豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

不器用さと信頼度…北斗市

2009-07-14 17:53:21 | ファース本部
「そもそも読み書きが出来ないから大工になったんだ」と言い切る工務店経営者が多く存在します。戦後、企業を興した起業者の大半が中卒者だったと言います。
私も中卒者ですが、喰うために働き、学歴が無くて収入を得るには、人より多く働くだけなのです。

学歴が無くとも個人的に勉強すると学問は身に付くものです。
また受験でなく、喰うために必要で勉強すると、覚えるもの早く、応用が効くようになるものです。偉大な経営者と言われたパナソニックの創業者、松下幸之助さんにしても中卒者でした。

戦後の経営者の生き方に共通する事は、不器用で愚直で勉強家であった事のようです。確かに不器用さと言うのは、人々の間を縫うように生き抜く事が出来ません。素直に表面から向き合う事しか出来ないのですから、逆に関る人々の信頼を得られ易くなるでしょう。

私は工務店経営者こそ、この不器用さがとても大切な事のように思えるのです。
今日は弊社の資金支援を戴いている地域の金融機関、渡島信金、上磯支店の新しい支店長、長田 達(おさだいたる)さんがご挨拶に来社されました。(写真)

弊社のような企業は、金融機関から最も嫌がられる業態のように思います。
土地や建物のような不動資産が無く、会社の周りには、意味の解らな可笑しな実験ボックスばかりです。
このような無形資産を生み出すには多額の資金を投入しなければなりません。

ところが日本は、アメリカなどと異なり、特許などの無形資産などに、ふんだん資金融資を行うような土壌がありません。以前、弊社は、ベンチャーキャピタル(投資会社)向けの転換社債を刷って資金調達を行った時もありましたが、こまめな融資には間に合いません。

地元密着の金融機関、渡島信金さんとは、器用さ無用の付き合いをさせて戴いています。特に金融機関は、何事も正直に表面から向かっていれば、人員が入れ替わってもその対応が変わる事がありません。長田支店長は、若くして支店長に抜擢され、既に上磯支店が3店舗目の支店長赴任と言う事ですが、さすがに優しさとシャープさを合わせ得た抜群のセンスを感じます。

この金融機関との関係は、工務店経営者と協力業者さんとの付き合いに、共通点があるように思われます。家づくりに数十社もの協力業者が関りますが、不器用さと愚直さは、この組織的な信頼関係にも繋がっているような気がいたします。

今週は涼しくて過ごし易い北海道で過ごすつもりです。
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前向き志向が絶対に得をする…五所川原~青森~木古内~北斗市

2009-07-13 21:21:26 | ファース本部
完成見学会の案内書を各家に配る際、ポスティングするのではなく、訪問して顔を見て話をして渡す方法を実践している工務店があります。
「失礼します○○工務店ですが、見学会のご案内にお邪魔しました」
普段、町会などの地域活動を懸命に行っている工務店の場合、それなりの信用と知名度があり、すんなりを受け取ってくれるようです。

ところが面識の無い新興住宅街を回ると、殆どが門前払いをされてしまいます。
10軒訪問して全部ダメの場合、悲観主義の人は、次の11軒目もダメだろうと予測し、この仕事は挫折してしまう事でしょう。しかし、前向き志向の方は、楽観主義者とも言いますが、10軒連続してダメだから、11軒目だと上手く行きそうと考えるのです。このような志向の人の行動は、挫折し難いのです。

楽観主義者は、無責任な行動に走りがちになるなど課題が無い訳でありませんが、物事を前向きに捉える楽観主義に、明確な目標方針を合わせれば必ず成果に繋がります。少なくとも悲観主義の方と、目標を持った楽観主義の方では、後者の方が、確実に成功の確率が高くなる事でしょう。

住宅業界は構造不況の真っ只中にあると言われ、家づくりを行う工務店経営者の多くが、仕事が取れない状況を嘆きます。建築する家の絶対数が減った事は事実です。だから仕事が取れないと思うのが悲観主義者であり、ますます路頭に迷う事になるでしょう。

