豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

法要の意義…北斗市~函館空港~羽田空港~岡山空港~岡山

2009-04-13 23:19:34 | ファース本部
今日4月13日は、父が亡くなってから早47年目の命日でした。
今日は、今朝から自宅に檀家寺のご住職さんに来て戴き、周りの者だけで法要を行い、兄弟が一緒に仏壇に飾った父親の遺影を眺めつつ、暫し親父の昔話に盛り上がりました。

50年近く前のアルバムを持ち出して、そこに写った10代半ばの若かりし頃の自分や姉妹などの写真を見て、今更ながら年月の経過を実感するのでした。頑固で威厳の塊のような父親の前で、小さく畏まる子供達の姿が写真に写っています。

3歳上の姉が8歳頃、父親に口ごたえをしたとして、父親に真冬で吹雪の外に放り投げられた事を鮮明に覚えております。その姉が裸足のまま雪の上を速攻で家の中に戻って来た事も昨日の事のように覚えています。

その姉は誰よりも父に打たれ、怒鳴られたのですが、実はその姉の事を父は誰よりも愛していた事が後になって知る機会がありました。父親の不注意で赤ん坊であったその姉を囲炉裏に落とし大火傷を負わせ、その傷跡が今も残っています。

3名の姉と一緒に自分もよく怒鳴られ、殴られたのですが、どうしてか三人とも、怨念を持っている訳でありません。また近所の子供や親戚の若い衆を怒鳴りつける事が頻繁にあったようで、今日もその思い出話がありました。しかし、誰もが父を恨んでいないのです。

私たち6人兄弟(姉3名、妹2名)は、大企業の役員だった父の50歳代になってからの子供たちです。70歳の生涯だったのですが、家長としての威厳を死ぬまで保持し続けた父親がいました。

自分の子供だけでなく関わる人の全てを、自分の家族と同等に扱ったのだと父を知っている人々から聞いた事が何度もあります。今日は懐かしい写真を見ながら父親の思い出に浸る事が出来ました。法要と言うのは、47年前の故人を現在に蘇えさす事なのでしょうか。

今日は快晴で暖かい北斗市でした。もっと暖かいと思って来た岡山(写真はリムジンバス停の岡山駅)の気温は、北斗市と同じ16℃、ポツリポツリと雨が降ってきました。明日、一日、岡山市内で仕事おこないますが雨にならなければ…

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笑い顔と笑顔の違い…北斗市

2009-04-11 17:21:47 | ファース本部
笑い顔(わらいがお)と笑顔(えがお)は似て非なるもの…
家裁で離婚の調停業務の最中に、当事者が相手側に対する罵り方が変則的だったため、私は思わず笑い顔を作ってしまい、この笑い顔に当の本人から激怒された事があります。確かに当事者の心境たるや臨界点に達しており、この場の笑い顔は慎むべきでした。

この離婚調停は3回目で、離婚条件が折り合い、成立に至ったのですが、双方の懸案が合意し審判官(裁判官)の立会い確認で判決文と同等の効力を持つ調停調書が出来上がり、ここで初めて見せた両人の笑い顔、これを笑顔(えがお)と言うのでしょうか。笑い顔(わらいがお)は、場所とタイミングで軽蔑の意味にもなります。

ニコニコと感じの良い「笑顔」の人は誰からも好かれる事でしょう。しかし、離婚問題を話し合う調停室では、笑顔も笑い顔(わらいがお)に見られてしまいます。
「人に笑われない人生を」と言う格言がありますがこれは軽蔑の笑いの事でしょう。

落語家や漫才師がよく使う、親から「人に笑われないようにしろ」と言われて育ったのに「今ここで笑われています」と言うネタがあります。人の笑いを誘う漫才や喜劇などの笑いを軽蔑の笑いと思う人はいません。
腹から笑える環境では、体内の血液循環が活性化され、不純物質の排出交換で医学的にも極めて健康である事が立証されていると言います。

