温20℃、家の面積100㎡の条件では、1.0×(20-0)×100=2000w、つまり一時間当たり2kwのエネルギーが必要です。
20℃の気温差を補填するために2kw補填し続けることになります。
その家が外断熱構造などで、構造体に熱を溜める蓄熱量(熱容量)が大きな場合は、それを温めるまでに時間が掛り、一方で外部の激しい気温差に左右され難くなります。
高気密・高断熱で熱容量の多い家は、家屋内気温を20℃で長時間キープすることで、構造部材などの温度も20℃になっています。
外気温が一気に下がったとしても、構造部材から熱を放熱するため相当な時間を20℃近い気温を保持できることになります。
熱損失量のQ値には、隙間相当面積係数C値、μ値、UA値など全ての成績係数なのです。
特にC値は気密性能なのですが、暖かい家づくりに不可欠な要素です。
一方で隙間の無い気密性能の高い家は、家屋の汚染空気の対策が必要となります。
とはいえ換気量を多くすると失った熱量分のエネルギーを補填することになります。
私が幼児の頃の昔の家は、隙間だらけで家の真ん中に囲炉裏を切ってあり、その囲炉裏に薪を燃やして家族が暖を取り、その火で煮炊きもしておりました。
今や新建材が常識となり、気密性能が自然と出てしまうため焚火も出来ません。
家の中で囲炉裏を囲んでの一家団欒の機会がなくなりました。
私達のファースの家は、天井裏の1台のエアコンで家中全館を、輻射熱冷暖房の実践ができるように進化しています。
古き良き時代を懐かしむにしても、いまやその生活を恒常的には再現できません。
それでも私達の仲間である愛媛県松山市の「うずくぼ工房」さん(写真)は、懸命に古民家再生の仕事に取り組んでおります。誠に敬意です。
私達新時代に見合う相応の住宅システム研究開発を行い、実践展開をしております。
私達の「#ファースの家」は、ファースシリカで空気を恒常的に調湿洗浄しております。
さて今日は、早めにあがり天皇陛下即位の礼・祝賀パレードのテレビ放映を鑑賞します。
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