前向き志向の楽観主義者の地域工務店経営者は、絶対数が減ったからこそ、数を売らない、地域工務店が造り育てる、本物の家づくりが求められのだと志向します。人の生活が在る限り、リフォームや新築の仕事が無くなる事など在り得ないと考えるのです。

今日は北斗市の本社から青森県五所川原市に日帰り出張をしてきました。
写真は五所川原の工務店、㈲シンエイ住建さんで撮りました。
社長の神 由志夫(じんよしお)さんと奥様の神 淑子(しゅくこ)さんです。
訪問中もリフォーム依頼の電話対応に追われていました。

神さんご夫妻は、リフォームを中心とした小さな工務店を経営しておりますが、ご夫妻から深刻だと言われる業界不況の雰囲気など全く感じません。
常に前向きで現在の環境を肯定的に受け止めておられる姿が印象的で、今日のコラムテーマとなりました。

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自分に気付くという事は…北斗市

2009-07-11 12:45:25 | ファース本部
自分自身の実像を自分自身が見ることなど出来ません。今ではビデオやCDで見る事が出来たとしても、それはそのカメラの方向からの表面像だけなのです。
四方八方の表面と、内面的な姿を客観的に見れる人などは、存在致しません。

自分以外の他人は、表面からしか見てくれていないように思いますが、一部でも意外とその内面まで見透かされている場合が多いような気が致します。
つまり一番、自分を知らないのは、その自分自身なのです。
他人が羨むような良いところも、毛嫌いされる悪いところも…

どんな人間にも長所と短所はありますが、自分が感じている短所は、他人から見たら全く気にならない場合もあり、逆に自分の長所と思っていた事が、他人に多大な不快感を与えているのかも知れません。そもそも自分や他人を客観的に評価や判断などは出来ないもので、どうしてもそこに主観が入るのです。

自分の見た角度や、その時の状況、環境、心境などが正確な評価を阻害してしまう場合があるようです。つまり、他人も自分も客観的な批評などは期待出来ないと言えそうです。しかし、「どんな人間にも欠点はある、その欠点を見せないだけなのだ」と思える事が客観的で冷静な評価になりそうな気が致します。

大切なのは、自分の欠点を自分自身で正確に自覚し、それを少しでも直そうと努力する姿なのでしょう。人様から指摘を受けた時に中々素直になれず、その指摘する人自身が、その指摘にするに相応しい人なのかを問われそうな気がしてなりません。

人間の欠点は、時としてその人間的な味わいとして深みを増す場合もありますが、その味わいが他人や社会に迷惑をかけている事も少なくありません。
良い仕事の出来る人が、自分の欠点を知っていると、必然的に謙虚さが滲み出て大きな徳をもたらすとも言います。

然るに最も難しいのが、その自分自身の実像を知る事なのでしょう。それは、人から指導、批評、指摘されたのではなく、関る人との雰囲気と状況からの「気付き」なのでしょう。気付きは、自分の内面から自分自身を前向きな方向へ行動させるようです。

「本当の自分に気付く事」自分は意外と人から慕われていたり、また逆だったりと…
様々な気付きの多い一週間でしたが、写真の騙し絵に気付きましたか……
今日の午後からは、シリカゲル省エネの実験現場へ行ってきます。
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一期一会…兵庫~新大阪~関西空港~函館空港~北斗市

2009-07-10 17:53:31 | ファース本部
空港ロビーには、毎日のように多くの方々の出会いと別れがあります。
私のようようにいつも飛行機を利用するものにとっては、出発も帰着もサラリーマンが、山手線に乗って出勤するような気持ちであり、出会いとか別れなどを意識しません。

しかし、人の別れなどはとても儚いものであり、いつものように元気に出かけた家族や仲間が、事故に遭って帰らぬ人となってしまう場合もあるのでしょう。
出会いには必ず別れが伴います。人生を終える死別まで入れれば別れの無い出会いはありません。然るに、今現在の、このひとときの経過を貴重なものと感じながら過ごして行かなければならないのでしょう。

昨日は、兵庫県青垣町の芦田木材株式会社さんを訪問しました。
写真は、社長の芦田博人さんが大切にしている「一期一会」の掛け軸の前で、奥様の芦田貴代美さんと一緒に撮りました。芦田木材さんは、先代から木材部門と建築部門を引き継ぎ、地場産材の「丹波木材」を自らが製材し、その木材をふんだんに使用した家づくりを行っています。