私は、空港チェックインの際、いつもニコニコと可愛い笑顔で対応する女性の地上係員のところに自然と足が向かいます。仕事と時間に翻弄されていても、チェックカウンターでの笑顔がひとときの癒しと心のリフレッシュになっているようです。

いつも良い笑顔の人は、その笑顔が意識的でなく、きっと自然に現われているようです。またその笑顔の綺麗な人は、その時の現況に合わせた表情が自然に表現できているようにも思います。私などはまだまだ修行が足りない気がします。

写真は今日、弊社のハウジング事業部で撮ったのですが、いつも笑顔を褒められるチーフの近江松男(左)とインテリアコーディネーターの北村眞奈美(中)です。
右のいかつい顔の御仁は、顔に似合わない人柄が滲み出ている、協力業者の㈲明匠設備機器、社長の松村政春さんです。

三人一緒に春向きの笑顔を見て思わずパチリ…今日のコラムテーマとなりました。
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社会人たる者…北斗市

2009-04-10 18:23:48 | ファース本部
某大学の教授が、自宅近くの幼稚園の園児たちのにぎやかな声が「研究の邪魔だ」と言って裁判沙汰にした事があり、この裁判は教授の敗訴に終わりました。
「幼児が騒ぐのは自然で、大人としての我慢できる許容範囲である」というのが判決理由です。

子供が学校、幼稚園、公園、広場など普通の場所で大きな声を出し、遊びに興じる姿は、その地域の安全性のバロメーターでもあるのでしょう。ところが昨今、公園などで子供を遊ばせるのも危険が多く、親が近くにいて目を離せないとはとても異常な社会です。

天真爛漫な子供の声を聞ける安全な社会を創ることは、我々大人の責任なのでしょう。園児の声が研究の邪魔だとする大学教授は、研究者としての才能や実績が素晴らしくとも、社会人として資質を逸しているように感じます。

今朝の朝礼3分間スピーチは、総務部門の女子社員でした。彼女は山口県の母子殺人事件で遺族となった「本村洋氏」が事件究明のため会社に辞表を出した時の内容でした。辞表を受けた上司は、「社会に向かって問題点を叫ぶための要件」を示したと言います。会社に勤め、納税をもして、自分の仕事を全うしてこそ、課題喚起に意義があるのだと…

この事件は、最愛の妻と可愛い娘を、強姦目的で押し入った犯人に、二人とも殺害されたものです。裁判では検察側と弁護側とが、量刑を無期か死刑かで争っており本村氏は、犯人の犯行動機やその後の行動言動が、万死に値し、極刑にすべきとしています。

園児の声が煩いと裁判を起こす大学教授がいます。愛する家族を失って懸命にその亡くなった妻と娘の無念を晴らすため、仕事を全うしながら裁判にのぞむ人がいます。その被告人を極刑にしようとする検察官がおり、死刑を回避しようとする弁護士がいます。

弊社のスタッフが、この「社会人たる者」と言う、本村氏の上司の言葉に感銘して行った3分間スピーチでした。確かに誰もが社会を構成する一員です。
どんな問題が持ち上がったとしても「社会人たる者」と言う意識を持てば多くの課題が解決するように感じます。

写真は昨日のフライトで東北上空を撮ったものです。
上空からただ下を見るのではなく、「社会人たる者」と言う意識で見れば、雲の下の人々の営みも見えて来そうです。
今日は本社で研究開発室の仕事をしていましたが、穏やかな春の一日が暮れて行きます。
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幸せの基準は何処か…東京浜松町~羽田空港~函館空港~北斗市

2009-04-09 20:11:36 | ファース本部
飛行機に乗り込んで来た老婦人の荷物を、小柄な客室乗務員が頭上の荷物棚に載せようと、懸命に背伸びしていました。自分の直ぐに近くであったので、手伝うつもりで立ち上がろうとしたところ、大柄の客室乗務員が急いで遣って来て一瞬で収納してしまいました。

チームワークの良さに感心していたのですが、到着した際、その大柄の客室乗務員が手荷物収納ボックスの角に、強く頭をぶつけてしまいました。
客室乗務員は、必ずしも、身体が大きい事が良い事ばかりでないようで、適切な基準があるのでしょう。

