井上ひさし著、新潮文庫刊
井上さんの最初に読んだ著作は「吉里吉里人」でした。長大な作品で、途中から筒井康隆さん風のスラップスティックな展開になり、びっくりした記憶があります。昭和56年のことでした。それから大分後になり、国の減反政策に関心を持った折読んだのが「コメの話」でした。日本の気候風土や、それによって培われた文化を説き示し、日本にとって米作がいかに大事であるかを切々と訴えた著作でした。
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茨城県陶芸美術館は、企画展の他に常設展がありますが、今回は新収蔵品と展示していました。写真のパンフレットの裏面の左上の作品は、茨城県出身の陶芸家、板谷波山の作品です。石川県立工業学校に飽食していた頃の作品だそうです。したがってごく初期の作品とのことで、確かに後年の研ぎ澄まされ、触れれば切れるような造形ではなく、素朴な暖かみのある作品でした。
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