芦田社長は、人との出会いと木素材と言う神秘的な出会いも大切にしていると言います。「一期一会」とは、今この瞬間は二度と還らない過去、だからこそこの出会いに感謝し、礼節と真心を尽すと言う意味があります。また「一期一会」は、一回きりと言う意味もありますが、言わば一期百会の入り口だとも解釈出来ます。

家づくりを行う工務店経営者は、特に人との出会いが貴重です。
建主さんが、一生一代の家づくりを託すに相応しい工務店なのかの判断は、その工務店経営者の人柄、姿勢、人格などが問われます。
芦田さんは、奥様の貴代美さんと力を合わせ、地域に愛される工務店経営を掲げ、ご夫婦で、人、物、郷土、自然を大切にしている様子がよく解ります。

現在の木材価格は、外材と地場産材がほとんど変わらないと言います。
外材は、外国の山林で伐採し、搬送、製材、船舶運送、荷揚げと陸送を行って我々の現場に搬入されます。この間に使用する燃料消費に伴うco2は膨大なのです。
地場産材を使用する事で山林が蘇り地域振興とco2削減にも貢献します。
芦田さんからエコの根源を学んだような気がした訪問でした。

蒸し暑い関西からスカッと晴れ上がった北斗市に戻って来ました。執務室の窓からは、函館山に夕日が跳ね返って濃い緑から紫色に変色する光景が綺麗です。

今回の東京講演と関西出張でも多くの方々との出会いがありました。
「一期一会」…出会った方々の幸せを念じます。
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工務店の営業マンは建主さんと協力業者…新大阪~柏原~丹波~春日市

2009-07-09 23:44:56 | ファース本部
地域の工務店で、着実な受注形態を保持しているところには必ず共通点があります。まず、自分の家づくりにある種の頑固なまでの拘りを持っています。
次に竣工した後の家を自分の子供のようにいとおしく大切にしています。
そして協力業者を下請け扱いなどにせず、建主さんと全く同じ目線で対応している事です。

協力業者さんは多くの情報を持っておりますが、その協力業者を仕事を出して、金を支払ってやるが如く、傲慢な対応を行う、勘違い経営者には未来が開けて来ないでしょう。

家づくりの拘りで、建主さんが必然的に親戚縁者などに自慢が出来るよう快適な家の性能は当然です。そのハードをアフターメンテンスを徹底し、顧客満足を向上させます。竣工してからその対応は生涯にわたり継続する事で、建主さんが営業マンの役割を果たしてくれます。このような対応で、建主さんの広報支援は、自然の形でなせれるようになるのでしょう。

また協力業者さんは、多くのライバル工務店とも取引を行っています。それだけに情報量も莫大なのです。その協力業者を僕(しもべ)のように扱う工務店経営者は、取引用件に少しでも隙在らば、直ぐでも協力業者を降りられます。

協力業者が仕事を行ってくれる事で我々は建主さんからお金を貰えます。
市況が少しでも活況してくると自尊心を傷付けられた協力業者は、傲慢な工務店経営者から次々と去って行くのです。このような工務店を多く目にしてきました。

写真は今日の午後に訪問した春日市のファース工務店、春日工務店さんで撮りました。左から社長の荻野富雄さん、販売代理店社長の中道司康(やすお)さん、隣が春日さんの奥様の荻野さつきさん、後ろ左から能勢孝之さん、足立公香さん、井上明美さんです。

春日工務店さんで先月に「心ほかほか」と言う商標登録が特許庁かか認可されました。検索キーワード「心ほかほか」と打って戴くと春日工務店さんのホームページがトップにでます。

そしてまさに「心ほかほか」になるような活動内容が描かれています。社員さん、建主さん、協力業者さんとのコラボレーションが完璧でした。また純朴で実直な荻野社長と、懸命に社員を支える奥さんとのコンビネーションが絶妙です。