今日は、弊社の東京事務所に首都大学東京の4年生、腰塚 度海 君と言う学生さんが、企業訪問で来社されました。様々な会社を訪問し、社会勉強に励んでおり、尊敬される社会人になりたと言うのが彼の人生ビジョンだと言い、感心させられました。彼は来年の今頃、何処かの企業で新入社員として働いているのでしょう。

彼の直ぐあとに来社されたのが、1部上場企業の常務さんです。何千人もの社員中から常務にまで登るのは、才能だけでなく相当の努力を積んだ結果でしょう。

知り合い教師に、教頭や校長のような学校経営者ではなく、多才な才能に恵まれながらも、最後まで教壇に立ち続けた中学校の先生がいました。人生ビジョンの基準を何処に定めるかなのでしょう。勿論、学校長や、企業経営者になるために奮起する人も居なければなりません。

客室乗務員の背丈の基準は、飛行の天井高さに合わせ定められているようです。
しかし、人生ビジョンの基準などは、百人百様であって良いのでしょう。良いのでしょうと言うのでは無く、百人百様で在るべきだと思います。
我々のような経営者や学校長などは、実に多くの人々の支えで成り立っており、全部が経営者や学校長にはなれないのです。

写真は、東京ビックサイト開催「総合試験機器展」の温熱測定ブースで撮りました。
測定機器の多くは、JIS規格でその測定性能の基準を設定しており、JIS以外の測定環境を変えれば性能が大きく異なる場合があります。ところがそのJIS規格だけが一人歩きしている場合もあります。断熱性能などは測定温度域で必ずしもJIS規格での数値と合わない事もあります。

とにかく「人生ビジョン」や「幸せ度合い」の基準など、一人ひとりの人生観で異なって当然なのでしょう。
今日も多くの人々との出会いがあり、北斗市の本社に帰社しました。感謝!!
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不満を燻らしている人に成長は無い…北斗市~函館空港~東京

2009-04-08 20:17:32 | ファース本部
公的な立場にある人を批判し、罵倒する事がマスコミの役割なのだと言います。
確かに実名をあげての辛口コメントは、中途半端なお笑いギャグよりはるかにリアリティーがあって面白いのでしょう。自分では実務を実行できない人達ですが、実践できないからこそ客観的に人を批判し、論評する事が出来るのだと言う理屈が帰って来そうです。

他人の行っている事を批判するのであれば、自分自身であれば、果して言うように出来るのかどうかを、置き換えて考えてみるべきであろうと思われます。 
人のする事なす事のすべてが気に入らない、会社でも上司と部下、そして、同僚の言動がいちいち気に触る。家庭でも、嫁姑の問題や夫や子供の行動言動の一つ一つが気に入らない、いったいそれはどうしてでしょうか。

ある文献に、「それはあなたがわがままで無力だからだ」そして「自分が不平不満の塊であるからだ」「だからその不満の捌け口に他人や会社の批判をする」そのような自分自身に気付き、その自分を変えなければ、確実に不幸になるだろうと言い切っています。
元新日本製鐵の社長、稲山 嘉寛氏は、「己の分を知っている人は、人の信頼も得られ、社会の中で存在感が大きくなっていくが、常に不満を持っている人は、会社で絶対に伸びない」と語っていた事をこの文献でも記述していました。

経営学者で、実際の会社経営を上手に行った事例が殆どないそうです。テレビで歯に衣を着せずに、人や会社を批判するコメンテーターに政治も企業経営を任せられるでしょうか。
喋っていくらの評論家やコンテーターと異なり、企業経営者や政治家は、常に結果そのものが付き纏っており、駄目な政治家や企業経営者でも、今、そこに存在する事自体が、ただ喋るだけの人々より立派であると思われるのですが…

事実、ファースグループの中にも着実に実績を上げている経営者の口から、不平不満や愚痴を発する事など殆どありません。今、存在できている事に感謝し、自分を支えてくれている方々のお陰だと思う人に「不況」などは無関係のような気がします。