まさに「心ほかほか」になった訪問でした。
明日は関空から北海道の北斗市、本社に移動を…

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究極のエコを考える…北斗市~函館~羽田~東京東陽町~東京駅~新大阪

2009-07-08 21:39:30 | ファース本部
今日は弊社の東京事務所や、経営者研修会などでエコに関する内容の講演や意見交換を行いました。北海道から東京に移動するのに、本社の北斗市から函館空港に車で使用し、飛行機に乗り、モノレール、地下鉄などを利用して講演会場に行きました。

また夜にはタクシーと新幹線で新大阪まで移動してきました。この移動に使用するエネルギーは相当な量になります。例えばガソリン1リッター燃焼させると約2.5kgのco2を排出する事になるのです。ジェット機は時間当たり5000リッターの燃料を燃やすと言い、また電気を1kw使用する事で0.5kgのco2を排出しているのです。

私達は、エコをテーマにした家づくりとそのための活動をしているのですが、この移動で排出するco2は相当な量にのぼるのでしょう。今日の午後に、日創研の東京研修センター(写真)で講演しながら、我々が地球上で生存することそのものがエコに逆行しているような気がしてなりませんでした。

何気に使用する自動車、飛行機、新幹線で移動する事に大量のCO2を撒き散らします。しかしながら日常の生活に支障をきたす訳には行かないのでしょう。
今日のニュースでco2削減指数の国際会議が物別れになったと言う報道がなされています。

co2を削減するという事は、全ての産業に大きな負担を強いる事になるからです。
上記のように我々の出来上がった生活レベルを後退させる事も出来ず、かと言って国際条約を守れない場合、余裕のある国へ、多額の排出権購入の失費が嵩んでしまいます。

ハイブリット式自動車の登場で飛躍的に燃料効率が向上し、co2削減に多いに貢献する事でしょう。ところが住宅の冷暖房に使用するエネルギーは、家の性能を確立する事で半分以下まで減らせます。
私達が開発した住宅工法では冷暖房エネルギーの40%程度の削減できます。

その啓蒙のための移動にco2を撒き散らす事に躊躇いを感じない訳でありません。太陽光発電や風力発電、バイオ燃料にしても掛け声の裏側には、溜息が出るような事情を抱えているのです。少なくとも啓蒙のための啓蒙にならないように注意しなければ…

エコとは、私達自身が、上記のように自らの生活状況の中でいつの間にか放出している炭酸ガスの存在を意識する事だと思われます。明日は兵庫県内に移動を…

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葛藤は感謝を持って乗り越える…北斗市

2009-07-07 17:50:00 | ファース本部
経営者と社員の間には、どんな小さい心情的な隔たりがあってもいけないのだと言います。しかし、最初から使命感などを持って仕事に取り組んだ訳ではなく、自分と家族の生活のために職場を求めたのが動機であった人が多いのでしょう。
私もそのうちのひとりなのですが…

ところがしだいにこの仕事に醍醐味を感じるようになり、気付いたら同じ価値観を持った仲間が職場に存在しており、経営者は単にその職場のリーダーなのです。

経営読本と言う文献に、社長が社員を誇りに思い、社員も社長を誇りに思う、そして経営者も社員も自分達の会社に誇りを持てるようになると、強いチームワークで新たな活力が生まれるのであり、その根源となるのは「感謝」の心なのだと言うのがありました。

経営者が社員に厳しい態度で接し、役員と役職がもっと厳しい討論を繰り広げ、また社員が中間管理職を突き上げるものまた道理なのです。会社は、決してサークル活動の仲良しクラブではありません。

会社は、利益をだし、社員に分配して皆が生活できるようになり、そしてその活動が、社会に役立つ貢献度が必要です。その経緯の中では様々な葛藤も生ず、中には軋轢が起きて関係修復に困惑する事も少なくありません。

しかし、人の心の中には、今の自分の職場と、そこに居場所がある事に「感謝の気持ち」を持ち続けていれば、どんな障壁でも乗り越えられると言います。
社長は社員に、社員は同僚や協力業者などの関係者に、常に「感謝の気持ち」が必要です。

この気持ちが希薄だと部下はついて来ません。逆に感謝の気持ちを心に秘めながら行動すると、時に厳しい言葉を投げかけても、社員はいつか必ず理解してくれる事でしょう。人の心を結ぶ信頼は、相互の感謝の気持ちなのですね。

写真は25年もの長い付き合いになりますが広告デザイン・アートデコムさんで撮りました。左から代表の原 利介(としゆき)さんと子息のデザイナー 原 淑之(のぶゆき)さん、前が奥様の原 栄子さんです。原さん一家の家族間チームワークは、絶妙でいつも感心します。

ファース猫のロゴは、アートデコムさんがデザインした笑顔猫が進化して今になりました。信頼と感謝の気持ちが続く限りファースロゴの笑顔猫は永遠なのでしょう。

今日も凌ぎ易い穏やかな北斗市でした。
明日は蒸し暑そうな東京で講演し、夜には大阪に移動する予定を…
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慈愛とは…函館~北斗市

2009-07-06 18:23:48 | ファース本部
育てると言う事は、「慈心」を持って子供や部下と関わりなさいと言う事だそうです。慈しむとは、労りの心や情け深いという意味があるのでしょう。つまり、慈しみいたわり育てる心を持つことが慈心であると言う事になるのでしょうか。

同意語に「愛」があります。愛とは、その対象者、組織、物、自然などの立場や同じ気持ちになれると言う事でしょう。例えば愛する人の身体や心の痛みを同時にしかも一緒に分かち合える事を言うのだと思います。

したがって「慈」と「愛」はほぼ同意語ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。慈しむとは、自分がその対象より、少しでも上位の立場であると言う事でしょう。低かったり同等では、慈しむと言う事にならないような気がします。

大河ドラマで放映中の、名将と言われた直江兼続は、「愛」と言う一文字を兜に掲げて出陣したと言います。「愛」すると言う事になると、対象者と上でも下でもなく、あくまでも同等の立場になると言う事だと思われます。

戦国時代において戦い上手で名将と言われた大名が多かったのですが直江兼続は、全てが民、兵、郷土や自然を愛する事が基本となって行動したと言います。常に自分自身を盾にして人民を守り、まさに慈愛に満ちた武将だった言われる所以でしょう。

ただし慈愛を手向けるには、あくまでもその本人自身が、幸福であると感じていなくてはならないのでしょう。自分が不幸なのでは、慈愛の念は湧かないだろうと思います。

家づくりを行う工務店経営者は、まず自らが社員さんや協力業者さん、そしてユーザーさまによって存在し得る事に感謝し、それを幸福だと感じている事です。
その上ですべての人々に対し、慈愛の念を持って関わって行くべきであろうと思います。

今日は、当事者の都合で夕方の時間帯に家事調停の業務がありました。
慈愛を持って接すると、家裁に出向く事も無かったと思うのですが…
写真は先輩の指導で懸命に業務に取り組む社員の姿を撮りました。

今日もとても穏やかな快晴で過ごし易い北海道北斗市でした。
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穣るほど頭を下げる稲穂かな…北斗市

2009-07-04 12:07:15 | ファース本部
企業のトップは常に社員や取引業者の方々から頭を下げられる立場になっています。そして、その企業が大きくなればなるほどその数が増してくるのでしょう。毎日のようのように頭を下げられ続けていると、しだいにそれが普通になってしまうようです。

「穣るほど頭を下げる稲穂かな」…稲穂の実が育つほどにその重みで頭が低くなります。自分自身の中身が充実してくると、その中身と同じだけの謙虚さが備わると言います。謙虚と言う意味を辞書でひくと「素直に相手の意見を受け入れる事」だそうです。

「駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人」とは、組織人の在り方を表現したのでしょう。人間一人では生きぬく事は絶対に無理な事で、そこに全ての原点があるようです。特に組織のトップたる立場の人は、組織が大きいほど担ぐ人が多くなり、その担ぐ人を支える人もまた多くなります。

政局の混迷が続いています。駕籠に乗った人の方向性が揺れ、担ぐ人の足並みも乱れているように見えます。その担ぐ人を支えているのが国民だと言う事を意識すべきです。国民は、駕籠に乗る人を担ぐ国会議員ともども放り出したい気分になっています。