今日は快晴の北海道から春爛漫の東京に移動して、日本最大のシリカゲルメーカーである富士シリシア化学の伊藤部長(写真)と懇談し、業界不況の愚痴を目いっぱいに言い合った後、だからこそ出来る事業のある事を発見です。
不平不満と愚痴は絶対に駄目だと言いながら二人で思いっ切りストレス発散を…

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学びとは…北斗市

2009-04-07 18:25:42 | ファース本部
小学校入学式を終えた孫娘(弊社専務の長女)が、制服を着た姿を見せに会社に来てくれました。(写真)この日から彼女も9年間の義務教育が始まりとなるのでしょう。初々しい彼女の姿を見つめながら自分にもこのような時期があったのだろうかと…

昨日は、母校で学校評議員を勤める上磯中学校の入学式に参加してきました。
その時、自分はこの学校で何を学んだかを思い起こしてみたのですが…
小学校入学の時は弁当に白いご飯を持てない時代でした。民も国もみんなが貧乏でした。ジャガイモをみんなで食べた思い出が小学校、芋餅をみんなで食べた思い出が中学校です。

何を学んだかは思いだせませんが決して暗黒の虐げられた時代だったとも思いません。学校で先生とドッチボールをしたり、相撲をとったり、たんぼの畦道で蛙とりなどと、勉強をした事より、学校と言うコミュニティーに参加した事が重要だったようです。

北斗市の本社で、自分の執務室から見える木立にも小さな芽吹きを見る事が出来ます。その出たばかりの芽を小鳥が枝に乗って突いています。ところが小枝が揺れ、中々芽をついばむ事が出来ず今度は、小枝から飛び上がってホバーリングで芽をつっついています。あんなに身体の小さい小鳥でも目的を果たすためには様々な学習をしているのでしょう。

昨日の朝礼三分間スピーチは大工さんでした。訥々と語る彼のスピーチは、決して起承転結にまとまっていた訳ではないのに、何故か心に染みるライフスタイルの話でした。彼の朴訥な語り方に学んだ思いです。偉い高名な先生から学ぶ事も多いのですが、普段、人前で語る事のない、名もない人々からも多くの学びがあります。

屋根の上でトタン葺作業を行う屋根屋の社長は、雨の漏らない吊り子(トタンを固定する金具)や勾配屋根で無落雪の屋根を発明した職人社長です。彼も私と同様に中学校しか出ておりません。しかし、彼の直向で、とにかく先ず遣ってみると言う姿勢を学びました。口数が少ない彼を、私は自分の心のお師匠さんとだとも思っています。

学びとは、さえずる小鳥からも、芽生える土筆からも、通り過ぎる生徒からも、学ぼうとする意識さえあれば、何からでも学べると言う事なのでしょう。
6歳の孫娘から学ばされた思いでした。

気温7℃、朝から快晴に恵まれた北斗市でした。明日は桜満開の東京都内で仕事を…
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インターネット時代の到来…北斗市

2009-04-06 18:04:31 | ファース本部
今のような時代が本当に幸せなのかどうかはともかく、知りたい情報を瞬時に取る事が出来ます。ネットで私の名前を「福地脩悦」で検索すると千数百件もヒットします。私の悪口も含め、善い事も悪い事も多くの情報がネット上を交錯しています。
つまり私だけでなく貴方の名前で検索すると同じような状況にあると言う事です。

あるシンクタンクの調査では、家づくりにおいての建替えを考える人々の90%もの方々が、インターネットで情報収集を行っていると言います。実際に、住宅展示場に足を運んで品定めを行う顧客数が減少していると言うのです。

テレビで頻繁にコマーシャルを放映している安売りメーカーの名前で検索すると、その会社の善い事も、また中には悪徳業者呼ばわりする書き込みなどもあります。
そこに限らず、殆どのハウスメーカー情報も、そのネット上で行き交っております。
そのような溢れんばかりのネット情報の中から、家づくりを任せる業者を選択する時代になったと言う事なのでしょうか。大手ハウスメーカーも、建替えの顧客をゲットするため、そのホームページの構成に様々な工夫を凝らしています。

インターネットの伝達する情報では、限られた画面の中なので、どうしてもその工務店やハウスメーカーの表面的な雰囲気だけになるのは致し方ないのでしょう。
それでも、本当に住んでから建主さんが満足する家づくりを実践している業者のホームページは、何となくその感触を覚えるものです。
インターネットで重要なのは、デジタル情報でいかに、供給側の誠意や真面目さ、建主さんを思いやる気持ちを、見る人の肌に感触で伝わるように出来るかだと思います。

写真は、先日訪問した大分市のインターネット制作事務所の「カラーズクリエイト colors create」さんで撮りました。3人の美女でネット制作の事務所を構成しており、訪問した際は、藤原美代子さん(左)工藤絵美さん(右)が対応してくれました。
女性らしい柔らかい感性と優しい雰囲気を感じさせるホームページが特徴ですが、藤原さんたちは、見る人の肌に感じるホームページを作成していると言えそうです。まさに時代はネット社会になって来た事を実感する訪問でした。

列島全体がテポドン騒動に終始した週末でしたが、今日は、全国いっせいに入学式が開催されております。私も学校評議員を務める上磯中学校の入学式に参加してきましたが、気分も新たにこの新しい年度にチャレンジしたいものです。

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リフォームは地域工務店の独壇場…北斗市

2009-04-04 16:16:28 | ファース本部
家の不具合を直したいと思った時に、建築施工した工務店やハウスメーカーにその工事を依頼するのが自然の行動なのでしょう。しかし、実際には施工した工務店やハウスメーカーと疎遠になってしまっている建主さんが少なくありません。

家を売ると言う行為は、売った後、その建主さんからある連絡の殆どが、不具合の申し入れであり、その対応に少なからずお金が掛かります。
つまり、売った家はコストになっているのです。そのため、出来るだけ売った家の建主さんから距離を置くようになっているのが要因です。

家は、出来上がってから建主さんの生活が始まります。
建主さんが生活しながら、そのライフスタイルにフィットさせるための細工を要します。家に使用した建材や、什器備品などに劣化現象が出てくるでしょう。
つまり、家は、住み始めた建主さんと一緒になって生涯にわたり、育て上げる必要があります。

営業だけを行って工事をそっくり下請け業者に外注するリフォーム会社があります。
リフォームの多くは建主さんが住んだまま施工するケースが少なくありません。
それこそ逃げも隠れも出来ない宿命にあり、痒いところに手の届く、近場に存在する地域密着の工務店さんがもっとも得意にする仕事なのでしょう。

そのリフォームの工事をしっかりと実行できる事が、新築をする際、その大事業を託する事が出来る業者かどうかの尺度となります。つまり、誠実で真面目なリフォーム対応は、新築受注への大切な入り口であると言えるのです。

写真は一昨日訪問した、大分市の新規ファース加盟工務店、合資会社「 e―ハウス」さんで撮りました。社長の荻野 晃さん(中央)と奥様の荻野加代子さん、そしてお嬢さんの荻野 藍(あおい)さんです。今では設立が出来なくなった「合資会社」ですが、あえて小さな組織に徹しようとする荻野社長の経営思想を感じます。

地域密着の工務店経営は、奥さまと家族の協力を得ながら、まさに自分の住んでいる地域で、家の町医者的な存在にならなければなりません。
E-ハウスの荻野さんは、小さくとも地域住民に慕われ、重宝がられる存在になろうと努力をしています。
荻野さんのような取り組み姿勢でファースの家を新築するのが理想なのです。

今日の土曜日は、断熱素材の実験データ解析作業をしていますが、北朝鮮のテボドンが発射されると、この北斗市の南方上空を飛んで行きます。
制御が正しく為されれば何の心配も要らないのですが…

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窓の結露と対策…別府~大分空港~羽田空港~函館空港~北斗市