我々から見える国会議員の活動は、国家国民のためと言うより党利党略のためのように感じてしまうからです。一般財源、特定財源など全ての歳入歳出などを、洗い浚いを公開したうえで、国家の在り方を問うべきです。

政治家も我々企業人も、その仕事を通じて、社会に役立つ事を目論んでいます。
奉仕の意識で仕事をすると少しずつ栄え、利益ばかりを意識した仕事をするとしだいに衰えます。信頼を得る政治家や企業人を社会は正確に見定めて育ててくれているのでしょう。

戦国時代に駕籠に乗った武将は、自分の指示が外れたら実に潔く戦場に散って行きました。まして国1億を超える人民の生命財産を与る首相たるや、上手く行かなかったら辞めれば事が済むと思っている人に、その重責を背負わせるべきでありません。

中小企業の経営者の殆どが、全身全霊(身体と生命をかける)で事業に取り組んでいます。そして自分がいる現実に感謝出来るからこそ謙虚さが滲み出るのでしょう。

今日の北斗市は北海道独特の過ごし易い夏の気候です。
写真は今朝撮った自宅の樹木です。
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建主さんを感動させる家づくり…北斗市

2009-07-03 18:08:47 | ファース本部
長期優良住宅法が施行されましたが、地域の工務店の中にはいまだに何の事かも解らない経営者が多いと言うのが現状です。この法律は、小さな工務店に対して義務化を迫ったものでありません。したがって地域の小さな工務店経営者に危機感がないように思います。

長期優良住宅と言うと特殊な住宅に感じますが、欧米などでは既に50年以上も前から極めて常識的な家の仕様として当たり前に建築されているのです。先進国日本の住宅30年寿命は、誰もが納得できない実情であり、ようやく普通になったとも言えるでしょう。

長期優良住宅仕様の家は、税制面だけでなくローン金利も安価になります。また中古住宅の瑕疵保険も対象になる予定です。何よりも長期優良住宅仕様の家は、中古になっても資産価値が大きく下がりません。またローン残高付で販売が出来ると言う特典もあります。

つまり、これからの家づくりにおいては、長期優良住宅法の仕様にそったものでなければ建主さんが発注してくれなくなるでしょう。また長期優良住宅と言う名称も、それが当たり前になる過程の名称あると思われます。

大手ハウスメーカーになると、その採用を徹底するには組織的な大改革が必要になります。大手の住宅会社は、前例の無い事を行う事に大きな躊躇いを持ってしまいます。それは上手く行かなかった時の責任の在り方が優先される官僚的な体制からだと言います。

しかし、地域の小さな工務店であれば、経営者がその気なると直ぐにでもその仕様を建主さんに提案が出来ます。今では国からの補助金100万円を受ける事も可能なのです。住んだ人に出来るだけの負担を掛けずに、住んでから感動を与える家を作りましょう。

地域の小さな工務店は、ハウスメーカーがうろたえているこの時期にこそ、小回りの効く経営手法を生かしながら積極的に、この長期優良住宅を推し進めて行くべきです。ファースの家は通常仕様でほぼ、この長期優良住宅仕様になっています。

写真は工場の配水管の埋設工事をしている小さなショベルです。足場の下を潜り抜ける小回り機能は、まさに地域密着の小さな工務店の姿と重なります。
小さいからこそ感動する仕事も出来るのでしょう。
今日の北斗市は、気温24℃、湿度35%でとても爽やかな一日でした。

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技術力と営業力…北斗市

2009-07-02 22:10:01 | ファース本部
立て板に水の如く、実に滑らかな営業トークですっかりその気になって物を買わされ、買った物を使用した時点で紛い物である事に気付く場合があります。テレビショップの営業トークも、見たり聞いたりしている人をその気させるものです。

テレビショップで実演販売する実演者の手捌きは本当に見事なものです。汚れた家具が一拭きで綺麗になり、さっささっさと野菜や肉が刻まれて料理され、自分も出来そうな気がしてきますが、彼らは何回も練習を繰り返して手品師のような手捌きとなっています。