2009-04-03 18:55:08 | ファース本部
ネットを活用して、家についての悩みごと無料相談を行っています。
毎日、実に多くの方々から色々な相談が寄せられます。窓についての相談がありましたのでご紹介します。

九州の方ですが「築20年の木造在来の戸建てに住んでいます。寒さ対策で窓の断熱工事を考えています。窓に結露している水分は窓断熱をすると、押入れとか便器まわりに付着するのでしょうか。窓枠を樹脂にするか、内窓を付ける、或いは、現状の一枚ガラスを複層真空ガラスに交換するのとどちらが良いでしょうか」

この相談回答です。
「20年前、九州に建築されたと言う事は、当時、アルミサッシに単板(一枚ガラス)の窓が普通でした。この単板ガラスを、複層ガラスに取り替えるだけでもかなりの省エネ対策となります。 単板ガラスの入ったアルミサッシの熱貫流率は約6.0w/㎡K(数値が低いほど断熱効果が高い)くらいです。複層ガラスに取り替えただけで約3.0w/㎡Kくらいになります。つまり、窓から逃げる熱を半分に出来ると言う事になります。

現在のアルミサッシに、複層ガラスを受けるアタッチメント部材を取り付けると、安価な価格で取り付けられます。複層真空ガラスは確かに相当な断熱効果がありますが、代金が高額のと、本件のようなガラスだけの部分変更の施工には不向きだと思われます。

樹脂や木製の建具を内窓にもう一組、取り付ける方法もありますが、外側の従来サッシの結露を助長してしまいます。出来れば、複層断熱サッシごとの取替えが望ましいのですが、価格的にも複層ガラスをアタッチメント(取り付け枠)で挿入施工する方法が適切です。

結露は、室内を20℃に暖房し、洗濯物や煮物などを行うと、室内湿度が50%くらいなる場合があります。この時の露点温度が9℃(結露する温度)です。
つまりサッシだけで結露を完全に防ぐ事は出来ません。トイレなどの水周りで換気量が少ない場合、その付近に結露が発生する場合があります。しかし、窓の結露がそちらに集中するとの心配はありません。」…このように回答しました。

写真は、昨日訪問した大分市の仲道トーヨー㈱の社長、仲道善隆さんと撮りました。仲道社長の会社は大分市で三指の数えられる大規模な販売代理店であり、多くのサッシや窓ガラスなどの販売や施工を行っています。仲道さんでも、上記のような相談が多くなったと言いますが、九州でも結露の悩みが多いのですね。

今日は桜満開の大分から函館移動でしたが、乗り換え時間の羽田空港でサッシの相談回答を行いました。
その内容がサッシ販売代理店の仲道社長とラップし、今日のコラムにしました。
今日の北斗市は快晴で空気が冷たく気持ちの良い天気です。
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会議は一時間で終わる…名古屋国際空港~大分空港~別府~大分

2009-04-02 21:55:58 | ファース本部
ある高名な経営コンサルティングの著書の中に「1時間以内に結論の出ない会議はやらない事」と言い切っておりました。この文献で日本人は外国人と比べると圧倒的に会議と打ち合わせが好きなのだそうです。

会議に呼ばれた出席者は、選ばれたという優越感と出席している時間はいかにも仕事をしたような気持ちになれるのだと言います。
これが会議中毒症、打ち合わせ中毒を生み出す要因なのだと手厳しい論評です。

会議や打ち合わせをしますと言うのは、そのように称したサボタージュ的要素が一番問題だと言う事です。確かに「会議に行きます」「打ち合わせに行きます」などは、釣りバカ日誌に登場するハマちゃんがよく使う手であると解説しています。

会議には、出席者に対して事前にテーマを提示し、そのテーマに対する意見をしっかりと持って出席させなければ、殆どサボタージュ的な結果となりそうです。
テーマに対する意見を持ち合えば、会議の殆どが1時間以内に終える事が出来ると言いますが、確かにその通りだと思います。弊社の会議も反省が…

ある企業では、一寸した打ち合わせから役員の参集する経営会議まで、社長も含め、全員が全部立ったままやるのだそうです。長く立っているのが嫌なら、結論を早く導く思案もなされると言います。確かに人間の集中力は1時間が限度だと言います。

会議には、参加者の稼働時間内で行うため、相当な人件費がかかっています。
ところが「会議は踊る、されど進まず」にならないような吟味が必要なのです。

写真は昨日の午後に訪問したパナソニック・エコシステムズで撮りました。
私の右の方は、福井特命部長さんですが、集まってくれた方々のボス的存在です。左が換気システムの重鎮、広石主事、また後ろの方々は空調機材の開発チームの方々です。

いつも感心するのは、パナソニックグループの方々はとても会議のやり方が上手です。昨日は時間の遣り繰りがついて急遽、訪問したのですが、大勢の方々が迎えてくれました。ところが単に表敬的な挨拶をするためだけに集まってくれたのではないようです。業界情報をしっかりと逆取材をされるあたりは、本当にさすがだと感心したしだいです。

今日は早朝便で大分に移動して、販売代理店さんや新規工務店さんを訪問してきました。今日も多くの出会いがあり、感動の一日でしたが後日、紹介して参ります。
明日は桜満開の九州から、いまだ氷点下の北斗市に帰社を…
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ただ置くだけで省エネになるシリカゲル…岐阜県恵那~愛知県中津川~中部国際空港

2009-04-01 21:58:36 | ファース本部
お菓子や海苔などの乾燥剤はシリカゲルと言う多孔質のガラス成分で作られております。
この乾燥剤のシリカゲルを少し処方し直して作ったのが「ファースの家」の床下に敷設しているスカットールです。
シリカゲルは、家の中の空気循環で床下に送られた空気中の湿気を、毛細管現象の作用で多孔質の吸湿孔に吸着します。湿気を抱えると言う事は、シリカゲルに湿気が含んでいる事になりますが、室内が乾燥した時、その湿気を放出する事で室内湿度を一定に致します。

このシリカゲルは、湿気を吸着して高い湿度を抑える効果があります。当然、この作用は冷房省エネに貢献できるように思われます。しかし、吸着する際、空気中の散らばった湿気を凝縮させるため、凝縮熱と言う熱を発します。湿度を下げても気温を上げるから冷房省エネになどならないと言うのが誰でもが思う理屈なのです。

暖房時でも、乾燥した真冬に湿度を15%くらい高く推移させるため、暖房省エネになるのでは、と言う思いがあります。しかし、シリカゲルが抱えた湿気を放散させる際、気化熱(蒸発潜熱とも言う)で気温を下げるため、これも暖房省エネにならないと言うのです。

同じ家屋の中で、潜熱と言う湿気の持つ熱を取って、凝縮熱(気温)を上げても、その湿気を放散させる時には、気化熱で気温を下げるため、何の省エネ効果にもならないと言う、この理屈にはとても説得力があります。したがって誰もが本気でシリカゲルだけの省エネ研究などをしてきませんでした。

しかし、ファース本部の研究開発室はとてもしつこいのです。ファースの家は、断熱、気密、遮熱、蓄熱性能だけで現われない、暖房と冷房の省エネ効果が数値で出て来ます。必ずその要因があるものと、何回も実験を繰り返してきました。その結果、同じ家屋の中の空気中の湿気を吸着、放出しているだけで省エネになるメカニズムを見つけました。

今日は、朝から富士シリシア化学の恵那研究所に詰め、我々の研究データを解析して戴きました。解析検証は、富士シリシアの機能材料事業部長で、吸着熱分野の博士号を持つ、伊藤睦弘さん(写真左)と同じく研究員の浅野達也さん(右)です。シリカゲル(スカットール)はただ置くだけで、何のエネルギーも用いず、冷房と暖房の省エネに貢献するのです。そのメカニズムは特許申請が受理されたから広報します。

今日は午前が富士シリシア化学、午後は中津川に移動してパナソニック・エコシステムズの研究所を訪問(後日、紹介)しての、研究ざんまいの一日を過ごしました。
明日は早朝便で九州へ…
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