おもちゃ屋さんの手品用品の売り場に設置したビデオを見ながらつい買ってしまいます。しかし、この手品にしてもビデオのとおりには中々できず、簡単に見破られてしまいます。手品師の彼らも相当な訓練を行って撮影にのぞんでいるのでしょうか。

家づくりにおいては、住んだ建主さんに住み方の訓練など出来ません。
普通に住んで戴き自然に快適さを感じ、当然の如く経済的であるためには、家そのものにそれなりの性能を潜在させておく必要があります。

それには、建材、部材、什器備品などと、様々なところで建主さんに住んでから満足して貰えるためのハード性能を吟味しなければなりません。しかし、その殆どの部分が目に見えない部分であり、家を売るには極めて後回しになってしまうところでもあります。

家づくりを行う工務店経営においては、まず受注しなければ何も始まりません。
そのためには、立て板に水の如くの営業トークも必要なのですが、住んだ建主さまからの評価がない限りそれは一過性の事で終わってしまします。恒常的で長期的に住む人に信頼され続けるには、その見えない部分の性能を向上させなければなりません。

写真は栃木県那須塩原市から来社されたファース販売代理店、㈱星野アルミ建材の副社長、磯 宗秋さんとガラス実験ボックスの前で撮りました。星野アルミさんは、高機能ガラスの製作も行っており、今日は特殊高性能ガラスの過熱実験を行いました。

磯副社長の営業力は、売り物に機能を与えた技術力が生かされています。私達、住宅関連企業の営業力は、しっかりとした技術力に裏付けされて成り立つものだと思われます。ガラスは断熱、遮熱、日射透過率などと様々な要素が要求されます。
明日もこの実験を繰り返し続ける事になると思います。
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エネルギー消費効率のCOPとAPFについて…北斗市

2009-07-01 18:00:02 | ファース本部
COPとは、[Coefficient Of Performance]の略で、日本語では「成績係数」と呼ばれます。エアコンなどに電力を1kW使って、どれだけの冷房・暖房効果が得られるかを示す指標として利用されています。例えば、高性能冷房機の能力が4.0kWの場合、冷房運転時の消費電力が865Wで、この時のCOPは、4,000W ÷ 865W=4.6となります。

普通のエアコン消費電力は1,090Wで、4,000W ÷ 1,090W = 3.7となります。つまりCOPが倍になると消費電力は半分になります。このCOPとは、一定の温度環境下における効率を示す数値でしかなく、実際にエアコンを利用した時の冷暖房能力や消費電力は、その時点の室温や外気温に大きく左右されます。

車で言えばカタログ燃費と、渋滞道路、山道、高速道路を走っている場合などと、実際の燃費がかけ離れているのと同じようなものと考えるべきものです。
より実使用状態の省エネ性能を示す「APF」が多く用いられるようになりました。このAPF は、[Annual Performance Factor]の略で、日本語で「通年エネルギー消費効率」です。このAPFは2006年9月に改正された「省エネ法」で、COP に代わる基準値となりました。

 APFは、日本工業規格(JIS)の規格に基づいて運転環境を定め、その環境下で1年間エアコンを運転した場合の運転効率を示します。各メーカーでは、決められた条件下でエアコンを通年稼動させてそのAPF値が導き出される事になるのでしょう。

 記述したエアコンでは高級タイプのAPFが6.2、普及タイプが4.4となり、COPより数値が高くでます。つまりCOPの方がかなり厳しいの一点で測定していたと言う事です。このAPF数値が大きいほど消費電力量が少なく、省エネ性能が優れている事になりますので、エアコンの購入時は、価格とAPFをよく吟味して製品を選びましょう。

 現在は、殆どのエアコンでAPFが採用されており、COPはあまり見かけなくなりました。しかし、大型タイプは、省エネ法の改正前の基準を採用しているため、APFではなくCOPが書かれているケースもあり、APFとCOPを混同しないようにしましょう。

写真は弊社の研究開発室の実験ボックスです。断熱材やガラス性能は全てがJIS規格で表記されていますが実際に熱を掛けますと異なった数値が出ます。ファース本部では、更に厳しい環境下でテストを行い専用部材の性能確認を行っています。
明日は新しいタイプの高性能ガラス使った熱負荷試験を行います。
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